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JFAこころのプロジェクト 10周年記念パーティーを開催
2017年04月20日
日本サッカー協会(JFA)は4月19日(水)、都内のホテルでJFAこころのプロジェクトの10周年記念パーティーを開催しました。
パーティーには、公益財団法人日本体育協会の張富士夫会長をはじめ、同プロジェクトの支援企業や自治体関係者、そして、同プロジェクト「夢の教室」の先生を務める「夢先生(ユメセン)」ら約300人が集まりました。
現役のアスリートや元オリンピアンなどが小学校の教壇に立ち、自らの経験談を基に夢を持つことやそれに向かって努力することの大切さを説く「夢の教室」。この10年で10,254回の授業を実施し、31万人にも及ぶ子どもたちが夢先生とふれあってきました。
この日、パーティーに駆けつけてくれた「夢先生」は28人。彼らを代表してオリンピックメダリストの有森裕子さん(女子マラソン)と水泳の松田丈志さん(水泳)があいさつに立ち、夢先生を通じて得た気づきや学び、アスリートとしての経験やスポーツの素晴らしさを今後も「夢の教室」を通じて伝えていきたいと、熱く語ってくれました。
コメント
川淵三郎 キャプテン(JFAこころのプロジェクト最高顧問/日本サッカー協会最高顧問)
今から11年ほど前、いじめやいじめを苦にした自殺の連鎖が社会問題になっていました。JFAの理念は、「人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する」です。「身」の方は年間何百万人の子どもに教えていますが、正義感や倫理観、人を思いやる気持ちなどは教えていない。JFAとして子どもたちに何ができるかということでプロジェクトをスタートさせました。「これ」というアイデアを出せないまま半年ほど経った頃、現JFA会長の田嶋幸三専務理事が加わり、彼の「夢があるから強くなるの『夢』をキーワードに何かできないか」というアドバイスによって一気呵成に現在のカリキュラムが形づくられていきました。
100人に一人、1000人に一人でもこの授業に影響を受けてくれる子どもがいれは、このプロジェクトをやる価値はあるという気持ちでスタートしたわけですが、実際はそれ以上の子どもたち、そして、夢先生も担任の先生もこの授業に大きな影響を受けています。現在、年間二千数百回もの夢の授業をしていますが、3000回を目標に、日本中にこのプロジェクトを広めていきたいと考えています。
田嶋幸三 日本サッカー協会(JFA)会長
JFAは、(歴代会長の)川淵、犬飼(基昭)、小倉(純二)、大仁(邦彌)、そして私と、「サッカーを通して豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する」という理念を忘れることなくやってきました。JFAこころのプロジェクトは、子どもたち、夢先生、学校の先生、自治体・企業の方など、関わる全ての皆さんがハッピーになれる、類まれなプロジェクトです。今後もJFAの理念を継続させ、このプロジェクトをもっともっと広げていきたいと思っています。