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2021年度JFA女性リーダーシッププログラム 第3モジュールを開催
2021年08月30日
8月28日(土)、8月29日(日)の2日間にわたって、JFA女性リーダーシッププログラム 第3モジュールが開催されました。前回に引き続きオンラインでの開催となりましたが、活発な意見交換が行われ、受講生にとって多くの学びを得た2日間となりました。
今回のモジュールでも、各分野の専門家として活躍される講師陣を招き、講義を行いました。今回は、「リーダーシップ」「リスク/クライシスマネジメント」「サッカーを通した社会貢献・開発」など、スポーツ組織を率いるリーダーが備えるべきより実践的なテーマを扱い、具体的な事例を交えながら学びを深めました。自組織に関わるケースとして思考することで、受講生の理解や関心がさらに深まっていく様子が見られました。
10月末に迎える本プログラムの最終モジュールでは、グループ課題の発表を行います。テーマは、「2021年9月に開幕するWEリーグの成功に向け、具体的アクションプランを策定する」。都道府県サッカー協会、クラブチーム、連盟など、様々な組織に所属する受講生が、それぞれの立場から「WEリーグの開幕をリーグだけでなく、女子サッカー全体の発展、ひいては日本サッカー全体の発展にどのように繋げていくか」「女子サッカーやWEリーグの価値を、どのように向上させていけるか」といった幅広い観点から検討をしていきます。今回のモジュールでは、JリーグクラブのFC東京の事例や、海外でのサッカーを用いた開発事例、昨今のビジネス界でのSDGs経営についても学びながら、改めて女子サッカーの価値を受講生・講師全員で考えました。今回の講義の学びや気づきを活かしながら、約2か月後の発表に向けて準備をしていきます。
また、グループ課題の他に「自組織において、自分自身あるいは今後の女性人材の輩出・活躍に向けて、現状分析とプランを策定する」という個人課題の発表も最終モジュールでは行います。これまでの講義で学んだ「ジェンダーバイアス」や「女性活躍の歴史」、そして「リーダーシップ」の知識を活かして、自組織で実践していくための具体的なアクションプランを定めます。最終モジュールが本プログラムの学びの集大成となるよう、受講生たちは残りの2か月間をかけて、課題に取り組みます。
受講生コメント
柳田美幸さん(三菱重工浦和レッズレディース)
今回も各界でリーダーとして活躍されている講師の方々のお話は、初めて知ることも多く、とても刺激的かつ学びの多い時間を過ごさせていただきました。講師の方はみなさんポジティブ思考、そしていまの立場を楽しんでおられて、リーダー=大変と思い込んでいる自分がとても恥ずかしく思いました。
今回の講義全体を通して、自分に自信を持つ、まずはアクションを起こす、ピンチはチャンス等、心に響く言葉や具体的事例を出していただいたことで、いま自分にできることは何だろう、何ならできるのだろうと考えさせられることばかりでした。
正直、いまはインプットすることに精一杯ではありますが、今後『自分ごと』にしていくためにも、学んだことを自分の中で振り返り、しっかり整理し、一個ずつ引き出しを増やしていきたいと思います。
田中麗美さん(ニッパツ横浜FCシーガルズ)
第3モジュールでは、リーダーシップ論や危機管理という実践的な経営リテラシーとともに、女子サッカーを通して社会に対して何ができるか、実際に活躍されている方のお話から多面的に学ぶことができました。
プログラムの中のたくさんのインプットを通して、ジェンダーの問題はとても深く個人と社会に根付いていることを実感しました。自分に対しても、意見や感情が目の前の属性に影響されていないか、都度立ち返って意識することが必要だと思います。これから第4モジュールの課題発表に向けて準備をしていきますが、自分を取り巻くジェンダーバイアスを見つけ続けて、見つけたらまわりの人に知らせ、議論をし、より多くの人が生きやすいようにするにはどうしたら良いか考えながらテーマを決めたいと思います。
江崎亜希子さん(一般財団法人日本クラブユースサッカー連盟)
受講してみたいという少しの好奇心で飛び込みましたが、毎回講師の方々の熱量、実行力、受講生皆さんの行動力に圧倒され、このような刺激の場をいただき感謝の気持ちでいっぱいです。
第3モジュールではクラブ運営やWEリーグの可能性のお話をいただきました。私が所属するクラブユースサッカー連盟が今後女子サッカーに取り組むにあたり、女子サッカーに取り組む方々と仲間の輪を広げること、男子クラブやJリーグのノウハウを参考にしながらも、女子サッカーならでは視点を取り入れることが、クラブユース連盟の発展にもつながると確信しています。次回最終回となりますが、学びを深め行動していきたいと思います。