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SAMURAI BLUE、好機活かせず 森保監督就任後、初の無得点で敗れる~キリンチャレンジカップ2019(3/22@神奈川 vsコロンビア代表)~
2019年03月23日
SAMURAIBLUE(日本代表)は3月22日(金)、キリンチャレンジカップ2019でコロンビア代表と神奈川県の日産スタジアムにて対戦し、後半PKによる失点で0-1で敗れました。昨年9月に森保一監督が就任して以来、13試合目で初の無得点試合となりました。
準優勝したAFCアジアカップUAE 2019以来初となる試合に、「チームの底上げ」をテーマに掲げている森保監督は、先発の顔ぶれも新旧織り交ぜて戦力の融合を図りました。
MF中島翔哉選手(アルドゥハイル)、MF南野拓実選手(ザルツブルク)、MF堂安律選手(FCフローニンゲン)ら昨年9月の始動以来チームの攻撃の中心となってきた若手、昨夏にロシアでFIFAワールドカップを戦ったDF昌子源選手(トゥールーズFC)やMF山口蛍選手(ヴィッセル神戸)、そして代表戦初キャップのFW鈴木武蔵選手(北海道コンサドーレ札幌)を1トップに置く形で編成しました。
ロシア大会のグループステージで勝利して以来の再戦となるコロンビアに、日本は試合開始から中島選手や堂安選手を中心に攻撃を仕掛け、コロンビアのゴールに迫る場面を数多く作ります。
中島選手は中盤でボールを奪い、縦やサイドに展開して攻撃を牽引。20分ごろには堂安選手が立て続けにシュートを放ち、26分には中島選手自らがミドルレンジから狙います。
34分には堂安選手のパスを受けた南野選手がペナルティエリアで反転してシュート。38分には中島選手から2016年リオデジャネイロ・オリンピック以来のコンビとなる鈴木選手にクロスを送り、鈴木選手がヘディングで相手ゴールを脅かします。しかし、いずれもゴールには至りません。
一方、今年夏のコパアメリカ南米選手権へ準備中のコロンビアは、アジアカップ後に就任した前イラン代表監督のカルロス・ケイロス氏を指揮官に迎えて、これが新体制での初陣でした。
前半は開始早々にFWセバスチャン・ビジャ選手がクロスバーを叩く場面を作り、その後は右サイドの攻撃からFWラダメル・ファルカオ選手やMFウィルマル・バリオス選手がシュートを放ったぐらいでしたが、後半に入ると一変します。
後半開始早々に右サイドのビジャ選手のお膳立てでファルカオ選手が立て続けに日本ゴールを脅かし、50分過ぎにFWドゥバン・サパタ選手を交代出場で投入し、縦に速い攻撃で日本を押し込みます。
そして、63分にサパタ選手がペナルティエリアに持ち込んで放ったシュートがDF冨安健洋選手の手に当たってハンドとなり、コロンビアはPKを獲得。ファルカオ選手が蹴ったキックはGK東口順昭選手(ガンバ大阪)の伸ばした手を弾いてゴールに入り、日本は先制を許しました。
その直後に日本はMF香川真司選手(ベシクタシュJK)を送り出し、ワールドカップ以来となる代表戦のピッチに立ちます。
さらに71分にはMF乾貴士選手(デポルティーボ・アラベス)とMF小林祐希選手(SCヘーレンフェーン)、その8分後にはFW鎌田大地選手(シントトロイデンVV)を交代で投入し、得点機を探ります。
77分に小林選手の右CKに冨安選手がヘディングで合わせますが、相手GKに止められます。その6分後には中島選手がドリブルで切り込んでミドルシュートを放ちますが、クロスバーに弾かれました。
先制後、守備を固めていたコロンビアは、途中出場のFWルイス・ディアス選手が後半アディショナルタイムに中盤でボールを奪うと、ドリブルで抜け出して左足を振り抜き、クロスバーを叩きます。
日本も試合終了間際に、乾選手や小林選手、香川選手が仕掛けてゴールに迫りますが、最後までゴールネットを揺らすことはできず、0-1で試合を終えました。
日本は26日(火)に兵庫県のノエビアスタジアム神戸へ場所を移して、ボリビア代表と対戦します。
監督・選手コメント
SAMURAI BLUE(日本代表) 森保一 監督
多くのファンがスタジアムに駆けつけ、またメディアを通して応援してくれたホームの試合で、勝利を届けることができず、残念に思います。前半、選手たちはアグレッシブに相手にプレッシャーをかけてボール奪い、良い守備から良い攻撃をしていました。無得点で終わるような試合ではなかったので、前半のうちに1点奪えればよかったと思います。
後半は相手がプレッシャーをかけてきて、守備の時間が長くなり、失点につながりました。前半のインテンシティを後半もチームとしてやっていけるようにしたいですし、攻守にわたってインテンシティを保って攻撃につなげていけるようにしたいと思います。
しかしながら、後半相手に押し込まれる中、交代で入った選手たちが流れを引き寄せてくれて、試合終盤にまた相手ゴールに迫ることができました。やはり力があると感じました。今日の試合はいろいろな選手を起用しながら結果を求めました。結果はついてきませんでしたが、最後まで戦い抜くことを選手たちがやってくれたと思っています。
攻撃については、より確実に得点チャンスを作れるようにしたいですし、サイドからの突破に中で合わせられるように、より深い共通理解を持てればと思います。
MF #9 南野拓実 選手(ザルツブルク)
前半はショートカウンターからシュートで終わる場面も多かったですが、後半は向かっていくところが足りませんでした。良いところも悪いところもありましたが、こういう試合でも修正して勝てるようにしたいです。
MF #10 香川真司 選手(ベシクタシュJK)
負けたので非常に悔しいです。僕にとってはこの体制で初めての試合で、いろいろ感じました。前半はアグレッシブで速い攻撃ができていて、みんなが自信を持ってプレーしていて、刺激を受けました。今後もっとやっていけば、もっと良いサッカーができると思います。後半は相手も修正してきて、なかなかリズムが生まれなかったですが、前半はチームとしてのストロングを出せていたと思います。90分の中でいい時間も悪い時間もあります。そこをどう戦えるかが大事になります。チームとしてしっかり分析して、この敗戦から学んで次に活かしたいと思います。
FW #13 鈴木武蔵 選手(北海道コンサドーレ札幌)
前半良いゲームができていたので、PKで失点して負けたのは悔しいです。相手のラインも高かったので、ボールを奪ってからチャンスになると思っていました。相手もこちらのビルドアップをはめに来ていて、1つ外せばチャンスになるところで、はめられて獲られる場面もありました。一つプレッシャーをかいくぐったらチャンスになるので、それをできれば裏への動きも活きてくると思います。
カルロス・ケイロス コロンビア代表監督
日本について分析して、アジリティやスピード、高い技術レベルなどの特長も理解していたので、前半は仕事をさせないようにし、後半日本が疲れてきたところで攻撃に出ました。日本はボールを持つと強く、油断できません。その中で我々の選手はよくやってくれたと思います。特に中盤で苦労させられて、今後へ向けて多くのものが見えてきました。良い試合になりました。
スケジュール
SAMURAI BLUE(日本代表)対 コロンビア代表
開催日時:2019年3月22日(金) 19:20キックオフ(予定)
会場:神奈川/日産スタジアム
SAMURAI BLUE(日本代表)対 ボリビア代表
開催日時:2019年3月26日(火) 19:30キックオフ(予定)
会場:兵庫/ノエビアスタジアム神戸
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