アジアサッカー連盟（AFC）の公認指導者ライセンスを保持しているモルディブ共和国のコーチ4名が、2月19日(火)から26日(火)にかけて、日本の指導・育成方法を学ぶために来日しました。今回の訪問は、外務省によるスポーツ外交推進事業の一環として実現したものです。

一行は、まず日本サッカー協会やＪリーグからグラスルーツなどに関するレクチャーを東京都内のJFAハウスで受講し、その後、JFAアカデミー福島を視察するため御殿場を訪れました。御殿場ではJFAアカデミーの育成方法に関する話を聞き、時之栖が保有する施設を見学した後、モルディブコーチ陣による指導実践等を行いました。

御殿場を後にした一行は視察場所を川崎に移しました。川崎では、富士通スタジアム川崎で行われたJFAユニクロサッカーキッズのフェスティバルを見学し、等々力陸上競技場で行われたＪリーグ開幕戦（川崎フロンターレ vs FC東京）を観戦しました。翌24日(日)には柏市に移動し、柏レイソルアカデミーの視察も行いました。期間中には観光やモスク訪問なども楽しみ、有意義な時間を過ごしました。

視察スケジュール

コーチコメント

MOHAMED FAREED コーチ（AFC公認Bライセンス）
日本の皆さんの献身により、視察が完了できたことにとても感謝しています。また、田嶋JFA会長やJFAの皆さん、外務省の方々が温かく私たちを迎え入れたことにも感謝しています。今回の視察を通して、今まで経験したことのないことをたくさん経験し、非常に気に入りました。特に女子の育成についてレクチャーを受けたり、JFAアカデミーの女子チームを視察をできたこと、また男女含めてグラスルーツを視察できたことは非常に良い経験となりました。これから日本で学んだことを我々の国でどう生かせるか、奮闘していきたいと思っています。

ILHAM MUAVIYATH コーチ（AFC公認A級ライセンス）
今回の視察は我々にとって日本がどう育成やアカデミーに力を入れているのかを学ぶことができた、とても良い機会となりました。我々にとって育成はとても重要なファクターだからです。今回の視察では日本の素晴らしい施設をたくさん見学しましたが、モルディブには日本のような素晴らしい施設はなく、また土地も多くありません。しかしながら、視察を通してそれらを乗り越えるための多くのアイディアを得ました。これからモルディブの人々と今回の学びをシェアし、今後の発展に生かしていきたいです。JFA、外務省、Ｊリーグをはじめとするお世話になった日本の皆さんには、今回のような貴重な経験をさせてもらえたことに非常に感謝しています。