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ホーム > 日本代表 2024年 > 最新ニュース一覧 > 【Match Report】SAMURAI BLUE、田中選手のゴールでDPRKに勝利でアジア2次予選3連勝

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【Match Report】SAMURAI BLUE、田中選手のゴールでDPRKに勝利でアジア2次予選3連勝

2024年03月22日

【Match Report】SAMURAI BLUE、田中選手のゴールでDPRKに勝利でアジア2次予選3連勝

SAMURAI BLUE(日本代表)は3月21日(木)、FIFAワールドカップ26アジア2次予選 兼 AFCアジアカップサウジアラビア2027予選で朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)と東京の国立競技場で対戦。田中碧選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)のゴールで1-0の勝利を収めて3戦全勝でグループB首位を維持しました。

日本がこの試合最初の得点機会を生かして早々に先手を取り、手堅く勝ち点3を手にしました。

ベスト8に入ったAFC アジアカップ カタール 2023後最初の公式戦に、日本は上田綺世選手(フェイエノールト)を最前線にトップ下に南野拓実選手(ASモナコ)、左右のウィングに前田大然選手(セルティック)と堂安律選手(SCフライブルク)を起用。中盤のボランチに守田英正選手(スポルティングCP)と田中選手を配し、最終ラインは右から菅原由勢選手(AZアルクマール)、板倉滉選手(ボルシア・メンヘングラートバッハ)、町田浩樹選手(ユニオン・サンジロワーズ)、伊藤洋輝選手(VfBシュツットガルト)で固め、GKに鈴木彩艶選手(シントトロイデンVV)を起用する布陣で臨みました。

開始2分、日本が左サイドで仕掛けます。

伊藤選手の縦のフィードを前田選手が相手と競りながらキープして上田選手へつなぐと、上田選手が左サイド深くまで持ち込み、相手DF2枚に寄せられながらも巧みに後ろへ出してサポートに入った田中選手へつなぎます。田中選手は素早く逆サイドの堂安選手へクロスを送り、堂安選手が頭で落としたボールを南野選手がシュート。このリバウンドを受けた堂安選手がマイナスのボールを折り返すと、田中選手が右足で捉えて、鮮やかなシュートをゴールに突き刺しました。

早々のリードを得た日本は、守備の意識も高く、前田選手ら前線の選手が相手のボールの出どころにプレッシャーをかけて相手に簡単にパスを出させず、フィールドの高い位置でボールを奪って攻撃に転じます。

先制直後の3分には前田選手が切り込んで左足でシュート。11分には右サイドの仕掛けから、守田選手がペナルティエリア内に顔を出して、堂安選手のパスを受けて左足で狙い、その2分後には堂安選手がシュートを放ちますが、枠を捉えることができません。

43分には、南野選手が相手ボールを奪って上田選手とワン・ツーで攻め上がり、堂安選手へパス。堂安選手がシュートを放ちますが、相手GKが右足を伸ばして阻止します。

追加点を奪えないものの、日本は主導権を維持し、カウンターを狙う相手をシュート本数ゼロに抑えて1-0で前半を折り返しました。

しかし、後半に入るとDPRKが反撃に転じます。

ここまで1勝1敗の勝ち点3差で日本を追うDPRKは、前半だけで日本のシュート10本を受けながら1失点で切り抜けると、ハーフタイム後に選手交代で攻撃的な選手を次々と送り込み、積極的に仕掛けて日本を押し込む場面を作ります。

後半開始早々、GKカン・ジュヒョク選手の前線へのロングフィードからMFハン・グァンソン選手が左足で狙ってポストを叩き、リバウンドにMFペク・チョンソン選手が反応してゴールネットを揺らしましたが、ゴール前で日本DFへのファウルがあったとしてノーゴールになります。

しかし、勢いを得たDPRKはMFリ・イルソン選手が右クロスに頭で合わせ、MFカン・グクチョル選手がミドルレンジから狙うなどで日本ゴールを脅かし、その後も交代出場したFWキム・グクジン選手らを中心にゴールに迫ります。

日本は74分に浅野拓磨選手(VfLボーフム)、橋岡大樹選手(ルートン・タウン)、谷口彰悟選手(アル・ラヤン)を投入して4バックから3バックに変えて、選手交代で前線の枚数を増やしたDPRKに対応。相手の攻撃を受けながらも、上田選手や前田選手がゴール前に持ち込む場面や、CKの機会に田中選手や橋岡選手がゴールを狙います。

しかし、相手の守備もあってゴールを割ることはできず、1-0で試合終了。勝ち点3を重ねました。

この結果、日本は勝ち点を9に伸ばし、ミャンマーとアウェイで1-1と引き分けたシリアが1勝1分け1敗として勝ち点4で2位につけています。DPRKは1勝2敗で3位に後退。初の勝ち点を得たミャンマーは1分け2敗で4位です。

日本は次戦にもグループ2位以内が確定して、6月の2試合(6日ミャンマー戦、11日シリア戦)を待たずに3次予選進出が決まる可能性があります。

次戦は26日(火)に平壌でDPRKとのアウェイ戦が予定されていましたが、この日、DPRKの申し入れにより、開催が中止となりました。今後の措置について、FIFA(国際サッカー連盟)及びAFC(アジアサッカー連盟)の決定を待つことになりました。

監督・選手コメント

森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
試合開始早々に得点できたことが、まずは試合を勝つ上で非常に大きかったと思います。選手たちが入りの部分から積極的に戦おうという思いを持って、相手のゴールに向かおうという選択が得点につながりました。その後はなかなか追加点が奪えず、厳しい戦いの中で、特に後半は相手がシンプルにパワーをかけて来るなかで苦戦しましたが、押し込まれる中でも粘り強く無失点に抑えながら、もう1回流れを引き込もうとしました。選手たちの勝ちたい、粘り強くやりたいという思いが勝利に結びついたと思います。アジアカップで悔しい結果になったことを受けて、過去の課題を踏まえて戦うという点でも、苦しい時間を耐えてカウンター攻撃を仕掛けることができましたし、苦しい戦いの中で選手たちがもう一度自信を持つことができたと思います。できれば追加点をしたたかに奪うという、試合巧者として結果を掴み取れるように、今後も成長できるようにしていきたいと思っています。
(26日の試合について)我々は決定したことに最善の準備をするだけです。今後どういう展開になるかわかりませんが、まずは疲労が溜まっている選手とプレーした選手のリカバリーをして、与えられた時間の中で、試合へ向けてコンディションをしっかり上げていく。現実を踏まえた上でやっていきたいと思っています。

MF/FW #6 遠藤航 選手(リバプールFC/イングランド)
僕らは今日システムを少し変えながら最後まで(失点を)ゼロに抑えられたことはポジティブに考えるべきだと思いますし、いろいろなオプションをこの1年間で作ってきた中で、どれをどう選ぶかという選択がこれから 勝ちに持っていく上では大事だと思います。そこは監督も決断してくれたと思いますし、チームとしても最後にどういう意図を持ってやるのか、自分が入ったらどうしたいのか、選手1人1人がしっかりとゲームを読みながらやれたのではないかなと思います。(DPRKは)イメージしていた通り、1対1や最後まで勢いを持って来るところなど、すごくオーガナイズされていて、準備期間もかなりあったと聞いているので、チームとしてはすごく完成度の高いチームだったと思います。次戦に向けて僕らは試合をするつもりで準備することが大事だと思うので、まずはリカバリーして、いい準備をして臨みたいと思います。

MF/FW #10 堂安律 選手(SCフライブルク/ドイツ)
前半は比較的、立ち上がりの入りも良かったと思います。相手がガツガツくることも分かったので、相手にプレッシャーもかけさせないぐらい、いなしながらチャンスを作れたと思います。自分が決めていれば後半がもっと楽な展開になったのは間違いないので、そこは反省です。後半は相手が目の色を変えて戦ってきてロングボールが増えて、そこで僕らが5バックにして楽になったので、かなり手応えがあると選手全員で言っていて、そういう臨機応変な対応ができたことはポジティブです。ただ、その中でもっとシンプルにやれば相手をいなせていたシーンもあったと思うので、今日の試合はいいところと悪いところと両方出たと思います。

MF/FW #11 前田大然 選手(セルティック/スコットランド)
1-0できっちり勝つことができました。難しい試合になるのは分かっていましたし、勝ちは勝ちなので次に繋がる大事な一勝だったと思います。相手もアグレッシブに来るのも分かっていましたし、こちらも受けて立ってしまうとアジアカップみたいな感じになるということは分かっていたので、アグレッシブに最初からいけたのが良かったと思いますし、先制して、いい入りができました。後半は相手に押し込まれる時間帯があったので、そこは反省しないといけないですが、こういう戦いというのは少なからずあるので、それをゼロで抑えて点を取って勝ったのは本当によかったと思います。

MF/FW #17 田中碧 選手(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
すごく難しかったゲームで、少し自分たちで難しくした感じもありますが、勝つことが何よりも重要です。勝って反省できるという意味ではすごくポジティブですし、ホームで勝てたことはすごく良かったです。(得点場面は)クロスを上げたら堂安選手が中で折り返してくれるかなと思っていました。たまたまマイナス(のスペース)が空いていましたし、そこにパスをくれたので、あとは決めるだけでした。次の試合はより厳しい試合になると思いますが、自分たちはまだまだできるし、もっとやらないといけないと思うので、全員で反省しながら次に進んでいきたいと思います。

MF/FW #19 小川航基 選手(NECナイメヘン/オランダ)
交代投入で課せられるタスクはいつも(の先発)とは少し違って、逃げ切るような形でFWに求められるものは難しいところもありました。切り替えや守備、ポストのところ、チャンスがあったら振るところを意識して試合に入りました。少なからずやれたところはあるという思いと、まだまだやらなくてはいけないという思いをたくさん感じました。
すばらしい舞台で、選手誰もが目指す場所でのプレーはすごく楽しかったです。より一層、ここで今後も長くプレーしたいという思いに改めてなりました。次はこの舞台でゴールを決められるように努力したいです。

シン・ヨンナム DPRK監督
両チームとも期待された戦いで、内容的には良かったと思います。残念な結果になりましたが、サッカーは勝つときも負けるときもあるものです。今日の経験をしっかり生かして次の試合を戦いたい。同胞のみなさんの前でいい結果を残したかったがそうならず大変申し訳ない。一緒に走るつもりというみなさんの応援、心臓の叫びで鼓舞してもらい、みなさんの応援は胸に響くものがありました。その思いを背負って次戦ではよい結果を残したいと思います。

FIFAワールドカップ26アジア2次予選 兼 AFCアジアカップサウジアラビア2027予選

2024年3月21日(木) 19:20 キックオフ(予定) vs 朝鮮民主主義人民共和国代表
会場:東京/国立競技場
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