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準々決勝進出チームがそろう 第20回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会
2015年07月27日
ピックアップマッチ
JFAアカデミー福島 5-1(前半2-0、後半3-1) FC VICTORIES
U-15年代の女子日本一を決する第20回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会2日目を7月26日(日)に行いました。
JFAアカデミー福島(東海1/静岡)とFC VICTORIES(関西1/兵庫)の一戦は、FC VICTORIESの北川かれん選手が「下手なりに頑張るはずが、相手に気持ちで負けていた」と振り返ったように、アカデミーが押し込む展開となります。4分に遠藤純選手のシュートがオウンゴールを誘い、試合を動かすと、遠藤選手は15分にもドリブルでゴール前に侵入し、最後はGKをかわしてシュートを決め、リードを2点に広げました。
FC VICTORIESは、「2点差なら取り返せる」(長谷川圭監督)と意気込んで後半に挑んだものの、32分にアカデミーの伊藤めぐみ選手にゴールを決められ、点差は3点に。しかし、引き下がることなく攻めに転じ、33分には右CKから、藤本紗里奈選手がヘディングシュートを放つなど、ゴールにあと一歩と迫ります。44分に安藤綾香選手がミドルシュートを叩き込み、待望の1点をマーク。一方、2点差とされたアカデミーも再び攻撃のギアを入れ、遠藤選手と伊藤選手が加点するなど、終わってみれば5-1でタイムアップ。JFAアカデミー福島が準々決勝進出を決めました。
監督・選手コメント
見汐翔太 監督(JFAアカデミー福島)
選手たちはアップの前から表情が硬く、緊張しているのが分かりました。そうした中で、うまく点が取れたこと、2点取ってからも相手を押し込めたことが良い結果につながったと思います。今年は、自分たちで試合のテンポを変えることを意識させています。今日は2点を奪ってからもう一度声を出すなど、その成果が見えました。失点しても、ピッチで話し合いをして立て直せたことが、最後に追加点を奪う要因になったと思います。
遠藤純 選手(JFAアカデミー福島)
この大会では、一昨年は準優勝、昨年は2回戦敗退で終わり、悔しい思いをしました。今年こそはという思いが強すぎて、試合序盤はチームの全員が緊張してしまいました。特にキャプテンの自分が緊張をしていては雰囲気がおかしくなると思ったので、「やるぞ!」という気持ちを高めた結果、勝利につながったと思います。いままで以上に、仕掛ける意識や声を出す意識が強くなっているので、今年こそは優勝したいです。
長谷川圭 監督(FC VICTORIES)
ここまできたら、戦術よりも気持ちが大事です。試合前から、「この舞台で戦えるのは幸せなこと」などと声をかけて選手たちのモチベーションを上げてきましたが、前半で2失点を喫しました。奪い返せると思っていたのですが、後半も3失点してしまいました。ただ、この敗戦は必ず良い経験になります。U-15年代でサッカーが終わりではないので、何がアカデミーの選手との差だったのかを考え、U-18年代で活躍してくれることを願っています。
北川かれん 選手(FC VICTORIES)
悔いが残らない試合にしようと頑張ってきたのですが、FWなのに点が奪えず試合に負けるという悔しい結果になってしまいました。それでも1点を返せたのはうれしかったです。このチームに入ってから今までを振り返ると、辛いことしかありません(笑)。「へたくそ」と言われることも多かったのですが、この大会など全国の舞台に立つために必要なことだったと感じるので、とても良い経験をさせてもらっていたんだと思えます。
その他の試合結果
ASエルフェン埼玉マリ(関東1/埼玉) 1-0(前半1-0、後半0-0) 東海大学付属静岡翔洋中学校 女子サッカー部(東海4/静岡)
FC Belta(関東10/東京) 0-2(前半0-0、後半0-2) 十文字中学校(関東4/東京)
神村学園中等部女子サッカー部(九州3/鹿児島) 4-1(前半3-1、後半1-0) 藤枝順心サッカークラブジュニアユースブルー(東海3/静岡)
セレッソ大阪堺ガールズ(関西2/大阪) 4-0(前半2-0、後半2-0) FC.フェルボール.MIMOSA(東海5/愛知)
大宮FCエンジェルス05(関東7/埼玉) 0-0(前半0-0、後半0-0、PK4-3) 浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース(関東5/埼玉)
アルビレックス新潟レディースU-15(北信越2/新潟) 4-0(前半1-0、後半3-0) 大分トリニータレディース(九州1/大分)
楠クラブレディース(東海2/三重) 2-2(前半1-1、後半1-1、PK2-4) スフィーダ世田谷FCユース(関東2/東京)
準々決勝展望
大会3日目となる7月28日(火)は準々決勝を開催。第1試合では、2試合連続で接戦をものにしたASエルフェン埼玉マリがJFAアカデミー福島と対戦します。「積極的に仕掛けることでチームに勢いを出したい」と意気込む遠藤純選手を中心に2試合9得点のアカデミーの攻撃陣をどう封じるかが勝負のポイントになりそうです。十文字中学校と神村学園中等部による中体連同士の対決も注目の一つ。神村学園は今年就任したOBの宮迫ふみか監督のもと、「自分たちよりうまいチームが多いので、気持ちで負けないサッカー」を展開。「選手たちは日本一になることしか考えていない」と宮迫監督が話すように、4度目の優勝に向けて歩みを進めています。
セレッソは岡本三代監督が「今年の選手たちは、ボールを止めて蹴る基礎技術が例年より高く、得点力も備えている」と評する攻撃力が持ち味のチームです。対する大宮FCは、堅守をベースに2試合連続でPK戦を制してベスト8に進みました。相反するカラーを持つ両者がどのような試合を披露するか見逃せません。
昨年、準決勝で涙をのんだ新潟は、スフィーダ世田谷と激突。大分との2回戦で4得点を奪うなど攻撃陣が好調です。一方のスフィーダは初戦で1点差の試合を、2回戦はPK戦を制し、しぶとく勝ち抜いてきました。この一戦も接戦に持ち込み、勝利を目指します。
JFA-TV
第20回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会
2015年7月25日(土)〜7月31日(金)
大阪/J-GREEN堺
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