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ローソン「夢の教室」募金による授業を実施(2021年10月)
2021年11月09日
JFAこころのプロジェクトは、ローソン「夢の教室」募金による授業を10月もオンライン形式で実施しました。
10月19、20日には、長崎県長崎市立高城台小学校の5年生に向けて、元競泳日本代表の山口美咲さん、元なでしこジャパンの小林弥生さんが夢先生として登壇し、「夢の教室」オンラインを届けました。
授業はまず子どもたちと夢先生の距離を縮める「出会いの時間」からスタート。冒頭にはローソンの皆様より児童たちへ、レジ横の募金が「夢の教室」など様々な社会貢献活動に活用されていることの説明をしていただき、「夢先生のお話を聞いて、それぞれの夢や目標に向かって進んでいってほしい」とエールが送られました。
続く「トークの時間」では、山口さん、小林さんがそれぞれ、自身の経験を児童たちに伝えていきました。競技をスタートしたきっかけや、その中で夢を持ったこと、そしてその夢の実現のために、うまくいかない時も自分で考えて努力を重ねたエピソードなどを交え、山口さんは「どんな自分になりたいかを考えること。そして、自分で考え、自分で選ぶこと」、小林さんは「努力=考えて行動すること」と、メッセージを伝えました。
ローソン「夢の教室」募金による授業は、引き続き11月も実施予定です。
◆10月の実施校(カッコ内は登壇した夢先生の氏名/競技 ※敬称略)
北海道 北広島市立東部中学校(市来崎大祐/武術太極拳、梅田翼/フットサル)
福岡県 北九州市立大里南小学校(千代反田充/サッカー)
長崎県 長崎市立高城台小学校(山口美咲/競泳、小林弥生/サッカー)
北海道 小樽市立望洋台中学校(神村エリカ/キックボクシング)
支援企業コメント
福西政隆 様(株式会社ローソン 九州営業部 長崎支店 支店長)
「夢の教室」が始まる前から、児童の皆さんのワクワク感が教室から伝わり、「この時間から何かを得たい」という好奇心に溢れていました。実際に授業が始まると、夢先生が、「自分で考え自分で選ぶことの大切さ」や「目標に向けて努力する」こと、その中での「友達・仲間の大切さ」を、これまでの経験を交えながら分かりやすく伝えてくださいました。児童の皆さんは、夢先生の話に真剣に聞き入っており、自身の夢と照らし合わせながら、夢シートにびっしりと書き込んでいました。そのことからも、多くの気づきを得てくれていることが分かりました。夢先生の分かりやすいお話と、児童の皆さんがひたむきに授業にのぞむ姿が印象的で、最後の発表では積極的に手を挙げ、自分の言葉で夢を話す姿に感動しました。児童の皆さんの笑顔が、良い授業だったことを物語っていました。
5年生担任コメント
安達宗弘 先生(長崎市立高城台小学校 5年生 担任)
山口美咲先生の明るく前向きな人柄に、子どもたちはぐいぐい引き寄せられていきました。自分で立てた目標に向かって、何をすべきかを考え、確実に実行していくことの大切さが伝わったと思います。特に「自分で考え、自分で選択する」ということは、子どもたちにとって厳しい言葉ではありましたが、今1番欲しい言葉だったかもしれません。これまで実践してきた山口さんの言葉だったからこそ響いたのだと思いますし、子どもたちにこれからの生き方の示唆を与えていただいたように思います。このような素晴らしい出会いの機会を作っていただいたことに感謝します。
沖中裕子 先生(長崎市立高城台小学校 5年生 担任)
「努力とは考え、行動すること」。弥生さんの言葉に担任である私も、子どもたちと同様にはっとさせられました。
私や子どもたちが持っていた「努力」のイメージは、「こつこつ続けること」でした。確かに子どもたちの姿を見ていても、同じ課題を、やらされている、与えられているままにこなしている子と、意識して課題に向かい、より工夫できることはないかと考えている子とでは伸びが違います。「自分で決めて行動することによって確実に力をつけていく、その自分の伸びを実感し、その喜びが原動力となってさらに自分を高める行動をとる」。夢に向かって成長していくイメージを、弥生さんのお話から子どもたちは確かに受け取ったと感じています。
最後に弥生さんが、「夢が叶わなくても、夢に向かって進み続ける過程で人は必ず成長している」とおっしゃっていました。夢が叶う人はほんの一握りでしょう。そんな現実に、いずれ子どもたちもぶつかると思います。そんな時、この弥生さんの言葉を思い出し、自分を認め、努力し続けた自分のことを誇りに思ってほしいと切に願います。
最後になりましたが、夢を叶え、大活躍されている小林弥生さんからお話を聞く機会を与えていただいたこと、感謝申し上げます。大人の私も心が躍り、感動して涙が出ました。また、子どもたちに対して温かく、真摯に対応していただき、ありがとうございました。