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CSRリレーコラム第3回「Jリーグと社会連携」~社会貢献委員会 村松委員~
2019年09月17日
JFAは、サッカー競技を統括する唯一の団体としての社会的責任を踏まえ、「サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する」という理念を掲げています。社会貢献委員会はこの理念にある「社会の発展への貢献」について考えているJFAの専門委員会の一つで、組織の社会的責任(CSR)の分野等に詳しい5人の有識者によって構成されています。
この社会貢献委員会の活動についてサッカーファミリーの皆さんにお知らせする取り組みの一つとして、委員によるリレーコラムを発信しています。第3回はJリーグ参与でウェルネス・システム研究所代表の村松邦子委員から、「Jリーグと社会連携」についてご紹介します。
第3回 社会貢献委員会 村松邦子委員コメント
地域と共に
Jリーグは26年前の発足当時から「地域密着」をポリシーに掲げ、地域社会と共に存在してきました。「Jリーグ規約」には、「Jクラブはホームタウンと定めた地域で、その地域社会と一体となったクラブづくりを行いながらサッカーの普及、振興に努めなければならない」ことが記されています。
昨年度、55のJクラブが年間で行ったホームタウン活動は20,000回を超え、1クラブに換算すると約360回。各クラブの選手や監督、マスコット、スタッフがほぼ毎日、教育、健康増進、まちづくりなどをテーマに、地域の状況に応じたホームタウン活動を続けています。
Y.S.C.C.横浜は、「地域はファミリー」というクラブ理念のもと33年間SDGsのすべてのゴールにつながる地道な活動を続けてきました。(Jリーグの事例紹介映像から)
【動画】「地域はファミリー!」心に響けYSCCの思い(外部サイト)
主語を変える
そして27年目を迎えたJリーグは次の展開として、地域との連携を深め、地域の笑顔を増やすために、共に未来を創る活動として社会連携(通称:シャレン!)のプラットフォームづくりを進めています。
Jリーグ 社会連携 第1回ネットワークミーティングの様子
Jリーグ・クラブが地域社会のために「できることをする」だけでなく、地域の人々が主語となり、「Jリーグをつかおう。社会のために。」と言っていただけるような存在になる、という主語の転換です。
2019年5月15日のJリーグの日には、「シャレン!」の活動に共感する企業、行政、NPOなどが参加して、ネットワークミーティングが開催されました。各地でもシャレン!の輪が広がっています。
「Jリーグをつかおう!」第1回ネットワークミーティングが開催!(Jリーグ)
持続可能な地域の発展のために
地域は今、人口減少、高齢化社会、教育格差、環境問題など、多くの課題を抱えています。また、地球規模の危機的状況に対し、政府、自治体、企業、NPO、市民が「SDGs」を共通言語として多層的に協働しています。
スポーツの「する」「みる」「ささえる」というこれまでの関わり方に加え、「スポーツを使う」という視点を加えることで、サッカー/スポーツの「つなげる力」や「熱量を高める力」を、より良い地域社会づくりに活かすことができるのではないでしょうか?
川崎フロンターレでは、川崎市が主催する「えがお共創プロジェクト」において発達障害の子どもたちに旅行とスタジアム観戦を体験してもらう試みを行うなど、シャレン!Facebookページでは随時各クラブの情報を発信しています。
シャレン/Jリーグ社会連携 Facebookページ(外部サイト)
地域の笑顔のためにできること、シャレン!活動のアイデアをお持ちの方は、ぜひシャレン!公式ウェブサイトの応募フォームからご提案ください。