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[復興支援活動]手倉森 浩 復興支援特任コーチ 活動レポート(12月)
2015年01月16日
2014年の復興支援の最後を飾るビッグイベント、「JPFAチャリティーサッカー2014」が12月13日と14日の両日に開催され、13日には岩手県岩泉町、福島県いわき市、宮城県仙台市と石巻市でふれあい活動“グリーディングDAY”が、同14日にはユアテックスタジアム仙台でJPFA チャリティーサッカー2014が開催されました。前日のふれあい活動“グリーディングDAY”は、西川周作選手(浦和)や鈴木大輔選手(柏)ら総勢16人の選手とともに石巻会場を訪れ、サッカー教室を実施しました。会場に行く道中、バスで被災地を視察。石巻サッカー協会の本郷栄一理事長に案内していただき、震災当時の話をお聞きしました。今回、被災地に初めて来た選手もいて、「来てみないと分からない」と、3年9ヶ月経った今も震災の爪痕が残る現地の状況を目の当たりにし、ショックを受けていました。
チャリティマッチ当日は、出発前にも選手、スタッフが東日本大震災津波の映像を見ました。それぞれが何かを感じ、チャリティマッチ成功を祈って、スイッチON!被災地の皆さんにサッカーを楽しんでいただこうと、勇んで会場に向かいました。
チャリティーサッカーは例年同様、東北にゆかりのある選手たちで構成された東北ドリームスと現役の日本代表選手らを含むJAPANスターズが対戦。今回私は、光栄にも同チャリティマッチで東北ドリームスの監督を務めさせていただきました。試合は、12-8で我が東北ドリームスが勝利。多くの観客の方々と楽しい時間を共有できましたし、被災地の皆さんに喜んでいただけたのではないかと思っています。この先も継続していければと思います。
話が前後しますが、このチャリティーサッカーの3日前の10日にいわきトレセンを訪れました。同トレセンは10月まで中央台北中学校で開催されていましたが、11月から昌平中学・高校グラウンドに移されました。昌平グラウンドは人工芝で、照明設備も完備。良い環境でプレーできるとあって、子どもたちのモチベーションも高く、思う存分サッカーを楽しんでいました。
U-12世代は、JFAアカデミー福島男子の布啓一郎スクールマスター(現、ファジアーノ岡山コーチ)がコーチを務め、この1年間取り組んできた「ポゼッション」をテーマにトレーニング。私はU-11年代を担当し、「意図した1stタッチ」をテーマに汗を流しました。ゲームは、今年最後ということで、長めに行いました。最後に布コーチから、「今年1年間、お疲れ様でした。U-11の最後のゲームは今年一番の出来でした。練習環境も良くなってきていますので、今後のさらなるレベルアップを期待しています。これまで大変お世話になりました」と挨拶がありました。
同25日~28日は、岩手県沿岸部の地域の活動を視察しました。初日は、大槌フットボールクラブのトレーニングに参加する予定でしたが、悪天候でグラウンドの状態がよくなかったために中止。自前のグラウンドではありませんし、限られた施設である体育館も他の競技団体も利用しますので、天候によっては突然の中止も致し方ない状況です。
2日目は大船渡市民体育館でサン・アルタスのトレーニングを視察しました。翌27日の午前中は同会場で高田FCとフットサル交流戦を観戦。午後からは北里大学の体育館で大船渡三陸シーガルの蹴り納めが行われるというので、同会場に駆けつけました。大船渡の市民体育館は、震災直後に遺体安置所となり、その後、支援物資置き場として使われてきました。昨年4月からフロアの張替え工事が行われ、改修されてようやく使用できるように。スポーツ少年団(4種)は同体育館を無料で使用できるので、ありがたいですね。
そして、28日には、サン・アルタスの蹴り納めに参加。保護者チームを結成し、子どもたちとゲームを楽しみました。サン・アルタスの池田淳監督も、「大船渡市民体育館の改修は大船渡市民にとっても、我々サン・アルタスにとっても非常に助かりますし、嬉しいです。予約状況など、どれぐらいの頻度で利用できるかわかりませんが、震災からこれまで機能していなかったものが使えるようになったので練習環境では一歩前進です。年明け早々にバーモンドの予選も始まるので、練習できる場所が出来たので助かります」と喜んでいました。