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ラオスで指導者セミナーを開催
2015年12月17日
今年9月に締結したJICA・日本サッカー協会・J リーグ三者の連携協定に基づく第一弾事業として、ラオスのビエンチャンで12月8日から9日、指導者セミナーが開催されました。
今回のセミナーは、日本ラオスの外交関係樹立60周年及びラオスへの青年海外協力隊派遣50周年記念事業の一環として行われたものです。セミナーには30名の指導者が参加し、山崎茂雄トレセンコーチが2日間に渡って座学及び実践形式での指導方法をレクチャーしました。JFAが取り組むアジア貢献事業の一部として、参加指導者や選手たちにTシャツとポロシャツが無償提供されました。
JICAラオス事務所のコメント
木村弘則 JICAラオス事務所次長
今回のセミナーは、ラオスサッカー連盟及び遠藤竜助青年海外協力隊員(職種:サッカー)が企画し実現したものです。日本サッカー協会の多大なるご協力でセミナーが成功したことに対し、心より御礼申し上げます。2日間にわたる山崎茂雄コーチのレクチャー、実技指導は随所に日本流サッカーを伝えたいという熱い想いが溢れるもので、冒頭に「講師としての立場を越えて、お互いに学ぶ姿勢を大切にしたい。今回の経験は自分たちの成長にもつながると考えている」と話されたとおり、本セミナーは活発に意見が飛び交う有意義なものになりました。今後の発展の鍵を握るラオスのコーチ陣、ラオス代表選手にとって、実践的な知識を得られたと同時に、非常に良い刺激になったことには疑いの余地はありません。JICAはラオスにおけるスポーツ分野における支援の一環として、日本サッカー協会協力のもと、今後もラオスで人気が高いサッカーを通じた人材育成等、国際協力を進めて参りたいと思います。
インストラクターコメント
山崎茂雄 ナショナルトレセンコーチ
今回の講習の目的は、ラオプレミアリーグや地域のチームに所属するAFC B・C級ライセンス保有者の方々に、日本の育成コンセプト「Japan's Way」を理解していただくことでした。具体的には、JFA B級コーチ養成講習会のカリキュラムを中心に、レクチャーは、①日本の技術戦術的課題、②日本代表強化指針、③分析とコーチングを行ない、実技は、①ポゼッション、②守備、③フィニッシュのトレーニングを実施しました。特に分析とコーチングでは、映像を使って原因を探り観点を共有し、午後のトレーニングで発見を導くコーチングにチャレンジしていただきました。また、プレーヤーで参加したラオプレミアリーグクラブ・アカデミーの選手(11~14歳)たちは、ボールを扱う技術が高く、メンタル面を含めた潜在能力にも魅力が感じられました。最後に実施にあたりサポート体制を整えていただいたラオスサッカー協会、JICAラオス事務所の方々に、心より感謝申し上げます。
参加者コメント
Mr. Kanlaya Sysomvang ラオス代表チームアシスタントコーチ・U-14ラオス代表ヘッドコーチ
今回のセミナー開催にあたりJFA、JICAにはとても感謝しています。2日間という短い時間ではありましたが、多くの知識を得ることができました。また次の機会があれば、ラオスサッカー発展のために、長期でのセミナーを開いていただけることを強く望んでいます。
Mr. Vartsana Sisoulath ラオプレミアリーグ(Police FC)アシスタントコーチ
ボールの奪い方、サポートの位置、切り替えの早さなどの新しいトレーニング方法を知ることができました。また、私たちが新しいことを多く学べるように、インストラクターが熱心に指導してくれたことにとても感激しました。インストラクターは家族のように接しやすく、分かりやすい指導でセミナーの雰囲気もとても良いものでした。
Mr. Chanthalome Phoudsadavong ラオプレミアリーグ(Army FC)U-12コーチ
新しい知識を得て、受講者同士で知識を増やすことができました。インストラクターから学んだ「自分で考える」こと等を活かし、良い指導者になれるよう頑張ります。このような機会を与えてくださりJFAに感謝しています。