公益財団法人日本サッカー協会（JFA）は、サッカー競技を統括する唯一の団体としての社会的責任を踏まえ、「サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。」という理念を掲げています。社会貢献委員会はこの理念にある、「社会の発展への貢献」について考えているJFAの専門委員会の一つで、組織の社会的責任（CSR）の分野等に詳しい5人の有識者によって構成されています。
この社会貢献委員会の取り組みをサッカーファミリーの皆さんにお知らせする取り組みの一環として、社会貢献委員会の会議レポートをお伝えします。

第4回社会貢献委員会（2019年6月18日）

東京藝術大学との連携協定

JFAは、東京藝術大学との間で社会貢献活動に関する連携協定を締結し、昨年から履修証明プログラムであるDiversity on the Arts Project（通称：DOOR）の授業において、JFAの社会貢献活動を映像を用いて可視化する取り組みを行っています。同大学の美術学部長でもある日比野委員長から、「今年はハンディムービープラクティスという講座でスマートフォンやiPadなど、手軽に撮影できる機材を使用し、1分程度の短い映像にまとめるように設定した。サッカーにあまり触れていない受講生の視点を通じて撮ることで、新しい切り口が出てくる可能性がある。」と取り組みの状況報告がありました。

社会貢献活動を積極的に推進 ～東京藝術大学と連携協定を締結～

Diversity on the Arts Project（外部サイト）

国連グローバル・コンパクト

JFAは、持続可能な社会の発展につながる世界的なイニシアチブである「国連グローバル・コンパクト」に賛同し、一般社団法人グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンに登録しています。2019年度から、従来の「組織拡大委員会」に加えて、新たにSDGs、CSV、レポーティング研究の3つの分科会に職員が参加し、より積極的に情報交換を行うことが報告されました。

国連グローバル・コンパクトへの参加

グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン（外部サイト）

環境活動

環境への取り組みに関して、JOCスポーツ環境専門委員会への活動報告について説明があり、多くのJリーグクラブから環境問題を考える取り組みの報告があったことや、JFAとしては2017年から高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2018 ファイナルの会場で、来場者への啓発活動を行っていることなどの紹介がありました。

公益財団法人日本オリンピック委員会「スポーツと環境」（外部サイト）

子ども宅食プロジェクトへの協力

文京区の「子ども宅食プロジェクト」への協力に関して、6月に行われる配送分としてJFAから物品提供を行ったことが報告されました。また、委員会後の7月10日には、文京区役所で2018年度の活動報告会が行われました。

子ども宅食プロジェクトへの協力

文京区「子ども宅食」（外部サイト）
子ども宅食ホームページ（外部サイト）

社会的インパクト評価

さまざまな社会課題解決のために行われる民間公益活動等を推進し、学びや改善などの取り組みにつなげて成果を最大限生み出していくための「社会的インパクト評価イニシアチブ」の「スポーツ版ツールセット」ついて報告がありました。また、この社会的インパクト評価の実施が必須となっている「休眠預金の活用」に関して、グラスルーツの取り組みに充てられるよう検討を進めていくことが報告されました。

社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ（外部サイト）
内閣府「社会的インパクト評価について」（外部サイト）

ユニセフ「子どもの権利とスポーツの原則」への賛同

ユニセフ「子どもの権利とスポーツの原則」へ賛同し、「サッカーファミリー安全保護宣言」を発表したことについて報告がありました。

ユニセフ「子どもの権利とスポーツの原則」（外部サイト）

サッカーファミリー安全保護宣言

子供の未来応援運動

内閣府などが推進している「子供の未来応援運動」に賛同し、5月29日にJFAハウスでキックオフセレモニーを行ったことが報告され、今後の具体的な協力内容について検討しました。

「子供の未来応援国民運動」へ協力

寄付月間への協力

「寄付月間2018」において、日本障がい者サッカー連盟（JIFF）が行った、JIFFインクルーシブフットボールフェスタにおけるリフティング競争を社会貢献につなげる公式認定企画「キフティング」が「企画特別賞」を受賞し、寄付月間推進委員会から表彰されたことや、同企画が西日本豪雨で延期となり3月に開催されたインクルーシブフットボールフェスタ広島2018でも実施され、日本赤十字社への義援金を集めたことなどが報告されました。

「JIFFインクルーシブフットボールフェスタ2018」開催レポート（外部サイト）
寄付月間2018 大賞（外部サイト）
「インクルーシブフットボールフェスタ」を広島で初開催！（外部サイト）

後援協賛等申請状況

「後援協賛等ガイドライン」に基づく「後援協賛等申請」の審査状況についての報告がありました。後援協賛等の申請があり承認したものについては、理事会へ報告後、公表しています。

理事会報告

社会貢献活動の情報発信

JFAの社会貢献活動をより多くの方々に知っていただくために、毎月のJFA公式サイト「JFA.jp」において、社会貢献委員会委員によるリレーコラムを掲載すること、隔月のJFA機関誌「JFAnews」において、サッカーを通じた社会貢献活動についての特集を掲載することなどを話し合いました。

CSRリレーコラム第1回 「JapaFunCupとマッチフラッグ」 ～社会貢献委員会 日比野克彦委員長～
フットボールにできること Vol.1　～サッカーを通じた社会貢献～

組織のレポーティング

現在作成している年間の事業報告の改善を図り、関係者に対してわかりやすい形になるよう検討していることが報告されました。

業務・財務報告（事業報告書）

社会貢献委員会委員（敬称略）
委員長	日比野克彦	東京藝術大学美術学部長
委員	村松邦子	株式会社ウェルネス・システム研究所
	高橋陽子	公益社団法人日本フィランソロピー協会
	黒田かをり	一般財団法人CSOネットワーク
	赤羽真紀子	CSRアジア東京事務所