2014 FIFA ワールドカップブラジルの日本初戦を4日後に控えて、日本代表チームのアルベルト・ザッケローニ監督は現地時間6月10日(火)、ブラジル・サンパウロ州イトゥ市のチーム拠点で会見に臨み、「ここまで順調にきている」と語りました。

チームは23人の大会メンバーが発表になって以降、指宿とフロリダでの合宿を含め、この日、初めて練習がオフになり、選手は思い思いの時間を過ごしました。

ザッケローニ監督は、「選手にオフを与えたので、今日は私が代わりに報道陣のみなさんの前に出てきました」と話して集まった多くの報道陣の笑いを誘い、「予定通りに練習が消化できれば、今日はオフにしようと、かなり前から決めていた」と、計画通りに準備が進んでいることを示しました。
さらに「昨日、最高の練習ができたし、ここまで負荷を与えてきたので、ここで休むことで初戦へ向けてコンディションが改善されると思う」と、14日に控える大会初戦のコートジボワール戦へ向けて、オフの効果について説明しました。

イトゥ市郊外にあるチームのベースキャンプ地は、監督自らが足を運び、いくつかの候補の中から決めた場所で、「選手たちも気に入ってくれている」と、快適に過ごせている様子を伺わせました。
今後、チームは試合前日に試合開催地のレシフェへ移動する予定で、明日11日、12日の2日間の練習について、指揮官は「1日ずつ、攻撃と守備に重点を置いてトレーニングしたい」と話しました。

また、最近の失点について訊かれると、「チームとしてのバランスは獲れている。足りないのはマークの集中力。この前の試合ではMFとFWが通常よりは守備をしなかった」と指摘。バランスと全員守備の重要性を強調しました。
今回で5大会連続5度目の出場となる日本は、現地時間14日の初戦のあと、19日にナタルでギリシャ、24日にクイアバでコロンビアと対戦します。

監督コメント

アルベルト・ザッケローニ 監督
初戦まであと4日ですが、選手たちにはこれまで求めてきたものを求めるだけです。ただ、試合のアプローチのところは注意したい。しっかりといい形で試合に入る準備をするように言うつもりです。リラックスしすぎても、気持ちが入りすぎてテンションが高くなりすぎても良くありません。でも、このチームは若すぎず、ベテランも多過ぎず、特に大きな問題はないでしょう。選手の様子を見ていて、ここまで順調に進んでいると感じています。4年間、このチームには堂々と相手のゴールに迫るように指示してきましたが、同時にチームのバランスも求めてきました。広いピッチをカバーするには11人必要で、ＭＦやＦＷもしっかり守備に参加しなくてはいけません。全員で守備をして、ミスや責任はチームとしてとっていくべきです。

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