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「女性が輝く社会をスポーツから考える」シンポジウムを開催

2016年03月17日

「女性が輝く社会をスポーツから考える」シンポジウムを開催

3月8日の世界女性デーを前にした3月6日(日)、新大阪で「女性が輝く社会をスポーツから考える」シンポジウムを開催しました。このシンポジウムは、昨年10月に改訂したなでしこVisionでの3つの目標とともに掲げた、サッカーやスポーツをはじめとするあらゆる場に女性が関わり、ポテンシャルを発揮できる社会を目指すことについて、スポーツ各界からのパネリストを招いて考えようというものです。

登壇者は野田朱美女子委員長、元バスケットボール日本女子代表で現在は指導者としても活躍している萩原美樹子さん、国立スポーツ科学センターメディカルセンター副主任研究員の土肥美智子さん、元国際審判員の山岸佐知子さんで、モデレーターは今井純子女子副委員長が務めました。シンポジウムの冒頭には、FIFA理事でAFC女子委員長も務めるMoya Dodd氏からのメッセージも伝えられました。

選手・審判・国際機関を含む意思決定機関における女性の数や日本の女子サッカーの現状などを参照しながら、パネリストのみならず参加した女性指導者、他競技の関係者などからも体験談や現状が伝えられ、今後さらに求められる社会における女性の活躍についてスポーツを軸にして60名を超える参加者と共に考え、情報共有をする場となりました。

登壇者コメント

萩原美樹子 さん
この度、他競技(バスケットボール女子)からこのシンポジウムに参加させていただきました。同じボールゲーム・チーム競技ということで、いつも「なでしこ」の活躍には勇気をもらっています。私たちの競技は男子とほぼ同数の競技者人口がいますが、女子の競技者をどうサポートしてどのように活性化していくかという視点はほぼありません。女子サッカー界はとても頑張っていらっしゃるなと敬服すると同時に、私たちバスケットボールも、私たち自身がこういった視点をもって自ら発信していく必要があるなと大変に勉強になりました。このような機会を与えていただきまして有難うございました。

山岸佐知子 さん
「女性が輝く社会をスポーツから考える」というタイトルでしたが、女性だけではなく男性や、様々な競技関係者の方々が参加されていました。性別や種目にとらわれず異なる立場の人たちが同じ問題をともに考えていくことは、ひいては互いを思いやることにもつながると思いました。それぞれが責任を果たした上で支え合い、輝ける世の中をスポーツ界から発信できたら素敵なことだと思いました。

参加者コメント

大倉有子 さん(全日本アーチェリー連盟)
日本のスポーツ界において輝く女性の象徴である代表的な「なでしこジャパン」を支えている競技団体のシンポジウムということでとても興味深い内容でした。プレーヤーは元より、指導者、審判、意思決定機関等に何年も前から女性が存在する団体であり、女性が輝くためのヒントが多々ありました。女性だから良かったと言われるような仕事をしていくという言葉にはたった一人で男性社会に飛び込んでいった女性パイオニアの姿を垣間見ることができ、もっとお話を伺いたいと思いました。ロールモデルや必要なサポートを早い段階から考えていく提言には次世代への思いやりを感じられ、今回共有させていただけたことに感謝申し上げます。ありがとうございました。

倉橋瑞穂 さん(日本チアリーディング協会)
第一線でそれぞれパイオニアとしてご活躍、ご尽力されているパネリストの皆様の、並々ならぬ思い入れや熱い気持ちが伝わるシンポジウムでした。スポーツの発展には、選手の育成・強化だけではなく指導者やドクター、トレーナーなどといった運営に関わる人や、スポーツそのものに関わる人を増やしていかなくてはならない、という課題に取り組まれていることは大変参考となりました。また、"女性が輝く"には性別によらず同等の能力を持つことよりも、特性を活かすことやこれからを担っていく人材がより良い環境で力を発揮できるような整備をされていることに感銘を受けました。

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