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リスペクトで勝つ ~いつも心にリスペクト Vol.127~

2023年12月22日

リスペクトで勝つ ~いつも心にリスペクト Vol.127~

9月のドイツ、トルコへの連勝に続き10月にはカナダとチュニジアにも連勝し、森保一監督率いるサムライブルー(日本代表)の評価が急速に高まっています。

6月からの国際親善試合は、すべてアジア外の国との対戦でしたが、6連勝、しかも総得点24。この結果を生んだのは、「リスペクト」だったのではないでしょうか。

6試合の中で最も難しいと思われたのが、9月にアウェイのヴォルフスブルクで行われたドイツ戦でした。FIFAワールドカップ優勝4回を誇る世界の強豪です。昨年のワールドカップで劣勢の中、日本が2-1と逆転勝ちして世界を驚かせた相手ですが、多くの人が「ドイツは2試合連続では油断しないだろう」と思っていたはずです。

しかし9月の対戦で日本はボール支配では劣ったものの、シュート数で14対11、そのうち「枠内シュート数」では11対3とドイツを上回り、4-1というスコアで圧勝しました。90分間を通じて日本のパフォーマンスは素晴らしく、スコア通りの試合内容だったと思います。

この試合、サムライブルーの選手たちはドイツという世界的な強豪を恐れず、攻守両面で果敢にチャレンジして自分たちが目指すサッカーを展開しました。相手の力は誰もが知っています。それで萎縮するのではなく積極的に戦うことができたのは、自分たち自身に対する「リスペクト」の結果だったと思います。

しかし現在のサムライブルーの強さは、自分たちへのリスペクト、すなわち「自信」だけではなく、相手チームへのリスペクトもしっかりと持って試合に臨んでいるところにあります。

10月17日に神戸で行われたチュニジア戦では、ボールは支配するものの相手の守備を崩し切ることができず、無得点の時間が続きました。しかし、なかなか決定的な形ができなくても選手たちはまったく慌てず、それぞれがやるべきことをやり続けました。ボールを失った後の切り替えの速さ、集団での追い込みは、まったく衰えることがありませんでした。そして前半終了間際に訪れたチャンスを生かして、ついに相手ゴールをこじ開けたのです。

この試合を支えたのもまた、「リスペクト」の力だったと思います。チュニジアはワールドカップの出場国で、昨年の対戦では0-3で敗れている強豪です。その相手の力を認め、勝つためには、自分たちがやるべきことを90分間継続するしかないと理解していたことです。そうでなければ、前半のうちにどこかで守備が甘くなり、カウンターアタックを受けて失点していたかもしれません。

今年に入って森保一監督の下で新たなチームづくりに入り、このチュニジア戦まで4回の活動で世界各地のチームと8試合をこなしたサムライブルー。11月からは「アジアとの戦い」になります。

2027年のAFCアジアカップ(サウジアラビア大会)予選を兼ねる2026年ワールドカップのアジア2次予選。勝ち上がれば、来年6月にはワールドカップの最終予選がスタートします。来年1月から2月にかけては、カタールでのAFCアジアカップで13年ぶり5回目の優勝を目指します。

広大なアジア大陸を移動しながらの試合には、時差との戦い、気候との戦い、さらにはさまざまなピッチコンディションとの戦いと、たくさんの困難が立ちふさがります。そうしたときにサムライブルーの最大の力になるのは、鍛え上げてきたチームプレー、チームとしても個々でも重ねてきた経験、そして高い技術などだけではありません。どんな試合でも相手と自らへのリスペクトを忘れず、最善を尽くし、全力を出し切るという姿勢ではないでしょうか。

この姿勢は、岡田武史監督の下で戦った2010年ワールドカップ以来のもので、今ではすっかりサムライブルーの伝統となりました。そして森保監督の下でいちだんと堅固な姿勢になったように思います。そしていま「ワールドカップ優勝」を目指すサムライブルーにとって、最大の力になっているように思うのです。

寄稿:大住良之(サッカージャーナリスト)

※このコラムは、公益財団法人日本サッカー協会機関誌『JFAnews』2023年11月号より転載しています。

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