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富山県滑川市でJFAこころのプロジェクト「夢の教室」オンラインを実施
2021年06月16日
JFAこころのプロジェクトは、6月9日に富山県の滑川市立東部小学校5年生2クラスでオンラインの「夢の教室」を実施しました。
滑川市では、2013年から「夢の教室」を実施しており、2020年3月末までに小学校・中学校合わせて約3,900人の子どもたちが「夢を持つことや、夢に向かって努力することの大切さ」を夢先生の授業と「夢シート」を通じて分かち合ってきました。
今回夢先生として登壇したのは、新体操で2008年の北京オリンピックと2012年のロンドンオリンピック2度の出場経験を持つ田中琴乃さん。
授業冒頭の「出会いの時間」では、新体操のリボンを使ってデモンストレーションを子どもたちに披露。自由自在に動くリボンの動きに子どもたちも見とれ、モニター越しに大きな歓声が上がりました。
「トークの時間」では、小学校の校長先生の言葉をきっかけにオリンピックに出たいという夢を持ち、新体操を通して学んだ「感謝すること」「強い気持ち」をテーマに夢を持つことの大切さを子どもたちに伝えました。
「昨日の自分に負けないこと」「あきらめない気持ちを持つこと」また、「「人のために」は、大きな力になる」。どんなことにでも感謝の気持ちを忘れずに夢に向かっていってください」と子どもたちにメッセージを送りました。
夢先生コメント
田中琴乃 さん
明るく元気で反応の良い子どもが多く、コロナ禍にありながらもそのことを忘れるくらいエネルギーを感じることが出来ました。
様々な場面でオンライン化が進む中、子どもたちにどれだけのことを伝えられるかを、手探りで進めてきました。「夢の教室」を通して子どもたちが、この状況に一生懸命に適応しようとしている姿に感動し、私自身が子どもたちから元気をもらいました。
私も小学生の頃にいろいろな人に出会い聞いた言葉が、今でも心の中に強く残っています。その言葉が夢に向かっていく時に、すごく私を助けてくれました。このような出会いの機会を子どもたちに創っていただけていることは、本当に素晴らしいことだと感じています。
自治体担当者コメント
広井聡一 様(滑川市教育委員会スポーツ課)
「夢の教室」は、子どもたちが自分の夢について考えるきっかけの場となっており、自分と向き合い、自分で考えるだけでなく、夢先生や周りの友達の話を聞くことができるので、様々な考え方や感じ方に触れることができます。一般的に年齢を重ねるごとに自分で限界を決めてしまうのですが、普段の生活では聞けないような夢先生の経験談や考え方等を聞くことによって、自分で作った限界を超えていくような思考になると思います。また夢に向かって、どのように取り組んだか、その時どんな気持ちだったか等の具体的な話を聞くことで子どもたちもより先のことをイメージすることが出来ます。
田中先生は「夢を持つことが明日への励みとなる」と言われました。子どもたちには、夢や目標を持ち、自分が納得できる素敵な人生を送ってほしいと願っています。また自治体としては、これからも子どもたちを様々な形で応援したいと考えます。
担任の先生コメント
水野八千代 先生(滑川市立東部小学校 5年1組)
明るく生き生きとした田中先生に、子ども達はあっという間に引き込まれていきました。「夢は何になりたいかよりも、何をしたいかを大切に」という田中先生の言葉で、子ども達は夢をより身近で達成可能なものとして考えることができたように思います。また教師の何気ない一言は、子ども達が自分の好きなことや得意なことに気付く大きなきっかけとなることも改めて感じました。
私は恩師からの「この世の中の誰かがやっていることは、自分にもできること」という言葉に希望をもらった経験があります。田中先生のお話もこの言葉そのものでした。私自身も子ども達に夢や希望、目標をもつきっかけとなれるように日々子ども達と関わっていきたいです。