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なでしこジャパン、朝鮮民主主義人民共和国に負けて黒星スタート ~EAFF女子東アジアカップ開幕戦~

2015年08月02日

なでしこジャパン、朝鮮民主主義人民共和国に負けて黒星スタート ~EAFF女子東アジアカップ開幕戦~

EAFF女子東アジアカップ2015が中国の武漢で8月1日に開幕し、なでしこジャパンは大会初戦で前回優勝の朝鮮民主主義人民共和国に2-4で敗れ、黒星スタートとなりました。
初戦は昨年のアジア競技大会決勝の再演になりましたが、今回日本は若手を中心にMF川村優理選手(ベガルタ仙台レディース)、GK山根恵里奈選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)、MF上尾野辺めぐみ選手(アルビレックス新潟レディース)らFIFA女子ワールドカップ カナダ2015のメンバーを加えた先発で臨みましたが、中盤でボールを失って攻め込まれる場面が続き、苦しい展開になりました。

朝鮮民主主義人民共和国はボールを奪うとテンポ良くつないで日本のゴールに迫ります。22分にはペナルティエリアでFWラ・ウンシム選手を日本選手が倒してPKを与えますが、GK山根選手がこれを止めて、失点の危機を逃れました。
佐々木則夫監督は上尾野辺選手とMF杉田亜末選手(伊賀フットボールくノ一)のポジションを入れ替えて、中盤の構成変更で対応を試みますが、36分、ゴール前でFKに合わせたMFリ・エギョン選手に先制を許してしまいます。

日本はさらに選手のポジションを入れ替えてDF高良亮子選手(ベガルタ仙台レディース)を左MFに配すと、42分に高良選手の好クロスにFW有町紗央里選手(ベガルタ仙台レディース)が頭で合わせて、相手ゴールを脅かす場面が生まれました。

前半を0-1で折り返すと、後半開始からはMF京川舞選手(INAC神戸レオネッサ)を左MFへ上げて反撃に出ます。そして49分、FKにゴール前ファーサイドに入ったMF増矢理花選手(INAC神戸レオネッサ)が決めて同点にしました。

日本はその後も落ち着いたプレーで徐々に攻撃のペースを掴み、62分には京川選手に代えて横山久美選手(AC長野パルセイロ・レディース)を送り出して、追加点を狙います。

しかし、66分にラ・ウンシム選手に右サイドから切り込まれ、ゴール前のリ・エギョン選手に繋がれて再び失点を許します。
日本は70分に杉田選手が豪快なミドルシュートを決めて同点に追いつきましたが、その後は相手に日本のサイドバックの裏のスペースを使われて、攻め込まれる場面が続きます。79分、81分には、ラ・ウンシム選手にペナルティエリアで守備陣が翻弄されて立て続けに失点。2点を追いかける形になりました。
その直後、佐々木監督は高畑選手に代えてFW髙瀨愛実選手(INAC神戸レオネッサ)を投入して反撃を試みます。
後半アディショナルタイムには、横山選手がドリブルで相手ペナルティエリアへ切り込みシュートを放ちましたが、得点はなりませんでした。

試合詳細はこちら

なお、第2試合では韓国が中国に1-0の勝利を収め、初日を終えて朝鮮民主主義人民共和国と韓国が勝ち点で並び、得失点差で朝鮮民主主義人民共和国が首位。韓国2位、中国3位で日本は4位発進になりました。
日本は4日に韓国、8日に中国と対戦します。

監督・選手コメント

佐々木則夫 なでしこジャパン(日本女子代表)監督
選手たちはやろうとしていることに非常に前向きに取り組んでくれましたが、勝負どころで朝鮮民主主義人民共和国が勝って最後に点を獲られてしまいました。相手にカウンターをさせないように気を付けていたのですが、ボールの獲られ方が悪く、そういう相手の得意な形を終盤特にやらせてしまいました。勝負どころでやってはいけない形などを感じとれない部分で、対応が1~2テンポ遅くなってしまいました。守備のシステム変更や交代など他にも対応の選択肢があったと思いますし、結果が出なかったのは私の責任です。選手たちは現状の中でうまく戦ってくれたと思います。今日の試合でできたこと、勝負どころでできなかったことを反省して次につなげていきたいですし、気を引き締めて、個とチームが成長できるようにしたいと思います。

MF #6 川村優理 選手(ベガルタ仙台レディース)
相手はボールを奪って10番や12番のカウンターで攻めるのが狙いだったと思います。プレーしていて相手はそれほど怖くはなかったのですが、自分たちのボールの獲られ方が悪くて相手のカウンターが活きてしまいました。獲られ方や攻めている時のリスクマネジメントなど、もっと細かい部分を修正していかなければ、こういう戦いでは勝敗を分けてしまいます。まだまだ自分たちが成長しなければいけない部分が出ていたと思います。

GK #1 山根恵里奈 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
PKを止めても結果的に4点獲られたので、自分は、今日は何もできなかったと思います。カウンターを警戒してラインを下げ過ぎてしまい、人は足りているのにボールに対してアプローチできずにゴール前に運ばれた印象です。もう一度みんなで話をして、次の2試合はボールに行くところやカウンターの対応を上手く連係しながらやりたいと思います。

DF #3 北原佳奈 選手(アルビレックス新潟レディース)
得点を取りにいくなかで、ボランチを一枚残すべきところで前がかりになってしまうなど、後ろのリスクマネジメントが足りませんでした。ただ、あまり準備期間がない中で難しい戦いになるのではと予想していましたが、その点では少ないトレーニングでも自分たちが出来ることには取り組めたと感じています。

MF #22 杉田亜未 選手(伊賀フットボールクラブくノ一)
(得点場面は)思い切って蹴ろうとして、蹴った瞬間に「入るかも」という感覚がありましたが、あれほどきれいに決まるとは思いませんでした。代表初ゴールを決められたことは嬉しいですが、2-4で負けて課題が見つかりました。修正していきたいですし、ドリブルなど自分の良いところをどんどん出して、シュートも意識していきたいと思います。

キム・クォンミン 朝鮮民主主義人民共和国女子代表監督
初戦の上、かなり暑い中での試合で非常に難しかったですが、4-2で勝つことができました。日本はFIFA女子ワールドカップ カナダ2015で決勝に行った世界でもトップチームです。初戦で日本に勝てたことは自信になります。

スケジュール

7月27日(月) PM トレーニング
7月28日(火) AM/PM トレーニング
7月29日(水) --  --
7月30日(木) AM/PM トレーニング
7月31日(金) AM/PM トレーニング
8月1日(土)EAFF女子東アジアカップ2015
2-4 vs. 朝鮮民主主義人民共和国女子代表 (Wuhan Sports Centre Stadium)
8月2日(日) AM/PM トレーニング
8月3日(月) AM/PM トレーニング
8月4日(火) 18:20 vs. 韓国女子代表 (Wuhan Sports Centre Stadium)
8月5日(水) AM/PM トレーニング
8月6日(木) AM/PM トレーニング
8月7日(金) AM/PM トレーニング
8月8日(土) 20:10 vs. 中国女子代表 (Wuhan Sports Centre Stadium)
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