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2019年度JFA・SMCサテライト講座を終えて
2020年04月30日
2019年度SMCサテライト講座は、8月にスタートし2020年2月半ばまで、13都道府県協会にて実施しました。(新型コロナウイルス感染症の影響により、大阪・埼玉での開催は中止)
都道府県協会・Jクラブ・各種サッカークラブ・地域スポーツクラブ・サッカー以外の競技団体等の運営に関わる方々が今年度も多く受講されました。各現場の課題や地域の状況を知ることができ、また、こうした方々との人脈ができることも魅力の講座です。
2019年度講座を全て終えて、SMCサテライト講座の講師として、またダイレクターとして支えている坂口淳氏にお話を伺いました。
Q1 2019年度を終えて、受講生の特徴や印象をお聞かせください。
今年も各都道府県で、いろいろな立場でサッカーやスポーツに関わる多くの方々にご参加いただきました。年齢も属性も多様な受講生一人一人が紡ぐ未来像は、まだ荒削りな夢レベルの話であったり、すぐに実行可能な課題解決型または尖ったコンセプトのプランだったり。熱量は高いがすべきことがぼんやりしていた方が3日間でやるべきことがはっきりする、そんな時間をみなさんで共有しています。今年はサッカーを単に「強い・弱い」「上手い・下手」「儲かる・儲からない」という指標以外で考えられる方、より豊かな「スポーツの在り方」に目を向けられる方が増えてきました。
Q2 マネジメント講座は数多くありますが、SMCサテライト講座の魅力や、他のマネジメント講座との違いをお聞かせください。
題材は、身近な「自分のこと」か「自分のクラブや地域のこと」。その少し先の未来を描くことを通じて、モノゴトの見方や考え方、アイデアのアウトプット、グループでの対話や議論やアイデア出しの話し合い、地域や社会の潮流など、ごく基礎的なマネジメントのスキルや知識を仲間と楽しく実践しながら学びます。クラブ運営はもとより職場や地域コミュニティなど暮らしの中でも活かせます。3日間で自身の未来像と、具体的な行動計画が手元に残り、同じ志をもった仲間ができる楽しい講座です。
Q3 SMCサテライト講座の講師として、またダイレクターとして大切にしていることや、受講生・修了生との関わり方についてお聞かせください。
受講生一人一人の考えやアイデア、これまでの経験や記憶と丁寧に向き合うということと、3日目が終わったときに「やる気と自信」に満ちているように後押しすることです。
Q4 今後、受講する方や受講を検討している方へメッセージをお願いします。
多くの方は「マネジメント講座」というと「自分はマネジメントの立場じゃないから」と、他人ごとと感じるのだと思います。
講座内容はこむずかしく孤独で苦しい学びではなく、ひとりでじっくり考える時間と仲間と楽しくワイワイ話す時間を繰り返すうちに3日があっという間に終わります。
「自分ごと」として、関わるクラブの活動や、地域の暮らしをサッカーやスポーツで楽しく持続可能なものにするきっかけとしてチャレンジしていただけると良いなと願っています。マネージャーではない方にもぜひ受講していただきたいです。もちろんプロ志向の方の入門版としても十分な内容です。
新型コロナウイルスの前後で、スポーツを取り巻く景色は間違いなく変わります。みんなで新しい未来像を描きましょう!
JFAスポーツマネジャーズカレッジ(SMC)
JFAスポーツマネジャーズカレッジ(SMC)は、自立した魅力溢れるスポーツ組織づくりを推進し、スポーツ文化の創造、人々の心身の健全な発達と、社会の発展に貢献できる優秀なスポーツマネジャーを養成することを目的とした人材育成事業です。