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SAMURAI BLUE、完全アウェイの地でタジキスタンを破って3連勝 ~2022FIFAワールドカップカタールアジア2次予選~
2019年10月16日
SAMURAI BLUE(日本代表)は10月15日(火)、タジキスタンの首都ドゥシャンベで行われたFIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選第3戦で、タジキスタン代表と対戦しました。
日本は10日(木)に行われたモンゴル戦と同じ、4-2-3-1の布陣で試合をスタートさせますが、スターティングメンバーには4選手の変更を加えます。1トップにはFW鎌田大地選手(アイントラハト・フランクフルト)が入り、2列目の右サイドにはMF堂安律選手(PSVアイントホーフェン)、ボランチにはMF橋本拳人選手(FC東京)、そしてモンゴル戦のアディショナルタイムに負傷して離脱となったDF冨安健洋選手(ボローニャFC)の代わりには、DF植田直通選手(セルクル・ブルージュKSV)が入りました。
2連勝で迎えた両チームの一戦を観戦するため、スタンドには超満員の観客が詰めかけます。完全アウェイの日本の選手は、さらに人工芝のピッチで苦戦を強いられます。それでも13分には、MF中島翔哉選手(FCポルト)のCKから、DF吉田麻也選手(サウサンプトン)がボレーで合わせるなど相手ゴールに迫ります。
その後もボールを保持しながら、チャンスをつくろうとする日本ですが、タジキスタンの堅い守りを崩しきれません。逆に24分には一度のチャンスに狙いを集中するタジキスタンに危ない場面をつくられます。スルーパスから最終ラインを突破され、MFパンシャンベ・エソニ選手とGK権田修一選手(ポルティモネンセSC)が一対一になりましたが、ここは権田選手が対応してピンチをしのぎました。
守護神の好セーブに応えたいフィールドプレーヤーも、27分には堂安選手がミドルシュート、31分には吉田選手がヘディングシュートを放ち、タジキスタンのゴールを脅かします。しかし、シュートは枠を捉えずに得点は動きません。
その後、試合はこう着状態になりますが45分に日本は、再び決定的な形をつくります。左サイドを突破した中島選手が折り返したボールを南野拓実選手(ザルツブルク)がヘディングで捉えましたが、シュートはGKの正面に収まり得点ができません。
アディショナルタイムには再びタジキスタンがカウンターを仕掛けてきますが、吉田選手が体を張ってピンチの芽を潰しました。前半終了直前、CKを得た日本は中島選手がゴール前に鋭いボールを入れましたが、これも相手GKに跳ね返され、前半はスコアレスのままで折り返します。
メンバー変更なしで迎えた後半の立ち上がり、日本は柴崎岳選手(デポルティボ・ラ・コルーニャ)のパスを受けた鎌田選手がDFをかわしてシュートを放ちますが、GKにキャッチされます。49分には、日本が中盤で良い形で相手のパスをカットし、鎌田選手を中心にカウンターを仕掛けます。ゴール前で数的優位をつくりかけましたが、南野選手が上げたクロスはGKにキャッチされてシュートは打てませんでした。
両チームがカウンターを仕掛ける展開となった中、53分、日本は左サイドから中島選手が上げたクロスに南野選手がヘディングで合わせます。南野選手が3試合連続となるゴールを突き刺し、日本が先制に成功しました。
先制した日本は56分にも柴崎選手が右サイドに展開したボールを、酒井宏樹選手(オリンピック・マルセイユ)がワンタッチで折り返します。これに反応した南野選手がこの試合2点目のゴールを決めて、リードを広げました。
63分には中盤でボールを失い、カウンターを受けた日本ですが、植田選手をかわした相手のシュートは権田選手が抑えて難を逃れます。64分に森保一監督は中島選手に代えて浅野拓磨選手(FKパルチザン・ベオグラード)を投入しました。
2点を追うタジキスタンが、カウンターやセットプレーから日本のゴールを脅かす場面もありましたが、日本もゴールを許しません。80分には鎌田選手に代えて、永井謙佑選手(FC東京)を送り出しました。そして82分には右サイドの酒井選手が送ったクロスを浅野選手がヘディングで決めて3-0とします。
その後もボールを保持しながらタジキスタンの守備の隙を探す日本は、86分にゴール前までボールを運び、永井選手がゴールを狙いますが、相手GKに防がれました。87分、森保監督は最後の交代枠で久保建英選手(RCDマジョルカ)を起用します。久保選手は、南野選手との交代でトップ下に入ると、アディショナルタイムには右サイドから永井選手にスルーパスを通しましたが、永井選手のシュートはクロスバーに嫌われて得点にはなりませんでした。
日本は最後まで追加点を目指し、堂安選手がカットインから左足でシュートを放つなど見せ場をつくりました。このまま試合は終了し、日本は3-0で勝利。2次予選で唯一の3連勝で首位をキープしています。
監督・選手コメント
SAMURAI BLUE(日本代表)森保一 監督
このアウェイの地で、選手たちも簡単な戦いにならないと覚悟しながら我慢強く戦い抜いてくれて、勝利をつかみとってくれたと思っています。選手たちは被災地、被災者の方々に励ましになるプレーを届けるというこ、われわれを応援してくださっている方々に勝利を届けるという強い気持ちをもって勝利をつかみ取ってくれたと思います。
DF #22 吉田麻也 選手(サウサンプトン)
前半は良いパフォーマンスではなかったかもしれませんが、とにかく勝点3を積み上げることができました。ホームと異なり、中央アジア独特の難しさを前半から感じました。前半は難しさもありましたが、よく耐えて戦えたと思います。後半はサイドに揺さぶって、なるべく相手を走らせれば、僕たちの強度についてこれないだろうという考えでやっていましたし、何度か相手を揺さぶることでスペースが生まれると話していましたし、実際にその形でチャンスがつくれたと思います。
MF #9 南野拓実 選手(ザルツブルク)
タジキスタンもグループステージで2連勝していましたし、難しい相手になることはわかっていました。前半は思っていた通りの展開で、相手も激しくプレーしていましたし、特に難しかったです。(1点目は)チームにとって重要な先制点だったと思いますが、クロスもすごく良かったですし、前半からチャンスはあったので、決めてチームに貢献できて良かったです。2点目は、難しい体勢でしたが、うまく軸足の右足でボールを触ることができて、決めることができて良かったです。また次も厳しい戦いが待っていると思いますが、今日も遠いところまで来てくれたサポーターに感謝していますし、次も応援してくれるサポーターの方たちのためにも全力で戦い、勝利したいです。
FW #15 浅野拓磨 選手(FKパルチザン・ベオグラード)
久しぶりに代表戦のピッチに立てたこと、チームとして勝てたこと、そしてゴールという形で貢献できたことは素直にうれしく思います。今は新天地でプレーしていますが、どこでプレーしても、やるべきことは変わりません。目指すべきところが、この日本代表のピッチというのも変わりません。それを目指していただけに、ここでゴールができたのは、僕にとってこれからのプラスにもなると思います。しかし、今日の試合も課題の方が多かったので、もっともっと頑張らないと思います。ここからも厳しい戦いが続くと思います。勝ち抜くためにはサポーターの皆さんの力も必要ですし、日本が一丸となって戦えればと思います。その舞台に僕も1試合でも多く立てたらと思います。
スケジュール
2022FIFAワールドカップカタールアジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選
タジキスタン代表 対 SAMURAI BLUE(日本代表)
開催日時:2019年10月15日(火) 17:15(日本時間 21:15)キックオフ予定
会場:タジキスタン/Republican Central Stadium
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