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U-23日本女子代表 ラ・マンガ国際大会 嶋田選手の2得点で日本がノルウェーに逆転勝利

2014年03月04日

U-23日本女子代表 ラ・マンガ国際大会 嶋田選手の2得点で日本がノルウェーに逆転勝利

WU-23 Six Nations Tournament / ラ・マンガ国際大会
2014年3月3日(月) 現地時間13:00キックオフ 45分ハーフ
La Manga Pitch A(スペイン)

U-23日本女子代表 2-1(前半0-1、後半2-0) U-23ノルウェー女子代表

得点者
20分 オウンゴール(U-23ノルウェー女子代表)
53分 嶋田千秋(U-23日本女子代表)
55分 嶋田千秋(U-23日本女子代表)

スターティングメンバー
GK:井上ねね
DF:高村ちさと、羽座妃粋、乗松瑠華、上野紗稀
MF:杉田亜未、嶋田千秋、佐藤楓、入江未希
FW:吉良知夏、京川舞

サブメンバー
GK:武仲麗依
DF:石井咲希、三橋眞奈
MF:柴田華絵、田中陽子、吉見夏稀
FW:田中美南

交代
ハーフタイム 佐藤楓 → 田中美南
ハーフタイム 上野紗稀 → 石井咲希
58分 入江未希 → 柴田華絵
63分 嶋田千秋 → 吉見夏稀
73分 吉良知夏 → 田中陽子
80分 羽座妃粋 → 三橋眞奈

マッチレポート

2日前のU-23アメリカ女子代表戦に0-1で敗れ、中一日で気持ちを切り替えて臨んだ2戦目となりました。
スペインらしい青空が広がった暖かい日となりましたが、強い風がピッチに吹きつけました。

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初戦からスターティングメンバーを6名入れ替え、北欧の強豪との試合に挑みます。
前半は風下でのスタートとなった日本。ボールを丁寧につないでペースをつくろうとしますが、体格に優るノルウェーの選手たちと強い向かい風に遮られ、なかなかノルウェーゴールに迫ることができません。

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試合前の指示通り、左右のサイドからの攻撃を試みてCKやFKからもチャンスを作りかけるものの、決定的なチャンスが作り出せないまま時間が過ぎていきます。
20分、相手陣内深く、相手のスローインがセンターライン付近の羽座妃粋選手(日ノ本学園高→日本体育大)の近くにこぼれ、足を滑らせた羽座選手がパスを味方につなごうとします。しかし、そのボールをノルウェーが奪い、一気に日本ゴール前に迫ります。ワンツーで抜けだして日本の右サイドペナルティエリア近くからAndrine Stolsmo Hegerberg選手がシュートを打つも、これはGK井上ねね選手(JFAアカデミー福島→日本体育大)がブロック。こぼれたボールを再びつながれ、Camilla Christensen選手がシュート。ジャストミートしなかったものの、ゴール前に戻っていた羽座選手の足に当たってコースを変え、先制を許してしまいます。
その後、左サイドからの攻撃で佐藤楓選手(スペランツァFC大阪高槻)や入江未希選手(日ノ本学園高→ベガルタ仙台レディース)がノルウェーゴールに迫りますが、いずれもGKの堅守にあい、前半は1点のビハインドで折り返します。

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後半は風上に立ち、立ち上がりから相手を圧倒してノルウェー陣内で試合を進めます。
53分、乗松瑠華選手(JFAアカデミー福島→浦和レッズレディース)が前線へパス。相手選手の足にあたって浮いたボールはノルウェーゴールエリア近くにバウンドし、ゴール前に詰めていた嶋田千秋選手(日本体育大学→日テレ・ベレーザ)が田中美南選手(日テレ・ベレーザ)からのボールを落ち着いて決め、日本が同点とします。

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同点ゴールからわずか2分後、ノルウェーDFのバックパスを受けたGKのキックが風に押し戻され、それをインターセプトした嶋田選手がゴール正面20m付近まで持ち上がって思い切ったシュートを放ちます。これが決まり、逆転に成功します。

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その後もボールを圧倒的に支配してノルウェー陣内で試合を進めた日本でしたが追加点を挙げることはできず、嶋田選手の貴重な2得点によって勝利を収めることが出来ました。

大会最終戦の対戦相手、U-23イングランド女子代表は1試合目をスウェーデンと1-1で引き分け、第2戦ではドイツに2-4で敗れており、まだ白星がありません。チェルシーやアーセナルといった強豪クラブでプレーする選手たちを擁するこのチームとの対戦は、3月5日に行われます。

コメント

中村順 監督
試合前には守備の面でファーストボール、セカンドボール、クロスへの対応をしっかりしようと話をしました。セカンドボールをとられて失点したことは残念でしたが、次の試合にむけての継続的な課題と捉えています。風上に立った後半は相手に前線からプレッシャーをかけてボールを奪い、上手くいったと思います。初戦のアメリカ戦とあわせ、18名の選手全員がピッチに立ちました。少人数での戦いでもあり、2つ以上のポジションをこなせることも重要です。5日の最終戦はこの2試合を見て考えるベストメンバーで臨み、チームとして勝利を目指したいと思います。

嶋田千秋 選手(日本体育大→日テレ・ベレーザ)
アメリカ戦では味方DFのラインに入り込んでしまって前線との関わりが難しかったので、(杉田選手との)ボランチの2人でタテ関係を作って前目にポジションを取るよう修正しました。個人的にも初戦より余裕を持ってプレーできましたし、得点できたことが一番良かったです。(2点目は)吉良選手や田中(美南)選手が良いディフェンスをしてくれ、そこにボールが来ると思っていました。ボールを奪ってからは思い切ってシュートを打ちました。次の試合は先制点をとって勝ちたいです。

田中美南 選手(日テレ・ベレーザ)
0-1での後半からの出場だったので、まずチームとして点を取り、勝利することを考えました。(1点目は)粘ればチャンスが来ると思っていましたし、嶋田選手が良いポジションにいたのでボールを送りました。前半は強風の風下だったのでやりづらそうでしたが、後半は風上となって優位に立つことができました。次の試合に向けて映像をしっかり振り返り、できたところを上手く組み合わせ、よくなかったところはしっかり修正して、得点という結果を残したいです。

乗松瑠華 選手(JFAアカデミー福島→浦和レッズレディース)
風が強いなかでの試合で、前半を乗り越えれば後半は必ず得点できると思っていました。前半は風下だったので、最終ラインを少し低めにし、GKのポジションを高めにとってもらって対応しました。次の試合でも天候を含め何が起こるかわかりませんが、どんな状況になってもしっかり適応し、自分たちの持ち味を出して主導権を握る試合をしたいです。

京川舞 選手(INAC神戸レオネッサ)
アメリカ戦の反省を活かしてサイド攻撃やスルーパスによって相手の守備陣を崩すことを意識して試合に入りました。前半に相手に得点を取られてしまいましたが、その後も自分たちらしくポゼッションできたと思います。序盤は強風の影響への対応が良くないところもありましたが、すぐに修正してプレーできるようになりました。課題としては、ペナルティエリア付近の最後の崩しで、パスなのか縦に仕掛けてシュートなのかクロスを上げるのかという判断が悪く、ミスになったりシュートができないことが多かったので、次に向けて考えたいと思います。

入江未希 選手(日ノ本学園高→ベガルタ仙台レディース)
アメリカ戦までは時差ボケがありましたが、だいぶこちらの時間に身体も慣れました。(スタメンと聞いて)試合前は緊張していないと思っていましたが、プレーをしていて息が上がるのが早く、試合終了後には日本での試合では経験したことがなかったくらいどっと疲れを感じました。欧米の選手は一人ひとりのプレッシャーが日本とは全く違っていました。アメリカ戦ではゴールに絡むプレーが少なかったので、そこを意識して入りましたが、パスの精度が低かったりサイドのポジショニングが良くなかったのが現状です。次の試合ではゴールかアシストを決め、結果を残したいです。

スケジュール ※時間は現地時間

ラ・マンガ国際大会
3月1日(土) 12:00 vs U-23アメリカ女子代表
3月3日(月) 13:00 vs U-23ノルウェー女子代表
3月5日(水) 16:00 vs U-23イングランド女子代表
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