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【Match Report】SAMURAI BLUE、チュニジア代表に勝利で6連勝
2023年10月18日
SAMURAI BLUE(日本代表)は10月17日(火)、兵庫県のノエビアスタジアム神戸で行われたキリンチャレンジカップ2023でチュニジア代表と対戦。2-0の勝利を収めて連勝を6に伸ばして、来月から始まる2026年FIFAワールドカップ北中米大会のアジア2次予選へ弾みをつけました。
古橋亨梧選手(セルティック)と伊東純也選手(スタッド・ランス)がゴールを決め、久保建英選手(レアル・ソシエダ)が両得点に絡む活躍を見せました。
日本は勝利したカナダ戦の先発から7人を入れ替え、4-2-3-1の布陣でトップに古橋選手、トップ下に久保選手、2列目右に伊東純也選手(スタッド・ランス)、左に旗手怜央選手(セルティック)、中盤に守田英正選手(スポルティングCP)を配して遠藤航選手(リバプールFC)とボランチを組み、最終ラインに板倉滉選手(ボルシアMG)を起用して冨安健洋選手(アーセナル)と中央を固め、右サイドバックに菅原由勢選手(AZアルクマール)、左サイドバックに2試合連続先発の中山雄太選手(ハダースフィールド・タウンFC)、GKに鈴木彩艶選手(シントトロイデンVV)を起用して臨みました。
日本は試合開始から押し気味に試合を進め、相手ゴールに迫る場面を作りますが、チュニジアは0-4で敗れた韓国戦から先発5人を入れ替え、3-4-3の布陣で人数をかけて守備を固めて立ちはだかります。
日本は焦れずにパスをつないで幅を使って素早い仕掛けで試合を進め、23分には伊東選手の右サイドの仕掛けから久保選手のシュートリバウンドに反応した旗手選手がシュートを放ちますが、枠を捉えられません。その3分後には旗手選手のサイドチェンジを受けた伊東選手が菅原選手へつなぎ、菅原選手は左足で狙いましたが相手DFにブロックされました。
待望のゴールは43分でした。中盤で遠藤選手からパスを受けた守田選手が久保選手へつなぎ、旗手選手へパス。旗手選手はペナルティボックス手前で右足を振ると、相手DFに当たってペナルティボックスへ。これに鋭く反応した古橋選手が右足で捉え、相手GKの動きを見て冷静にゴールに突き刺しました。
日本は後半開始から上田綺世選手(フェイエノールト)を投入。主導権を握って進め、前に顔を出した守田選手がペナルティボックス左から狙い、旗手選手がミドルシュートを放ち、60分過ぎには久保選手の持ち上がりから上田選手を経て菅原選手がシュートを放ち、相手を押し込む時間が続きます。
日本は63分に町田浩樹選手(ユニオン・サンジロワーズ)と浅野拓磨選手(VfLボーフム)を左サイドに投入すると、さらに攻撃が活性化。69分に久保選手が左サイドから切り込んでシュートを放ち、相手ゴールを脅かします。
2点目はその直後でした。左サイドで町田選手から浅野選手を経て久保選手へつなぎ、左サイド深くまで切り込んだ久保選手がゴール前にマイナスのボールを折り返すと、逆サイドからゴール前に走り込んだ伊東選手が右足を合わせてゴールネットを揺らしました。
日本は70分過ぎに南野拓実選手(ASモナコ)と谷口彰悟選手(アルラヤンSC)、さらに82分には橋岡大樹選手(シントトロイデンVV)を送り込み、上田選手や南野選手が相手ゴールに迫りますが、ゴールには至りません。
日本の攻勢に前半のシュート数がゼロに終わっていたチュニジアは、後半途中から選手交代を機に4バックに変更し、攻撃的選手を投入して攻撃の機会を探っていましたが、後半アディショナルタイムにこの試合最大のチャンスを得ます。
左サイドのスローインからパスをつないでハムザ・ラフィアー選手が左からクロスボールを上げると、ファーサイドでハイセム・ジュイニ選手が頭で合わせます。逆サイドを狙ったシュートは左ポストに弾かれ、ゴールにはなりませんでした。
日本はシュート17本に対して相手シュートをこの1本に抑え、6月のキリンチャレンジカップ2023エルサルバドル代表戦(6-0)以来5試合ぶりのクリーンシートでの勝利となりました。
次戦は11月に始まる2026年のFIFAワールドカップ北中米大会のアジア2次予選です。16日(木)のグループB第1戦で日本が対戦する相手は、マカオ代表に2戦合計5-1(ホーム5-1、アウェイ0-0)で勝利したミャンマー代表に決定しました。同21日(火)の第2戦ではシリア代表と対戦します(場所未定)。
監督・選手コメント
森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
チュニジアは強固な守備を特徴とするチームで、こじ開けるのは簡単ではなかったですが、選手たちがボールに向かうアグレッシブなチャレンジの気持ちと我慢強さを持って、得点に結び付けてくれました。相手の狙いのカウンターの部分でも、切り替えのところでカウンタープレスで回収し、リスク管理をしっかりして、試合に勝つために賢くしたたかにプレーしてくれたと思います。アジアの戦いでも想定される、強固な守備を敷いてくる相手に我慢強く戦うという点で非常に良いシミュレーションになりました。
6連勝については、1試合1試合勝利を目指し、高みを目指して成長することをチームで共有する中、選手たちが日々の取り組みとチームでやることを徹底してチャレンジする姿勢を見せてくれたことが、これまでの勝利につながったと思っています。毎試合メンバーを変える中でもパフォーマンスを落とすことなく、チームとしての戦いと個々の良さを出してくれる。日本代表として戦力となり得る選手が多くいることを選手たちが示してくれて、選手たちに感謝しています。
チームの成長についても、間違いなく積み上げができて、確実に前進していると思っていますし、これまでの親善試合でチームとして良い戦いができました。ただ、これから始まるワールドカップアジア予選へ向けて、慢心や過信、油断のないように、「ここが成長のゴールではない、もっと上を目指しながらアジアを戦っていかなければいけない」と、常に気を引き締めてやっていかなければいけないと思っています。アジア予選では、ワンチャンスを狙ってくる相手と戦わなければなりません。できれば押し込んで試合を終わらせたいですが、最後ピンチになっても無失点で終わらせるというところも持ち合わせておかないといけないと思っています。いろいろな国や環境での戦いで、厳しい状況で勝っていく覚悟を持って、11月からの予選に臨みたいと思います。
GK #23 鈴木彩艶 選手(シントトロイデンVV/ベルギー)
結果の部分で、失点ゼロで押さえて勝利できたのは良かったと思いますが、振り返ると自分としては少し悔しさが残りました。最後の部分でバタつきを与えてしまったところは、日本代表のGKとしてはもっともっと落ち着きを与えないといけないと思います。でも、ここを目指していたので、まずはこの1試合を終えて、もっともっと成長してワールドカップを目指していきたいと思います。最後のミスのところは、相手に先に触わられないように前に出て対応したんですが、(逆サイドに)思ったより速いボールが来て、ボールスピードに合わせられなくて触われなかった。あそこで下がっていたら相手に取られていたと思うので、ポジティブなミスだと自分は捉えています。
DF #4 板倉滉 選手(ボルシアMG/ドイツ)
今日のような(守備を固める)相手に焦れずに、行ける時には行く、行かないときにはいかないと、臨機応変に相手を見ながら相手の嫌がるところを突くことはできていたと思います。DFは相手ありきで、相手に合わせてやらなくてはいけない部分がありますが、そこで「こういう状況だったらこういうポジションを取りたい」と、みんなの頭の中で一致していると思います。練習のときから声をかけながらやっているので、確認はできています。
MF/FW #5 守田英正 選手(スポルティングCP/ポルトガル)
相手は結構堅かったですし、前に行くときは迫力を持ってきていたので、前に上がっていくタイミングを掴むのに結構時間がかかりましたが、前半でいい形で1点取れて、それで相手が引いたと思います。斜めに効果的にパスが入ったときに相手がすごく嫌がっていたのが分かったのですが、その状況をあまり自ら作り出せていなかった。それが得点の場面でうまく遠藤選手から僕に斜めのパスが入って久保選手が入って良い形ができたので、アジア予選の相手にもうまく連係して攻撃できる手ごたえを掴んだんじゃないかなと思います。相手の弱点をしっかり見つけて、ピッチ内で解決できる力はいま持っていると思います。
MF/FW #8 南野拓実 選手(ASモナコ/フランス)
昨年のワールドカップのコスタリカ戦に対して今回は親善試合でしたが、タフで守りに入るチームはワールドカップ予選でもアジアカップでも出てきます。そこをどう攻略するかは僕らの課題でした。そういう意味では、今日はいい相手と試合ができましたし、この試合を分析してどういうプレーが効果的なのか、チームとして共有できればと思います。
MF/FW #11 古橋亨梧 選手(セルティック/スコットランド)
まずはチームが勝ったこと、無失点で終われたことが一番ですし、その中で思い出のあるこのスタジアムでゴールを決められたのは良かったです。(得点場面は)流れの中でボールが出てくればいいなと動き出した中で、うまく偶発的に相手に当たっていいところに来たんですが、思っていた以上に自分の中で落ち着いてトラップもできましたし、GKを見ながらどっちにも蹴れる、いいポジションに(ボールを)置けたので、それは本当に良かったです。アジア予選では堅い試合が続くかもしれないですが、今日みたいに焦れずに自分たちがやるべきことをやり続ければ、どこかのタイミングで相手が疲れて集中が切れると思います。今の僕たちの調子を維持しながら、クラブに帰ってもっと成長できるように頑張ればもっといい結果になると思うので、これからも頑張っていけたらなと思います。
MF/FW #20 久保建英 選手(レアル・ソシエダ/スペイン)
(2点目のアシスト場面は)縦にスペースがあったので打ってみようと思って、あとは落ちついて中を見て、という感じです。守田選手に「俺に出せ」と言われたんですが、ああやってニアで味方がつぶれてくれたことで、伊東選手がシュートできました。チームとしてやっている形で、すごくいいゴールだったと思います。お客さんも僕らが点を取ることを期待していると思いますし、ここのところはチームみんなでその期待に応えられているので、非常にいい流れが来ている、みんなが期待してくれるような日本代表になっているのかなと思います。(アジア予選では)今までとは違った緊張感の中で、サポーターのみなさんに引き続き勝利を届けていきたいと思います。
MF/FW #24 旗手怜央 選手(セルティック/スコットランド)
先制点の場面は、久保選手からボールをもらってターンしようと思ったんですけど、相手が来ていたので1回足の裏で止めて相手の足を止められました。そのあと伊東選手にパスをだせればよかったんですが、戻ってきた相手の足に当たってボールが古橋選手のところに行きました。結果的に自分が関われたのはすごく良かったと思います。今日は自分が一番仕事をしたい場所で仕事できたのはよかったですし、サイドチェンジなど僕らしさを随所に出せたのは良かったと思います。連係や3人目という部分でいいところはあったと思うのですが、個で突破がもう少し出てくればと思うので、自チームに戻って個の部分をしっかり磨いていきたいと思います。
ジャレル・カドリ チュニジア代表監督
予想通り難しい試合になりました。日本は個でもチームでも速さがあり、個人技が素晴らしく、熟練された攻撃的なチームで、それが出た形です。我々は守備力を発揮して対抗しようとして選手はよくやっていましたが、我々の攻撃のチャンスがほとんどなく、試合終盤にいくつかのパターンを試みたのですがうまくいきませんでした。日本の攻撃力の強さと素晴らしい守備でスペースを与えてもらえなかった。結果は残念ですが、良い経験ができました。日本には祝福を述べたいと思います。
2023年10月17日(火) 19:10 キックオフ(予定) vs チュニジア代表
会場:兵庫/ノエビアスタジアム神戸
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