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第2代Krushスーパー・ライト級王者の寺﨑直樹さんが江東区立有明西学園で夢先生~東京地下鉄株式会社(東京メトロ)協賛による夢の教室を開催~

2018年12月05日

第2代Krushスーパー・ライト級王者の寺﨑直樹さんが江東区立有明西学園で夢先生~東京地下鉄株式会社(東京メトロ)協賛による夢の教室を開催~

東京メトロ協賛による夢の教室が11月21日(水)、江東区立有明西学園で開催され、今年10月に引退を発表した第2代Krushスーパー・ライト級チャンピオンの寺﨑直樹さんが「夢先生」を務めました。

寺﨑さんは家族のためにプロのキックボクサーを目指し、けがや不調に悩みながらも夢を諦めずにキックボクシングに打ち込んだこれまでの人生を語りました。

三人兄弟の末っ子の寺﨑さんですが、彼が中学生の時に二人の兄たちと距離ができてしまいました。寺﨑さんは、「自分がK-1の舞台で活躍することで、兄たちに何か伝えることができるかもしれない」と考え、一念発起して2004年にプロライセンスを取得しました。プロデビューは後楽園ホールで開催された全日本キックボクシングDANGER ZONE。そこで寺﨑さんは、家族に勝利をプレゼントすることができました。もちろん、2人の兄も大喜び。その姿を見て「チャンピオンになる」という目標を掲げました。

プロキックボクサーとして歩み始めるも、28歳の時に膝を負傷して手術。1年間もトレーニングをすることができず、キックボクシングをやめようとすら思いました。

その時、励ましてくれたのが2人の兄でした。2人からアマチュアボクシングをはじめ、しかも試合に出ることを告げられます。兄たちの変わっていく姿を見て、寺﨑さんも再びチャンピオンを目指すことを決意しました。

この経験から寺﨑さんは、自分自身がひたむきに努力する姿を見せたり、相手の気持ちになって考えることで人に良い影響を与え、人間関係がうまくいくことを知ったそうです。

その後もボクシングを続け、32歳でリーグ戦に挑戦。結果は0勝4敗1引き分けでしたが、日々、たゆまぬ努力を続け、2014年にはKrushスーパー・ライト級に出場し、初代チャンピオンのHIROYA選手に1ラウンドKO勝ち。第2代チャンピオンに輝きました。

実は寺﨑さんの子どもの頃の夢はプロ野球選手でした。しかし中2で断念し、その後は夢がないときが長く続いたそうです。新しい夢を見つけたのは24歳。そして、その10年後に「チャンピオンになる」という夢を実現させたのです。

寺﨑さんは言います。「夢を叶えたい、何かを成し遂げたいと思ったら諦めないこと。諦めたらそこで終わり。先生は負けても諦めずに戦って夢を成し遂げることができたんだ」

「夢の教室」が行われたこの日の夜、後楽園ホールで寺﨑さんの引退セレモニーが行われることになっていました。寺﨑さんは子どもたちに、「今夜、後楽園ホールの引退セレモニーで、ここで話したことを伝えようと思います」と約束しました。

授業を終え、担任の小川毅史先生に感想を聞くと「普段はここまで授業に集中することはあまりありません。人生で学んだことを伝えていただいたので、かなり心に響いたのではないかと思います」と話してくれました。

JFAこころのプロジェクトは、2013年から東京メトロの支援を得て沿線の江東区、台東区、千葉県市川市等の小学校で同社協賛の「夢の教室」を行っています。実施した回数は既に200回を超え、多くの子どもたちが夢先生とふれ合ってきました。

「夢の教室」

日本サッカー協会(JFA)の「JFAこころのプロジェクト」の活動で、各地の小・中学校の正課で実施している授業です。2007年に本格的にスタートし、これまでに13,000回を超える夢の教室を行ってきました。
クラスを受け持つ先生を「夢先生」といい、現役サッカー選手やプロ野球選手、プロテニスプレーヤーをはじめ、各競技のオリンピアン、パラリンピアン、そのOB・OG、さらにはアナウンサーやタレントなど多くの人材が名を連ねています。
授業は「ゲームの時間」と「トークの時間」から成り、ゲームの時間ではさまざまなゲーム(運動)を楽しみながら、ルールを守ることや力を合わせて目標を達成することなどを学びます。「トークの時間」は夢先生がこれまでの半生を振り返るもの。いつ、どんな夢を持ち、それを叶えるためにどういう努力をしてきたか、誰の言葉に勇気づけられたかなど、目標に向かって歩んできたそのプロセスを語ります。

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