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【出場国情報】チリ代表 2010年代の黄金期から新たなサイクルに入る南米の強豪~キリンカップサッカー2022
2022年06月08日
チリ代表は、2010年代前半から国際舞台で大きく飛躍した。まず、2010FIFAワールドカップ南アフリカでラウンド16進出。その4年後のブラジル大会では、グループステージで前回王者のスペインを2-0で破るなど2勝を挙げ、再び16強入り。ラウンド16では地元ブラジルと1-1で延長戦にもつれ込み、PK戦で惜敗した。翌年のコパアメリカ(南米選手権、現、CONMEBOLコパアメリカ)では、決勝でアルゼンチンをPK戦の末に下し、1895年のチリサッカー連盟創設以来、初のビッグタイトルを獲得。翌2016年に行われたコパアメリカ創設百周年の記念大会でも、やはりアルゼンチンをPK戦で退け、連覇を達成した。
SAMURAI BLUE(日本代表)とは過去に3戦して1勝1分1敗と五分の成績を残している。キリンカップサッカー2009にも参加し、このときは岡田武史監督が指揮を執る日本に0-4で敗れた。直近では、日本が招待されて出場した2019年のコパアメリカ初戦で、東京オリンピック世代を多く含むチームにチリが4-0と力の差を見せつけた格好となった。
しかし、今年11月開幕のFIFAワールドカップカタール2022では、チリの赤いユニフォームを見ることはできない。南米予選は5勝4分9敗で10チーム中7位に終わったからだ。予選最終戦を前に大陸間プレーオフに回る5位の可能性も残っていたが、チリ自体がウルグアイに敗れたこともあり、2大会ぶりのワールドカップ出場の望みは消えた。
2年後に予定されるコパアメリカ、そして4年後のワールドカップ出場を目指すチリにとって、キリンカップサッカー2022は新たなサイクルの門出となる。発表された来日メンバーには、前述の黄金期を支えたアレクシス・サンチェス、エドゥアルド・バルガス、アルトゥロ・ビダルらの名前はない。それでも守備の要であるガリー・メデル(ボローニャ/イタリア)、ベン・ブレレトン(ブラックバーン・ローバーズ/イングランド)など、南米予選最終戦のウルグアイ戦に先発出場した6人が名を連ねる。
もちろん、未来を見据えて若い逸材も招集されている。今回のメンバー発表で大きな話題となったのが、19歳のナイエル・メッサトゥ。モロッコ人の父とチリ人の母の間にベルギーで生まれ、コルトレイク(ベルギー)に所属する右サイドバックである。
FIFAランキング:28位(2022年3月31日発表)
FIFAワールドカップ出場:9回(1930、1950、1962/3位、1966、1974、1982、1998/ラウンド16、2010/ラウンド16、2014/ラウンド16)
2022年6月10日(金)、6月14日(火)
会場:兵庫県/ノエビアスタジアム神戸、大阪府/パナソニック スタジアム 吹田
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