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第39回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会 ベスト8が決定 早稲田大は前回大会女王をPK戦の末に撃破!
2017年11月13日
11月12日(日)、第39回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会 3回戦の4試合が開催され、ベスト8が出そろいました。
ピックアップマッチ1
日体大FIELDS横浜(なでしこ2部/神奈川) 2-3(前半2-1、後半0-2)ジェフユナイテッド千葉レディース(なでしこ1部/千葉)
広島県のエディオンスタジアム広島での第1試合では、なでしこリーグ2部リーグで優勝を飾った日体大FIELDS横浜(なでしこ2部/神奈川)と、なでしこリーグ7位のジェフユナイテッド千葉レディース(なでしこ1部/千葉)が対戦しました。
立ち上がりは、互いにロングボールを多用する展開となります。高い位置からプレスをかけてボールを奪うと、一気に前線にボールを供給。攻守が激しく入れ替わる落ち着かない時間帯が続きます。
試合が動いたのは21分でした。CKからファーサイドでフリーになった櫻本尚子選手がヘディングで決めて、千葉が先制します。
日体大もすぐに反撃に出ます。29分、最終ラインからのロングボールに抜け出した植村祥子選手が相手DFを背負いながらシュート。千葉のGK船田麻友選手の手をかすめて、ボールはゴールに吸い込まれます。
同点ゴールで落ち着いた日体大は、パスをつないでビルドアップするスタイルにシフト。33分には右サイドを突破した平田ひかり選手のクロスを、ゴール前の伊藤香菜子選手がつなぎ、最後は逆サイドの今井裕里奈選手が決めて逆転に成功します。
リードされた千葉は、後半に入ると攻撃のギアを一気に上げ、深澤里沙選手、成宮唯選手を中心に日体大ゴールに迫ります。60分には成宮選手がシュートを放ちますが、日体大GKの福田まい選手が右手で防ぎます。日体大陣内で攻撃が続く中、76分、CKから途中出場の千野晶子選手が決めて同点とすると、87分には再び千野選手がこぼれ球を押し込み、決勝点を挙げます。2-3で薄氷の勝利をつかんだ千葉が、準々決勝に進みました。
ピックアップマッチ2
早稲田大学(関東/東京) 1-1(前半0-1、後半1-0、延長前半0-0、延長後半0-0、PK4-1)INAC神戸レオネッサ(なでしこ1部/兵庫)
第2試合では、早稲田大学(関東/東京)と、大会2連覇中のINAC神戸レオネッサ(なでしこ1部/兵庫)が対戦しました。
ジャイアントキリングを狙う早稲田大は、試合開始直後ロングボールに抜け出したFW中村みづき選手がミドルシュートを放ち、クロスバーをたたきます。先制点とはならなかったものの、これで早稲田大は勢いづきます。
対するI神戸は、テンポ良くパスを回して圧倒的にボールを支配します。22分、岩渕真奈選手がゴールに向かってドリブルを仕掛け、ゴール前の増矢理花選手を経由して、オーバーラップしたサイドバックの髙瀬愛実選手がネットに突き刺します。
先制後もI神戸の攻撃する時間帯が続きますが、前半終了間際の44分には、中村選手がGK武仲麗依選手の位置を見てロングシュートを放つなど、早稲田大も少ないチャンスを果敢に狙います。
57分には中村選手が高い位置でボールを奪ってドリブルで持ち込み、それをゴール前に走り込んだ河野朱里選手が右足で決めて追いつきます。
2点目がほしいI神戸でしたが、「個々で崩そうとしていて、チームとしての攻撃の糸口が見えなかった」と鮫島彩選手が語った通り、強固なディフェンスを敷く早稲田大ゴールをこじ開けることができません。1-1のまま両チームともに追加点を奪えず、試合は延長戦へともつれ込みます。
延長前半の97分には岩渕選手がフリーでシュートを放ちますが、枠を捉えることができません。早稲田大は足をつる選手が出る中、I神戸の波状攻撃を跳ね返し続けます。延長戦は両チーム無得点のままPK戦へと突入します。
PK戦では先攻の早稲田大が確実に決める中、後攻のI神戸は1番手の中島依美選手が外し、2番手の京川舞選手のキックをGK木付優衣選手が止めました。早稲田大がPK戦を4-1で制して、準々決勝への切符を手にしました。
監督・選手コメント
矢野晴之介 監督(日体大FIELDS横浜)
セットプレーやサイドからの攻撃に、相手の力強さを強く感じました。攻撃には自分たちの良さがあったので、まず守備を安定させて、攻撃の良さをしっかり出していこうと伝えました。試合の入りはシンプルにいき、徐々に自分たちのペースになったところで、失点を防ぎながらボールを大事につなぐ形は普段通りでした。攻撃のところは積み上げてきたところはしっかり出せたというところで手応えはありましたが、守備で相手がシンプルにゴール前を目指してくるところを跳ね返せないと、(来季昇格する)なでしこリーグ1部では厳しいと感じました。
三上尚子 監督(ジェフユナイテッド千葉レディース)
苦しい試合となりましたが、勝って良かったです。残り時間があり、(攻撃の)形もいくつかあったので、焦らずに決めてくれればと思っていました。前半は攻守の切り替えが遅く、球際までしっかりと行けていなかったので、後半で修正しました。前からボールを取りにいかないといけない状況で選手が集中力を切らさず、よくチェイスしてくれたと思います。皇后杯は今年の自分たちのやれることを総括する場。次戦もしっかり自分たちのやれることをやって、勝ちにいきたいと思います。
中村みづき 選手(早稲田大学)
すごく格上の相手に対し、チーム全員で勝利を目指して戦った結果、勝利することができて素直にうれしいです。非常に楽しかったですし、貴重な経験ができました。(アシストは)いい形でボールを奪えて、(河野)朱里にタイミング良く出せたのは良かったです。常に相手のペースでボールを持たれて、普段自分たちが大学生に対してやるサッカーが一切できない中で、何ができるのかをしっかり考えながらプレーできました。昨年の皇后杯でノジマステラ神奈川相模原に負けてしまったので、(準々決勝は)その借りを返すいい機会だと思っています。1週間あるので、チームの団結や戦術を整理して臨みたいです。
髙瀬愛実 選手(INAC神戸レオネッサ)
まず自分がプラスにはなれなかったと感じる部分も多いですし、チームとしても大学生相手に違いを見せられた部分が少なかったです。内容が空っぽで、かつ結果も残せなかったという部分で、悔しいとまでも言えないような感覚でいます。何回かいいシーンはあったかもしれないですが、いい時間帯は実際あまりなかったです。負けるべくして負けたというくらい、今日は何もなかったなと感じています。入りの悪さや追加点が取れない、(守備を)固められた相手からゴールが奪えないことは今シーズン通しての課題でした。課題を解消するいいチャンスだったと思うのですが、結局課題を課題のまま終えてしまいました。これが今シーズン最後のゲームになったというのは残念です。
開催期間:2017/10/28(土)~2017/12/24(日)
1回戦 10月28日(土)、29日(日)
2回戦 11月3日(金・祝)、4日(土)、5日(日)
3回戦 11月11日(土)、12日(日)
準々決勝 11月18日(土)、19日(日)
準決勝 12月21日(木)
決勝 12月24日(日)
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