JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > 女子サッカー > 最新ニュース一覧 > なでしこジャパン、イタリア女子代表に勝利しワールドカップへ弾み

ニュース

なでしこジャパン、イタリア女子代表に勝利しワールドカップへ弾み

2015年05月29日

なでしこジャパン、イタリア女子代表に勝利しワールドカップへ弾み

なでしこジャパンは5月28日(木)、FIFA女子ワールドカップ カナダ2015に向けた最後の公式戦「キリンチャレンジカップ2015 対 イタリア女子代表戦」(南長野運動公園総合球技場)に臨みました。チケットは完売し、会場には14,453人の観衆が駆けつけました。

24日(日)のニュージーランド女子代表戦から先発メンバーを4人入れ替えた日本は、ケガから復帰した阪口夢穂選手が澤穂希選手とボランチを組み、宇津木瑠美選手が左サイドバックに入りました。

立ち上がり1分、宮間あや選手の右CKからチャンスを得ますが、これを決められません。直後にイタリアのカウンター攻撃に遭いますが、必死に守備に戻りこれを凌ぎます。その後もイタリアの攻撃に脅かされますが、全員でゴールを守ります。18分、大儀見優季選手のパスカットからボールを受けた大野忍選手がドリブルで仕掛けるも、コースを狙ったシュートは右ポストをたたきました。ボールと人が良く動き、リズムあるパスワークから攻撃のかたちをつくる日本ですが、なかなかゴールに結びつきません。

後半、川澄奈穂美選手に代わり、菅澤優衣香選手をピッチに送り出します。待望の先制点は52分、宇津木選手の左クロスにゴール前の大儀見選手が右足で合わせてゴールネットを揺らします。追加点を狙う日本は78分、宮間選手の左CKに阪口選手が頭で合わせますが、惜しくもゴールをとらえられません。絶好のチャンスは試合終了間際、菅澤選手が右サイドを抜けてゴールに迫り、最後は鮫島彩選手がシュートを放つも決められず。1点を守り切った日本が、ワールドカップ壮行仕合の最終戦を勝利で締めくくりました。

試合終了後には壮行セレモニーが行われ、「今年も皆さんをハラハラドキドキさせると思いますが、目指すは2連覇。がんばってきます」(佐々木則夫監督)、「完璧な状態にしてチーム一丸となって全員で戦います。熱い声援をお願いします」(宮間選手)と、それぞれサポータに健闘を誓いました。

試合詳細はこちら

監督・選手コメント

佐々木則夫 なでしこジャパン(日本女子代表) 監督
イタリアは非常に良いチームで、1点差という拮抗した、最後の最後まで緊張感のあるゲームができました。勝ち切ることができ、ワールドカップへ向けて弾みがつきました。攻守にわたってやろうとしていることは表現していましたし、簡単なミスやプレーの精度も含めて、今後の参考になるゲームを選手たちはしてくれました。
課題としては、ひとつはシュートが少ない部分。人を見るのではなくゴールを見るということです。パスの選択を余裕を持ってできる選手は、もっとシュートを狙っていかなくてはいけません。シュートもあるからスルーパスも生きてくるのであって、そこは大きな課題として積み上げていきます。

MF #8   宮間あや 選手(岡山湯郷Belle)
ニュージーランド戦よりは試合の入り方は意識できたと思います。しかし、どんな試合でもそうですが課題と思われる部分がたくさんありますし、ワールドカップに向けて、自分たちでいろいろな想定をして準備するための良い試合にはなったと思います。テーマとしていた攻撃面も、自分としてはまだまだと思っています。相手を揺さぶることはできていますが、相手の背後を突くことがあまりできていません。相手が引いて守ってきた部分もありますが、その中でも自分たちが相手を裏返さなければいけないと思います。

MF #6   阪口夢穂 選手(日テレ・ベレーザ)
ワールドカップではもう少しプレッシャーが厳しくなると思うので、より早い判断が求められます。流れの中からのチャンスはたくさんありましたが、決めきれない場面が多く、しっかりと決めていかなくてはいけないと思いました。個人的にはサイドチェンジを狙いつつも縦パスを意識していましたが、(タイミングが)合わない場面が多くあったので、そうした部分を合わせていきたいです。今日はボランチで3人の選手と組みましたが、誰と組んでもその選手の良さを生かしてあげられるようなプレーをしていきたいと思います。

FW #17   大儀見優季 選手(VfLヴォルフスブルク/ドイツ)
立ち上がりからリズム良くボールを動かせましたし、一人一人の距離感も良かったのでボールも動かしやすかったです。一番大切なのは距離感だと今日の試合で感じました。前回の試合は少し距離感を広めにとってプレーしていましたが、それではチームとしての攻撃がなかなか機能しないと感じていました。なるべく近い距離を取りつつ、運動量を多くしていった方が攻撃のリズムもできると思います。全体的に攻撃に対する意識は強く、それが試合でも表れていたと思います。

アントニオ・カブリーニ イタリア女子代表 監督
準備という意味では両チームで差があり、イタリアはほとんどシーズンの終わりという状況に対し、日本はワールドカップを前にしてどんどん上げてきている状態でコンディションが非常に良いという印象でした。ですので、体の動きにもリズムが出ますし、いろいろなプレーも出せたのではないかと思います。ただ、われわれもリズムを出せて戦えたと思います。最後まで諦めることなく戦えました。何回かのチャンスもつくれたので、非常に満足しています。ミスもあり相手を危険な状態に追い込めなかった一方で、ミスから相手にゴールチャンスをつくらせてしまった部分もあるので、今後の課題として練習していきたいと思います。

JFA-TV

  • 佐々木則夫監督 会見

キリンチャレンジカップ2015

なでしこジャパン(日本女子代表) vs イタリア女子代表
5月28日(木) 19:20 キックオフ(予定)/16:50 開場(予定)
長野/南長野運動公園総合球技場

FIFA女子ワールドカップ カナダ2015

大会情報はこちら

アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー