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須原清貴委員長からのメッセージ
2020年05月29日
日本サッカー協会には各事業を支える20の委員会があります。3月29日に田嶋幸三会長が再任されて新体制になり、新たに各委員会の委員長が任命されました。
5月11日から各委員会の役割と委員長からのメッセージをお伝えしてきました。最終回となる今回は、須原清貴委員長です。須原委員長は、日本サッカー協会専務理事の業務にあたりながら、コンプライアンス委員会、天皇杯実施委員会、100周年事業委員会、財務委員会といった4つの委員会の委員長を務めます。各委員会の果たす役割を紹介するとともに、須原専務理事のメッセージをお伝えします。
財務委員会:多くのステークホルダーから注目される存在として、透明性や正確性を担保できるよう、財務および経理の観点をベースに専門的かつ多様な見識・観点からサポートすべく審議や提案をします。
コンプライアンス委員会:JFAのコンプライアンス全般について、将来のあるべき姿を定義し、現状を客観的に評価したうえで、改善に向けて実施すべき施策を提案します。
100周年記念事業委員会:JFAは2021年に創立100周年を迎えます。この歴史的な節目における記念事業を計画し、その円滑な実行を支援します。
天皇杯実施委員会:日本サッカー界の頂点を決める天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会を、その歴史的な権威を維持しながら、新しい時代に相応しい価値ある大会にすべく、大会運営全般を担います。
須原清貴専務理事からのメッセージ
組織として継続した成長を
私は4つの委員会を担当させていただいています。
まずはコンプライアンス委員会。コンプライアンスという言葉を辞書で調べると「法令遵守」と定義されるのが一般的です。JFAに当てはめれば、定款を中心とした諸規定を遵守できているか、同時にそれらが法律や規則に照らし合わせたものかどうか、ということです。
しかし、私が考えるJFAにとってのコンプライアンスとは目的やゴールではなく、手段です。つまり、JFAの理念を達成するための一つの手段です。
JFAの理念の下、われわれは正しく行動しているか、世の中からの期待を正確に理解し、しっかり具現化できるだけの行動を取っているか、ということを理解した上で制度などを作らなければなりません。そういう広い観点からコンプライアンス委員会を運営していきたいと考えています。
続いて天皇杯実施委員会について。
天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会は今年度で第100回を迎える記念すべき年であるとともに、先輩方が積み上げてくださった歴史・伝統・権威のある大会です。真の日本一を決める日本最高峰の大会としてふさわしい大会運営をしていかなければなりません。
一方、新型コロナウイルスの感染拡大による影響をさまざまな視点から考慮し、大会形式の大幅な変更案を4月の天皇杯実施委員会で策定し理事会に提案しました。101回、102回とバトンをつなぐことが重要な使命であると同時に、非常事態にどう対応するかもしっかり考えながら、記念すべき100回大会を成功させていきます。
100周年事業委員会においては、2021年の一年間を事業年度として位置づけ、その準備を着々と進めてきました。単年の取り組みで終わらせることなく、次の新しい100年に向けてJFAが描くべき未来像を見据えた事業を展開します。
一方、その事業年度の直前に新型コロナウイルスという未曾有の非常事態に直面させられました。外的環境の大きな変化をしっかり受け止め、100周年記念事業の在り方そのものもあらためて検討し、節目に相応しい事業を展開していきます。
財務委員会の立場としては、予算と決算が適正に行われていること、それに合わせて年度予算が適正に組成されていることが、組織を継続して発展させていく上で非常に重要です。各事業部門が頑張って予算の精度を上げてくれており職員にも学びが蓄積されてきています。その精度をより上げていきたいと思っています。
環境を提供し、裾野を広げる
サッカーファミリーの皆さまがいかにサッカーを楽しみ、サッカーを通して生活を豊かにできているかはとても大切です。それを実現するために、どのようなサービスを提供すべきかを考えて実行していきます。
サッカーファミリーの皆さまが、安全に、安心して、自由にボールを蹴ってもらえる環境を提供していきたい。そのためにJFAがあると思っています。FIFAワールドカップでベスト4に入ってきた諸国と日本を比較すると、日本は総人口に対するサッカー登録者数の割合がまだ低い。競技人口を増やし、裾野を広げることが日本サッカー全体のレベルアップにつながると確信しています。
新型コロナウイルスが頭から離れない日々が続いていますが、2022年のワールドカップは待ってくれません。2021年には東京オリンピックも予定されています。JFAは各カテゴリー日本代表チームを全面的にサポートしていきます。皆さまから引き続きの応援とご支援をよろしくお願いいたします。
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