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SDGs・社会貢献活動「アスパス!」を天皇杯決勝で実施
2021年12月22日
12月19日(日)に国立競技場で行われた「天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会 決勝」は、浦和レッズが大分トリニータに劇的な決勝ゴールで競り勝ち、8度目の天皇杯制覇を果たしました。この戦いの裏側で、JFAは外部の団体とも連携しながら、さまざまな「アスパス!」の取り組みを実施しました。
「アスパス!」について
JFAでは社会貢献やSDGsの達成につながる活動を「アスパス!」と称し、サッカーファミリーの皆さんと一緒に取り組んでいます。「アス」は、「明日(=未来)」、「us=私たちにできること」、「Earth=地球」の3つの意味を込めています。次の100年のサッカーが今と同じく健全に、安全に、多くの人々により楽しまれ、JFAの理念・ビジョンが体現されていることを目指し、全てのサッカーファミリーが世代や時代を超えて”パスを繋いでいく”という強い決意を込めています。
センサリールームの設置
大きな音やまぶしい光が苦手な感覚過敏の症状等を持つお子さまとそのご家族、2家族を招待しました。今回は、「障がいのある方々の困難な体験環境をアートで解決するセンサリールームプロジェクト」として、JFAが協定を結ぶ東京藝術大学の学生や受講生が、日比野克彦教授(JFA理事)の指導のもと新しいカタチのセンサリールームをデザインしました。参加した子どもたちは、時おり、色とりどりのアイテムで遊びながら、楽しく試合を観戦しました。また、このセンサリールームや発達障がいについて広く知っていただくため、来場者も体験できるモデルルームを場外に設けました。
誰も取り残さない観戦環境の取り組み
全ての人々がサッカーにアクセスできる環境を創造する取り組みの一環として、外部団体と共同し、児童養護施設の児童や、経済的理由により観戦機会が得られない子どもたちの招待企画や、障がいがあり児童養護学校に通う方にも楽しんで観戦できるような配慮を踏まえた観戦企画を実施しました。試合を観戦した子どもたちやそのご家族は、プロの選手の一つ一つのプレーに目を輝かせながら試合を楽しまれていました。JFAでは、「誰ひとり取り残さない」サッカー界を実現するため、今後も日本代表戦や天皇杯などにおいて、こうした取り組みを継続していきます。
「MY FOOTBALL KIT」モルテンブース
JYDパートナーのモルテン社の協力のもと、すべての子どもたちの成長のきっかけに貢献する組み立て式ボール「MY FOOTBALL KIT」を使ったエコキックターゲットや、MY FOOTBALL KITを実際に触って体験できるブースを出展しました。当日は、視力障がいや発達障がい等を抱える方々とそのご家族など20名が参加し、SDGsチームメンバーの播戸竜二さんと一緒にMY FOOTBALL KITの組み立て体験を楽しみました。
環境に配慮した来場者プレゼント
環境への配慮を意識し、飛行機や新幹線・乗用車などの椅子張りシート等を織るための「耐久性に優れた高級糸」から出来た「オリジナル手袋」を来場者の方々にプレゼントしました。モデルチェンジなどのために使われなかったいろいろな糸を集めて出来たカラフルなエコ(リサイクル)製品で、どの色がもらえるかわからないというドキドキ感も合わせて楽しんでいただけたのではないかと思います。
JFA SDGs推進ブース
JFAが掲げるSDGsの重要課題に沿って、JFAの取り組みを紹介。子どもでもわかりやすくSDGsについて知ることができる映像やパネルを設置しました。また、JYDパートナーのニチバン社が取り組むセロテープ®や粘着テープ等の巻心を回収する「ニチバン巻心ECOプロジェクト」(巻芯を回収し、資源として再利用)も合わせて展開。
さらにサポーターの皆さまにも参加頂く取り組みとして、ペットボトル分別回収のブースを併設しました。浦和レッズと大分トリニータのSDGsの取り組みも紹介しながら、ペットボトルキャップで勝利チームを予想する仕掛けを実施しました。回収したペットボトルキャップは、リサイクル業者を通じて再資源化・販売され、その売却益は世界の子どもたちにワクチンを届ける取り組みに役立てられます。
競技運営面での取り組み
主管である東京都サッカー協会の皆さんとJFAが協力し、様々な取り組みを実施しました。例えば、これまで報道陣や関係者に紙で配布していたメンバー表は、ペーパーレス化を意識して、紙で配ることを極力なくすよう、QRコードでダウンロードする形に変えたほか、スタッフのお弁当は、土に還る素材の容器を採用することで、廃棄物の削減を目指しました。このほか、競技場内の各売店にも廃棄物削減に向けた協力を呼びかけることで、運営に関わる人たちが一丸となって環境に優しい大会運営を目指しました。
JFAではこれからも、サッカーファミリーの皆さまと共にサステナブルな社会への貢献を目指し、サッカーを通じてさまざまな活動に取り組んでいきます。
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