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U-16日本代表 インド・ベトナム遠征 最終戦を制す

2016年06月08日

U-16日本代表 インド・ベトナム遠征 最終戦を制す

U-16日本代表 vs U-18 Hoang Anh Gia Lai FC
2016年6月7日(火) キックオフ時間 17:15 試合時間 90分(45分✕2本)
Thong Nhat Stadium(ベトナム・ホーチミン)

U-16日本代表 4-1(前半2-0、後半2-1)U-18 Hoang Anh Gia Lai FC

得点
19分 瀬畠義成(U-16日本代表)
31分 久保建英(U-16日本代表)
55分 菊地健太(U-16日本代表)
64分 失点(U-18 Hoang Anh Gia Lai FC)
87分 東俊希(U-16日本代表)

スターティングメンバー
GK:青木心
DF:菅原由勢、菊地健太、西尾隆矢、桂陸人
MF:上月壮一郎、瀬畠義成、喜田陽、平川怜
FW:久保建英、中村敬斗

サブメンバー
GK:谷晃生、小久保玲央ブライアン
DF:桑原海人、狩野奏人、東俊希
MF:松本凪生、福岡慎平、鈴木冬一
FW:宮代大聖、栗原イブラヒムジュニア

交代
HT 上月壮一郎 → 東俊希
59分 久保建英 → 福岡慎平
67分 菊地健太 → 鈴木冬一
82分 平川怜 → 桑原海人
85分 中村敬斗 → 松本凪生

マッチレポート

インド・ベトナム遠征中の「00ジャパン*」は7日(火)、U-18 Hoang Anh Gia Lai FC(ホアンアイン・ザライ)と対戦し、4-1で勝利しました。ホアンアイン・ザライは、前日対戦したビン・ズオン同様ベトナムを代表する強豪クラブです。試合前の豪雨により、試合時間を15分遅らせてキックオフしました。ベトナム特有の雑草のような芝生かつ、雨によってシューズが地面に埋まるピッチコンデションは、AFC U-16選手権インド 2016の絶好のシミュレーションでした。「00ジャパン」は遠征4戦目であり、皆がFIFA U-17ワールドカップ2017の出場権をかけたAFC U-16選手権 インド 2016の準々決勝を戦う気持ちで臨みました。

試合は、序盤から日本が前線から積極的にボールを取りに行き、チャンスを伺います。4分に、相手GKのクリアミスを拾ったMF上月壮一郎選手がゴールを狙いますが、惜しくもバーに弾かれます。その後も流れを渡さない日本は、19分待望の先制点を奪います。FW久保建英選手のFKを、DF菅原由勢がヘッドで丁寧に折り返したボールを、MF瀬畠義成選手が落ち着いて合わせます。さらに31分、MF平川怜選手のスルーパスを久保選手が落ち着いてGKとの1対1を決めて、追加点を奪います。前半終了間際にも、FW中村敬斗選手や平川選手が惜しいチャンスを掴みますが、決めきれず前半は2-0で終了します。

後半は、相手が反撃に出ます。非常に洗練されたテクニックやパス交換で、なかなか日本はボールを奪うことができず、相手にチャンスを作られてしまいます。それでも菅原選手を中心に守備陣が集中して守ると、55分に、前掛かりになった相手の裏に菅原選手がボールを入れると、中村選手がヒールパスで繋ぎ、上手く抜けだしたDF菊地健太選手が冷静に決め3点目を奪います。

しかし、日本は疲れが見え始め、相手の早いパス回しにDFの背後を破られる回数が増えていきます。64分に、カウンターから完全に右サイドを崩されて、クロスに合わされ1点を返されてしまいます。それでも日本は、そこから攻撃のチャンスを何度も作り、リズムを取り戻していきます。66分には、中村選手が立て続けに絶好の決定機を迎えますが、惜しくも外れます。終盤になっても集中力を切らさない日本は、87分にMF桂陸人選手のパスを上手くDF東俊希が反転してDFを交わすと、冷静に流し込み試合を決定付けます。試合はそのまま4-1で終了しました。

インドからベトナムと長期間での遠征でしたが、3勝1分けの成績で遠征を締めくくりました。選手たちは、AFC U-16選手権インド2016の会場であるインド・ゴアで体調管理に苦しみながらも環境対策を学び、また、初戦の相手であるベトナムで年上の強豪相手に真剣勝負し、各選手が逞しさを見せました。選手たちは、この経験を9月の本番で最大限活かします。次回の活動は、6月22日(水)から鳥取県で開幕するインターナショナルドリームカップ2016 JAPAN Presented by JFAとなります。世界の強豪国相手と真剣勝負できる対戦できる素晴らしい機会です。

*「00ジャパン」:2000年以降に生まれた選手たちで構成されたU-16日本代表チームの呼称

監督・選手コメント

森山佳郎 監督
今回のインド・ベトナム遠征は、9月にインド・ゴアで開催されるAFC U-16選手権インド2016のシミュレーションとして、実際に宿泊するホテルに滞在し、本大会で使用する試合会場や練習会場を視察、使用し、インドの環境に慣れることを目的として計画されました。長時間の移動や2度の航空機乗り換え、いきなりの暑熱環境下でのトレーニング、整っていない衛生環境下などで体調を崩す選手も少なくなかったですが、その厳しい状況の中でも、選手たちはコンディションをベストに近づける努力をし、4試合を全力で戦ってくれました。

インドでの2試合と、ベトナムでの2試合の4試合で、合計12得点2失点、3勝1引き分けという内容でした。年上との対戦ばかりで、フィジカル的に勝てなかったり、スピードで入れ替わられたりする場面も度々見られ、4試合で相手に隙を与えず無失点という目標は達成できませんでした。特にベトナムの選手は、スピーディーでテクニカルな選手が多く、ゴール前で決定的シーンを数多く作られてしまいました。

その一方、平均得点4点で、3連勝して優勝した5月の中国遠征に引き続き、インド・ベトナム遠征では4試合で12得点と今回も破壊力を見せ付けることができました。どの試合も20本を超えるシュートチャンスを作り出し、決定的なシーンは多かったですが、ラストの崩しやフィニッシュの精度や威力があればもっと得点差を付けることができたはずです。そこは今後引き続きの課題となりました。選手にはパススピードや、動きの中でのプレーの精度、攻守に相手を観察して良いポジションを連続して取り続け、いい判断をし続けることなどを期間中を通して要求していました。自チームに帰ってからも、それらの質を高いレベルで求め続ける努力をして欲しいと願っています。

GK #18 谷晃生 選手(ガンバ大阪ユース)
本日の試合では、決定機を多く作ることはできていたが、決めきる力が必要だと思います。また守備面では、何度もDFの背後を取られたので、チャンレンジ&カバーとリスク管理をチームとしてより徹底したいです。AFC U-16選手権インド2016では、どの相手も強豪で、一瞬の隙が致命的になるので、自分がリーダーシップをとってコーチングして守備陣を統率していきたいです。今回の遠征で、一つ一つのプレーの質の低さを痛感したので、丁寧なパス、キャッチングなど日々のトレーニングから向上心を持ってプレーしていきたいです。

MF #4 平川怜 選手(FC東京U-18)
非常にテクニックがあり、パス回しが上手い相手でしたが、チーム全員が連動した守備でボールを前線から奪い、チャンスを多く作ることができました。但し、失点した場面や攻めこまれた時間も多かったので、AFC U-16選手権インド2016本番までにチーム全体で改善していきたいです。今回はインド・ベトナムという、日本とは大きく異なる環境の中でとても良いシミュレーションができました。個人としては、厳しい環境に適応する力が足りなかったので、チームに帰り暑さにも耐えれるような体力をしっかりとつけていきたいです。

スケジュール

5月29日(日) PM トレーニング
5月30日(月) AM/PM トレーニング
5月31日(火) AM/PM トレーニング
6月1日(水) 4-0 vs  U-18インド代表(PJN stadium)
6月2日(木) 3-0 vs  U-18ゴア選抜(PJN stadium)
6月3日(金) AM トレーニング
6月4日(土) PM トレーニング
6月5日(日) AM/PM トレーニング
6月6日(月) 1-1 vs  U-19 Becamex Binh Duong FC(Go Dau Stadium)
6月7日(火) 4-1 vs  U-18 Hoang Anh Gia Lai FC(Thong Nhat Stadium)

※時間は全て現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

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