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レガシープログラム~夢授業~ 栃木県サッカー協会の取り組み(宇都宮大学共同教育部附属小学校)
2021年06月24日
6月13日(日)にカンセキスタジアムとちぎ(栃木県)で開催されたなでしこジャパンのMS&ADカップ2021に合わせ、栃木県サッカー協会主催のレガシープログラムを6月2日(水)、4日(金)、8日(火)、9日(水)の4日間で開催しました。
今回は、宇都宮大学共同教育部付属小学校の6年生に対して、宇津木瑠美さんがオンラインで「夢授業」を行ないましたのでご紹介させていただきます。
講師コメント
宇津木瑠美さん
夢について話をする事は、私にとってはとても難しい事でした。
私は物事がついた時からサッカーが大好きで、サッカーを通して世界中を知りたい、行きたい、上手くなりたい。と、思ってきました。
気がついた時から、夢がありました。
夢を持てない子どもたちや、夢を叶える前に変える子や、何個も夢がある子、夢自体に興味のない子。
私にはそのような経験がなかったので、子どもたちにどのようなお話をすれば良いのかとても悩みました。
でも、やはり夢を持つ事で、見つける事で、強くなれたり、仲間ができたり、家族の絆ができたりと、夢を叶える事だけではなく、夢に向かって行く事がもう夢の始まりなんだと、そう伝えたかったです。
今、夢がない子も、見つからない子も、好きな事や笑顔になれる事を思いながら過ごしてほしいと思いました。
それがいつしか、夢につながるかもしれません。
具体的に決まらなくても、夢がどんなものかを少しでも、伝えられたら嬉しいな、と思いました。
今回のセミナーで、印象に残った質問をくれた子がいました。
それはこの様な質問でした。
テニスが好きだけど、上手くはない自分が、夢がこれです。と、言って良いのかどうか…、スポーツの世界で、勝ち残っていくほどは、上手くはないのでとても悩みます。と質問してくれた子の話を聞いて、どんな言葉をかけてあげたら良いのか、とても悩みました。
好きなら、それが夢だと思う。
プロや勝ち残る事だけが、夢を叶える事ではないよ。
好きな物への関り方は人それぞれだからね。
と私は伝えましたが、セミナーが終わった後、あの伝え方は正しかったのか、もっと違う話し方があったのかもしれない、考えれば考えるほど、夢というものは、シンプルだけど、とても奥深く、自分自身と向き合い考えさせてくれるものだなと思いました。この様なセミナーをして、たくさんの子どもたちと特別な時間を過ごす事で、私自身が学び成長し、また好奇心に満ちている事に気がついます。
この様な素敵な時間を過ごすことができてよかったです。
ありがとうございました。
生徒・先生コメント
寺本明花さん(宇都宮大学共同教育学部附属小学校6年)
人それぞれ産まれた環境や育った環境などで夢が違ったりしても、色々なかたちでコミュニケーションを取れるし、同じ夢を持つ人、または自分の夢に関わっている人でたとえ違う文化の人とでも、パスをつないだり、表情、行動で相手と繋がれることが分かりました。それに、つい家族にあたってしまったりするときもあるけれど、家族が今までもこれからも支えてくれるから、感謝の気持ちを伝えたいと思いました。
石川央佳さん(宇都宮大学共同教育学部附属小学校6年)
今回はとても貴重なお話ありがとうございました。私は夢があります。でも、宇津木選手が夢はどんどん更新していくと言っていたので、今の夢で満足せず、もっと今の自分を変えられるように夢を更新していきたいと思いました。私は五つ上に姉がいます。私は姉と同じ夢を持っていましたが、真似をしているのかなと思い、変えました。これが正しいかはわかりませんが、夢を持つことではなく見つけることが大切と言っていたので、見つけていきたいと思います。
畔勝恵さん(宇都宮大学共同教育学部附属小学校6年)
私は特に将来の夢がまだ決まっていなくて、まわりの人はお医者さんになりたいとか、決まっている人もいて「決められないのっておかしいのかな」と思ったこともありました。でも宇津木選手のお話を聞いて、今好きなことを職業にしてもいいし、ほかの仕事をしながらずっと好きでもいい、と気づきました。私は合唱部に入っていて歌うことが好きです。だから歌をずっと好きでいるという夢ができてよかったです。
湯澤康介先生(宇都宮大学共同教育学部附属小学校)
今回世界で活躍されている宇津木選手の話を聞くことができ、私もそうですが子どもたちも大変多くの刺激をいただくことができました。「夢をもつことで強くなれる、自分と向き合うことで強くなれる」という言葉が大変印象的でした。大人になっても夢をもつことは大切であり、夢をもつことで生きる原動力になると思いました。今、子どものときの夢を叶えて、教員として頑張っています。次の夢は何か、ふと立ち止まって考えてみるのもいいのかもしれない。そういう時間も作っていきたいと思います。この度は大変貴重なお時間を作っていただき、ありがとうございました。
石﨑由紀先生(宇都宮大学共同教育学部附属小学校)
子ども達の宇津木選手のお話をうなずきながら聴く姿、自分の経験を思い起こしながら自分の言葉で質問する姿が見られ、とても貴重な時間を過ごすことができました。宇津木選手のお話には、子ども達の心に届き、表情を晴れやかにする力がありました。伝えたいという思いや経験して得たもの、誠実なお人柄が子ども達の心に届いたのだと思います。私も教師として、誠実に向き合ってまいりたいと思いました。貴重な機会を頂き、ありがとうございました。
綱川真人先生(宇都宮大学共同教育学部附属小学校)
貴重なお時間を作っていただき、ありがとうございました。宇津木さんのプロサッカー選手になるまでの道のりやそれらを経て培われた信念、夢や目標への向き合い方等、すべてが子どもたち一人一人の心に響くものでした。夢や目標に向かって努力したり、悩んだりしたことすべてが自分自身の大きな財産となり、次へ向かうステップになることに私自身も気付かされました。大人になった今でも、大なり小なり、自分にとって大切な「夢」を持ち続ける一人の人間として、子どもたちと接していきたいです。貴重なお時間を作っていただき、ありがとうございました。