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エリートプログラムU-13 5日間の活動を終える

2021年12月20日

エリートプログラムU-13 5日間の活動を終える

12月15日(水)にスタートしたJFAエリートプログラムU-13トレーニングキャンプは、19日(日)に全日程が終了しました。

多くの方々のご協力により開催が実現した今回のトレーニングキャンプには全国から22選手が参加し、5日間にわたって高円宮記念JFA夢フィールドで汗を流しました。初日から早速トレーニング、ミーティング等を行った翌日、2日目の16日(木)には午前と午後の2部トレーニングを実施。夜のミーティングではフィジカルフィットネスプロジェクトの矢野由治コーチが、世界で戦うためのフィジカルについてレクチャーしました。3日目の17日(金)は午前中に紅白戦を行い、午後のミーティングでは紅白戦の映像を見ながらサッカーの4局面(攻撃、攻撃から守備、守備、守備から攻撃)について議論。良かった点、改善点をまとめて発表しました。夜のミーティングでは秋葉勝コーチがプロになるまでの過程やプロとしての経験について話し、それを聞いた選手たちは刺激を受けた様子でした。続く4日目の18日(土)は、前日のミーティングを踏まえて午前と午後にトレーニング。その後には自分たちのコンセプトを選手同士で話し合い、翌日のトレーニングマッチに備えました。最終日となった19日(日)は、午前中に鹿島アントラーズU-14とトレーニングマッチを実施。結果は1-4(0-2、1-2)で敗戦。一つ上の年代の技術の高い相手と対戦したことで、通用する部分、改善すべき部分が明確になりました。それぞれの選手にとって今後に生かすことが見つかった、充実したキャンプとなりました。

監督・選手コメント

手倉森浩 監督(JFAコーチ)
今年4回目のJFA育成事業エリートプログラムU-13トレーニングキャンプが無事に終了しました。
緊急事態宣言は解除となりましたが、コロナ禍において油断できない状況のなか、選手を快く送り出していただいたクラブ、保護者、そしてトレーニングマッチをしてくださいました鹿島アントラーズU-14、関係各位の皆さまに感謝いたします。また、プログラム期間中、宿泊先となったホテルの方々にも、コロナ対策において安全・安心・健康に最大限の配慮をしていただき、選手・スタッフが全力で取り組むことができました。
今年最後のエリートキャンプは、エリートキャンプ(フューチャー含む)経験者12名に初招集10名を加え、GK2名、FP20名で行いました。オフ・ザ・ピッチプログラムでは、帯同した濱田剛志ドクターから「新型コロナ感染対策」と「この年代の障がい」の特徴について、金山将大トレーナーから「サッカー選手のコンディショニング」「食事の摂り方」、フィジカルフィットネスプロジェクトの矢野由治氏より、30m走、立ち幅跳びなど測定結果のフィードバックと「世界で戦うためのフィジカル」、サポートコーチの秋葉勝コーチからは16年間のプロ生活の経験談など選手にとって貴重なレクチャーをしていただき、選手はたくさんの学びを得られたと思います。選手一人ひとりがキャンプを通じて自ら考えて行動し、「気づき」から「自立」して取り組んでくれました。
オン・ザ・ピッチでも、「楽しんでチャレンジ!」のコンセプトのもと、選手は自分の特長を発揮してくれました。エリートプログラム経験者と初招集の選手がお互いに刺激し合い、自分の特長を最大限引き出し、そして仲間の良さも引き出せるような相乗効果を期待していましたが、自ら積極的にコミュニケーションをとりながら選手たちは5日間で大きく変化してくれました。
サッカーの本質である「ゴールを目指す」「ボールを奪う」なかで、個人戦術、テクニックの質にこだわりトレーニングをしました。守備では、「個でボールを奪える選手に」なることを目指しトレーニング。目の前のマークへ積極的にボールを奪いに行く姿勢はあるものの、スペースを与え縦パスを入れられ、ボールを奪えない場面が見られました。そこから自分のマークだけで良いという考えではなく、ボール状況とマークを把握しながらポジショニングし、判断することで「守備範囲を広くする」「間合いを空けない」ことに取り組むトレーニングを行いました。また、ピッチのどこでプレーしているか、エリアでの数的状況、縦パスを入れさせない、背後を取られないこと共有したことで、3ライン・縦横の距離感も変わり、連動・連係・素早いスライドのある良い守備が見られるようになりました。
攻撃では、優先順位を意識しながらボール保持者の状況を判断し、背後へのアクション、動き出しのタイミング、いつ・どこでサポートすべきかを考えるトレーニングを行いました。トライアングルを意識し、相手の守備状況を理解・判断しながらプレーすることで、テクニックに自信のある選手たちはワンタッチのパスでリズムに変化を付け、その中で自分の特長を更に発揮できるようになりました。
鹿島アントラーズU-14とのトレーニングマッチに向けては、前日に選手たちとコンセプトを確認し、サッカーの本質である「ゴールを奪う」「ボールを奪う/ゴールを守る」こと、攻守の切替えはもちろん、ピンチとチャンスを感じてアクションを起こすことを共有しました。その結果、1-4という結果にはなりましたが、積極的にチャレンジし、攻守に良いプレーが随所で見られました。その中で、個々の課題、テクニックの質、ゲーム状況把握など気づきがあったと思います。ON-OFFを通じて日々成長してくれた選手たちですが、選手個々の生活環境は違っても、ここでの「学び」と「気づき」を今後の日常に生かし取り組むことが大切です。サッカー理解も含め、更なる質の追求、自分磨きを続けてほしいと思います!

神田晟仁 選手(アルビレックス新潟U-15)
このようなトレーニングキャンプに参加することができて、とても嬉しかったです。僕は、このキャンプで守備の予測と積極的に裏に抜けることを意識してプレーをしました。練習している中で、自分に足りないと思ったからです。そこを意識した結果、紅白戦での良いプレーにつながり、得点することができました。このキャンプで学んだことをチームに持ち帰り、自分とチームのレベルアップにつなげ、来年もこのキャンプメンバーに選ばれるように頑張りたいです!
日頃指導してくださる監督、コーチ、先輩、切磋琢磨しているチームメイトへの感謝を忘れずにこれからもプレーしたいです。

多田蒼生 選手(北海道コンサドーレ札幌U-15)
今回のエリートプログラムに選ばれた事を光栄に思います。また、新型コロナウイルスの影響が残る中でこのようなキャンプを開催していただきありがとうございました。
自分にとって、このサッカーに集中した5日間はすごく楽しかったですし、自分の長所、短所をしっかりと再確認できたので、すごく良かったと思います。ピッチ外では、次の日にいいプレーをするために、寝る前にストレッチをして練習に臨んでいました。そうすることによって、動き出しや、アクションを素早くできたので、これからも続けていきたいと思います。
今回コーチに言われた事や気がついた事、自分ができた所を整理し、できなかった所を直して、またこのキャンプに戻ってきたいと思います。ありがとうございました。

坂口昊太郎 選手(サガン鳥栖U-15)
まず、このコロナ禍でもこのような機会を作っていただき、素晴らしい環境でサッカーができとても嬉しく思います。
自分は初めてのエリートプログラムでとてもわくわくしていました。そしてこの5日間で、監督、コーチ、トレーナーのレクチャーや、ミーティングで食事のことやどうやってプロになったかなどの自分がプロになるためにすごく役立つ話を聞いて、たくさん刺激を受けました。
全国トップレベルの選手たちと練習、試合をして、通用した部分や課題などがはっきり分かり、自分の武器である守備での1対1の強さでたくさんチャレンジでき、通用したのでホッとしました。ただ自分の課題であるパスの質は、全国トップレベルでやるのならまだまだだなと感じました。課題の部分はしっかり練習し、通用したところはもっと磨き、これからも自信を持ちプレーしていきたいです。そして、このエリートプログラムで学んだことをずっと続けていき、もっと成長して、来年U-14になった時も選ばれるように頑張りたいです。

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