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SAMURAI BLUE森保監督、オーストラリア戦へ「良い準備ができている」

2022年03月24日

SAMURAI BLUE森保監督、オーストラリア戦へ「良い準備ができている」

SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は3月23日(水)、FIFAワールドカップカタール2022のアジア最終予選(Road to Qatar)第9戦のオーストラリア代表戦を翌日に控えて、試合会場であるシドニーのスタジアム・オーストラリアで公式会見に臨み、「目標へ向けて良い準備ができている」と、勝てば無条件での突破が決まるアウェイでの大一番へ自信を示しました。

6勝2敗の勝点18でグループBの2位につける日本は、勝点3差で3位につけるオーストラリアとの一戦に勝てば、無条件で出場権を手にできる2位以内が確定し、最終戦を残して7大会連続7度目の本大会出場が決まります。

引き分けた場合には29日(火)にホームで行うベトナムとの最終戦に決定持ち越しとなりますが、負けるとオーストラリアと勝点で並んで得失点差で上回られるため、オーストラリアが2位に浮上。日本はグループA3位と南米5位とのプレーオフ経由となる3位へ後退します。負けは許されない状況です。

オーストラリアとの対戦では、日本が延長で勝った2011年AFCアジアカップ決勝などを含めて僅差の接戦が続いており、今予選昨年10月の埼玉での対戦では日本が2-1で勝利しました。しかし、過去のワールドカップ予選3大会では、日本はアウェイでは2分1敗と勝ち星がありません。アウェイでの勝利は、オーストラリアが所属連盟をアジアへ移管する以前の1998年の親善試合まで遡ります。

森保一監督は、「アウェイでのオーストラリアとの試合はタフで厳しい環境での戦いになる」と気を引き締めながらも、「目標へ向けて良い準備ができている」と自信をみせています。

日本は16日(水)のメンバー発表後、負傷や体調不良で選手の入れ替わりがあり、大迫勇也選手(ヴィッセル神戸)、酒井宏樹選手(浦和レッズ)、前田大然選手(セルティック)が辞退し、代わって林大地選手(シントトロイデンVV)、中谷進之介選手(名古屋グランパス)が参加しました。22日(火)までに全26選手が現地に揃い、23日(水)には試合会場で公式練習に臨み、冒頭15分以外を非公開として最終調整を行いました。

一方、オーストラリアも新型コロナ感染や負傷の影響でチーム主力のMFアーロン・ムーイ選手やFWアダム・タガート選手の選出が見送られ、メンバー発表後にも選手4人の入れ替えが発生。10月の日本戦にも出場したMFジャクソン・アーバイン選手、MFトーマス・ロジッチ選手らが外れ、グラハム・アーノルド監督も感染が確認されたため自宅隔離となりました。なお、同監督は試合当日に陰性が確認できれば直接指揮を執ることが可能です。

今回の日本戦と最終戦のアウェイでのサウジアラビア戦の連勝で3位からの巻き返しで自動出場権獲得を目指すオーストラリアは、前線に得点力のある選手を用意。11月シリーズから招集されて現在2戦連続得点中のFWジェイミー・マクラーレン選手をはじめ、先日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフのヴィッセル神戸戦で得点を決めたメルボルン・ビクトリーのFWニコラス・ダゴスティーノ選手とFWベン・フォラミ選手、Aリーグ得点王の経験もあるウルグアイ出身のFWブルーノ・フォルナロリ選手ら3人を初招集しています。

オーストラリア代表のレネ・メウレステーンコーチは公式会見で、「アウェイの対戦では最後に失点したが、引き分けが妥当な試合だった。我々は多くの時間で良いプレーをしていたし、自分たちの力を示していた」と振り返り、今回の対戦へは「選手の質には自信を持っている。練習での反応もいい。ホームなのでファンのサポートもある」と自信を見せています。

スタジアム・オーストラリアは83,500人収容で、当地では観客が声を出して応援することが認められており、日本にとってはアウェイ感の強い試合になりそうです。

大一番を前に、日本代表キャプテンの吉田麻也選手(サンプドリア)は、「オーストラリアとは今までも僅差で、今回もそうなる」と厳しい戦いを予想しつつも、「(アウェイで)オーストラリアに勝っていないので、勝って予選を決めることがチームの成長につながる。0-0のまま試合が進めばプレッシャーを感じるのは相手。賢く戦っていきたい」と話しています。

また、ここまで4戦連続得点中の伊東純也選手(KRCヘンク)は、「勝つことしか考えていない。ゴールやアシストの部分は自分の役割。頑張りたい」と語り、「相手はフィジカルが強くて、どんどん前へ来る推進力がある。そこで負けないことはもちろん、うまく相手の背後をついていければ」と攻撃のイメージを膨らませています。

南野拓実選手(リバプールFC)も、「準備する時間が短いので、明日の試合をみんなでイメージしてやることが大事」と話し、「目の前にW杯出場のチャンスがあることに集中している。カタールへ行けるように全力を尽くしたい」と、静かな語り口ながら、この一戦への強い思いを口にしていました。

試合は24日(木)、日本時間18:10(現地時間20:10)キックオフの予定です。

コメント

森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
我々はワールドカップ出場という大きなハードルを超えるという目標を持って、最終予選を戦ってきました。アウェイでのオーストラリアとの試合はタフで厳しい環境での戦いになりますが、目標へ向けて、良い準備ができていると感じています。準備期間は短いですが、選手には少しでも個々のコンディションを上げることと、ここまでやってきたチームの戦い方の絵を合わせることを意識してもらい、準備をしていきたいと思います。

DF 吉田麻也 選手(サンプドリア)
相手も後がない状態なので、非常に難しい状態になると思います。この予選を通して自分たちが相手を圧倒した試合は1つもなく、ぎりぎりの戦いをしています。特にオーストラリアとは今までも僅差で、今回もそうなると予想しています。引き分けでもOKとか次のベトナムに勝てばいいという気持ちで挑まないことが大事です。大切なのは先に失点しないことで、(失点)ゼロで押さえることも意識しています。早い段階で失点して自分たちが苦しい立場に追い込まれないように、うまく試合をコントロールしなければいけません。苦しかった予選を通して自分たちは本当に成長できましたし、乗り越えてきたものはたくさんありますが、まだ何も掴みとっていません。しっかり戦って、良い形で、連勝で予選を終えることが大切だと思っています。

MF/FW 南野拓実 選手(リバプールFC)
準備する時間が短いので、明日の試合をみんなでイメージしてやることが大事になります。何が何でも勝たなければなりません。時間はないですが、やれることを精一杯やるだけです。自分が出たポジションで、どう貢献できるかを常に考えています。得点でチームに貢献したい気持ちは一番持っていますが、誰が得点するかということよりも、チームの勝利が一番大事です。ワールドカップは選手にとって特別なもので、自分も小さい頃から出場したいと思っていた舞台です。気持ちを強く出して出場を勝ち獲りたい。硬い試合になったり、いつもと違う緊張感があったりするものですが、そういう中で勝ってきた自信もあります。最後は気持ちの強さが一番重要です。攻撃の選手として決め切ることと体を張ったプレーは、一つの鍵になると思っています。

MF/FW 久保建英 選手(RCDマジョルカ)
大事な試合であることは間違いありません。しっかりチームとして最高のパフォーマンスを発揮できるように、みんなでいい準備をしたいと思っています。オーストラリアとは前回と今回では僕たちの置かれている状況も相手の状況も違うので、全く違う試合になると思います。お互いに後はない状況なので、試合の入りもすごく厳しいものになると思いますし、90分間持たそうというよりも、特に相手はどんどんギアを上げて来ると思います。相手はホームでサポーターもいますし。これまでに何回か難しいアウェイは経験していますが、それ以上のものが待っていると思っています。上田選手も林選手も個人的には長く一緒にやっていて彼らの特長も分かっています。一緒に出るチャンスがあれば、彼らがしっかり点を獲って勝てるように、できるだけサポートしていきたいと思っています。

MF/FW 伊東純也 選手(KRCヘンク)
前回のシリーズの時に比べて、コンディションは良いと思っています。勝つことしか考えていないですし、ゴールやアシストの部分は自分の役割だと思うので、そこをできるように頑張りたいと思います。得点はチャンスがあれば狙いたいですが、(5戦連続得点記録への)こだわりはありません。チームが勝てればいいと思っています。大迫選手と酒井選手が今回来られなかったのは残念ですが、どの選手も力があります。それぞれの持ち味を活かしてあげられるようにしたいですし、今日の練習でコミュニケーションをとってやれればと思っています。ワールドカップを意識し始めたのは本当に最近で、そこまでは見ているだけでした。自分が今そこに立てるチャンスがあるところにいるので、頑張りたいと思います。

レネ・メウレステーン オーストラリア代表アシスタントコーチ
選手全員がいい状態で集合してくれて、良い練習もできています。日本は強いチームでリスペクトしていますし、南野選手や伊東選手、遠藤選手など良い選手が揃っていますが、我々は自分たちの強みを活かして戦います。我々の選手には戦闘能力という素晴らしいクオリティがあり、その上で戦術プランを遂行して、しっかり集中力を発揮することが重要になります。なによりも、この試合に勝つ勇気、正しいことをする勇気が大事で、それこそが日本を困らせることになるものです。ホームで大勢のファンのサポートが我々の選手のベストを引き出してくれると確信していますし、素晴らしい試合ができると思っています。

アジア最終予選(Road to Qatar)

2022年3月24日(木) 20:10 キックオフ(日本時間 3月24日(木)18:10) vs オーストラリア代表
会場:シドニー(オーストラリア)/Stadium Australia
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2022年3月29日(火) 19:35 キックオフ(予定) vs ベトナム代表
会場:埼玉/埼玉スタジアム2002
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