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アジアのピッチから ~JFA公認海外派遣指導者通信~ 第40回 行德浩二 U-19代表監督兼FFCアカデミーU-18監督
2020年01月31日
カンボジアに来て約1年が経ちました。
私はU-19カンボジア代表監督とナショナルフットボールアカデミーU-18の監督を兼任しながらこの年代の強化、育成に携わっています。
ナショナルフットボールアカデミー U-18について
ナショナルフットボールアカデミーにはU-18とU-15の2つのカテゴリーがあり、私はU-18の選手たちの指導に当たっています。
首都プノンペンから車で1時間以上かかるBATIという田舎の街にナショナルトレーニングセンターがあります。敷地内には天然芝3面、人工芝1面のピッチと宿泊棟や食堂などの施設があり、各カテゴリー25名の選手が寄宿生活を送りながらサッカーに打ち込んでいます。停電や雷などで十分なトレーニング時間を確保できない事もありますが、質の高いトレーニングを選手に提供できるよう心がけています。
昨年、このチームはカンボジアのトップリーグに参戦しました。結果は1勝1分け24敗の最下位。毎回勝ちにこだわって戦いに挑んだのですが、良い結果を残す事はできませんでした。しかし、カンボジア代表の選手やJリーグ経験がある日本人選手、ブラジルやアフリカから来た外国人選手などとの対戦を通して、選手たちは非常に大きな成長を遂げたと思います。そして今年もBATIアカデミーU-18がリーグ戦に参加することが決定しました。昨年以上の成果が上げられるよう一戦一戦大切に戦っていきたいと思います。
U-19カンボジア代表について
今年の10月14日(水)から31日(土)まで、AFC U-19選手権2020がウズベキスタンで開催されます。
予選は昨年11月にカンボジアで行われました。初戦はマレーシアに4対5で負けてしまいましたが、その後北マリアナ諸島に9対0、タイに2対1、ブルネイに3対0で勝利することが出来ました。その結果、各グループ2位の中の上位5番に滑り込み、決勝トーナメントの出場権を獲得しました。これは1974年以来45年ぶりの歴史的快挙です。
上記大会は私たちにとって今まで経験したことのないような厳しい大会になるでしょう。中東の強豪チームとはまだ一度も対戦した事がありませんし、日本と同じグループになるかもしれません。
大会まで出来る事は限られていますが、しっかりと準備を整えて、選手やスタッフ、カンボジアサッカーを応援してくれる皆様と一緒に夢を持ってこの大会に臨みたいと思います。
カンボジアの夢
カンボジアのサッカー関係者は東南アジアのチャンピオンになることが夢であると口を揃えて語っています。そのためには、近隣諸国で強敵となるタイとベトナムに勝たなければなりません。しかし、まだこれらの国とは技術面において大きな差があると感じています。
今年は私達が描いている東南アジアチャンピオンという夢を叶えるべく、この差を埋めるために日々の積み重ねを大切にしていきたいと思います。
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