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チャイニーズタイペイ・アカデミー夏期合宿に日本から指導者を派遣
2016年08月04日
嘉義市で開催されたチャイニーズタイペイ・アカデミー夏期合宿において日本のインストラクターが指導を行いました。この夏期合宿には毎年、日本からインストラクターが参加しており、今回が7年目となります。
7月7日から13日に行われた女子の部は利光ちはるJFAナショナルトレセンコーチ、7月19日から25日の男子の部は山口隆文指導者養成ダイレクターがそれぞれ担当し、台湾各地の中学・高校から女子90名・男子75名の選手及びその指導者が参加しました。
両合宿共に前半は実践と講義や各国際大会の分析を交えた指導者養成講座、後半は前半の学びを踏まえて選手への指導実践を行いました。
JFAはアジア全体のサッカーレベル向上を目指し、アジア各国への指導者派遣を積極的に行っています。
インストラクターコメント
山口隆文 指導者養成ダイレクター
指導者たちは「もっと学びたい」という意欲に溢れており、彼らの指導能力向上が選手育成には不可欠です。課題が多数ある場合にどこから着手するべきかなど、具体的な例を挙げてその理由と共に説明したり、様々な方法を講義及び実践を通じて指導しました。終了後、参加者からは「毎年日本から指導者を招聘しているが、どの指導者も指導方法がぶれていない」という感想をいただきました。選手たちの身体能力は非常に高く、シュートを狙う気持ちが強いところは日本の選手が見習うべきポイントです。
利光ちはる JFAナショナルトレセンコーチ
指導者の皆さんには2つの提案をしました。ひとつは「選手の変化を見つけて積極的に褒めること」と2つ目は「笑顔をたくさんつくること」です。台湾の指導者が「褒める」ということに困惑していたので、身振り手振りで選手への声がけを提示しました。選手の変化を目の当たりにした指導者に「褒める」ことの効果を実感してもらえたのは大きな収穫です。初の海外指導で緊張しましたが、台湾の方々は皆さん親しみやすく、この合宿の運営を長年担当下さっている呂桂花さん(国立台湾体育大学助教授)と現地の皆様の手厚いサポートのおかげで、無事に指導を終えることが出来ました。ありがとうございました。
参加者コメント
台湾の指導者(男子の部に参加)
過去に様々な指導方法を学びましたが今回は驚きました。一つ目は基本コンセプトの強調。山口先生は方向性を示すだけではなくディテールを重視しています。二つ目は日本人指導者の姿勢。いくら暑い日でも指導の情熱を持ち続けています。三つ目はトレーニングの内容。基本にもかかわらず全員が動いており、休みの人がいないため、トレーニングの効果を上げることができました。そして、四つ目は言葉の使い方に専門性を感じました。ポイントやキーとなる言葉を明確に伝えていました。いくら良いトレーニングを行っても、大切な部分をきちんと伝えられなければ効果が無くなってしまいます。この研修において、非常に貴重なものを学習できました。アジアでベスト4に入るという目標のため、このアカデミーの継続を願います。
台湾の指導者(女子の部に参加)
利光インストラクターは非常にディテールを重視していました。実技の際は常に基準を提示し、コーチングも使っている言葉も理解し易かったです。こういったポイントは育成年代の選手を指導するときの手本となります。将来もこの活動を継続して欲しいですし、ここで学んだ知識をサッカーを愛する人たちにフィードバックしたいと思います。利光インストラクターや通訳の呂さん、そしてスタッフの皆さんに臨機応変に対応いただいたおかげで、順調な運営でした。
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