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JFAナショナルトレセン女子U-14、東日本/西日本でスタート
2018年12月16日
JFAナショナルトレセン女子U-14 東日本/西日本が12月14日(金)、東日本は鹿島ハイツスポーツプラザ(茨城県鹿嶋市)で、西日本はJ-GREEN堺(大阪府堺市)で始まりました。東日本には北海道・東北・関東・東海・JFAアカデミー福島、西日本には北信越・関西・中国・四国・九州・JFAアカデミー福島から選手が集合。東西それぞれ60名、合計120名の選手が4日間、仲間たちとプログラムに取り組みます。
初日となった14日(金)、選手たちは早速、地域混合で編成されたチームに分かれ、二時間のトレーニングを行いました。夜には株式会社明治より、栄養をテーマにレクチャーをしていただき、食事の重要性、栄養素の役割や女性アスリートの特性について学びました。二日目となる15日(土)からは、午前・午後と二回のトレーニングを実施しました。東日本の夜のミーティングでは、なでしこジャパンのコーチも務める大部由美ナショナルトレセンコーチからレクチャーがあり、代表活動の話を交えながら、今、自分自身がどう行動していくべきか、何が必要かをそれぞれ考える時間となりました。多くのことを吸収しながら、活動は後半を迎えます。
コーチ・選手コメント
山路嘉人 コーチ(JFAナショナルトレセンコーチ/ベガルタ仙台)
「世界と闘うフットボーラーを目指して」を活動全体のテーマとして、2018JFAナショナルトレセン女子U-14を開始しました。5つのトレーニングのうち、2日間で3つのトレーニングを実施しましたが、天候にも恵まれ、各地域から選出された選手達からは、積極的に自分の特徴を発揮しようとする姿が見られました。初日は「攻撃①ゴールへ向かう組み立て」をテーマに、日本の特徴である動きながらのテクニックと関わりの質を追求していきました。オープニングではトレセンに参加する上での心構えを伝え、トレセンでの5つの約束を確認しました。二日目の午前は「守備①積極的・意図的にボールを奪う」をテーマに、個人でボールを奪う技術を習得しました。午後は「守備②積極的・意図的にボールを奪う」を掲げ、組織でボールを奪う技術を身に付けました。全体ミーティングでは、大部サブチーフから、なでしこジャパンを目指す選手たちへのレクチャーが行われました。全てのトレーニングにおいて選手たちは積極的にトライし、この二日間で飛躍的に変化しています。最終日までトレーニングを積むことにより、さらに成長することが期待されます。指導スタッフに関してはピッチ上でのリレーションが良く、選手に対して負荷の高いトレーニングを行っています。また夜遅くまで指導者間で打ち合わせを重ねて翌日のトレーニングに備えている姿からは、子供たちの可能性を最大限引き上げようとする力強さを感じることができました。
勝田洋一 コーチ(北海道指導スタッフ)
晴天の中、二日目は守備をテーマとしたトレーニングが行われました。「積極的に個人でボールを奪うこと」「個の守備能力を活用し、個々の選手が効果的に関わりながら連動・連携して、意図的かつ積極的にボールを奪うこと」を狙いとし、どのグループでもアプローチの強度が高まり、相手のミスを誘いながらボールを奪うことができました。また相手の自由を奪うことでセカンド、サードの選手が狙いを持ちながら奪う場面も増えました。個々が試行錯誤し、工夫しながら取り組んだ成果と言えます。しかし、ボールを奪った後にまたすぐに失ってしまうなど課題として残った部分もありました。オフザピッチでは、食事の摂り方を考えたり、グループの仲間と会話を楽しんだりと様々なことにも積極的に取り組んでいました。サッカーに真摯に取り組む前向きな選手の姿を見てとても清々しい気持ちになりました。あと二日間、少しでも選手が成長できるように全力でサポートしたいと思います。
佐々木未唯 選手(マイナビベガルタ仙台レディースジュニアユース)
今回のナショナルトレセンをとても楽しみにしていました。初めて会ったみんなと少しでも早く仲良くなれるように、積極的に自分からコミュニケーションを取り、仲良くなることができました。トレーニングでは、1日目は攻撃、2日目は守備をしました。攻撃では、ワンタッチ目でボールをどこに置くか、ボールを受けるタイミングやキーパーがボールを持ったとき、声をかけることを意識しました。私の中ではタイミングよくパスを受けることができたと思います。その反面、パスがずれてしまった時もありました。コントロールの位置がずれてパスがうまくいかなかったので、コントロールにもっと気を使いたいです。守備では1対1で負けないことやファーストディフェンスの寄せ具合、切っているコースなどを見て、予測してポジションをとるように心がけました。体が強く、ボールを奪い切るという自分の長所を、少しでもアピールできたので良かったと思います。残り二日間、自分が持っている力を全て出し切りたくさんアピールしたいです。一日目や二日目に学んだことも忘れず継続して、後悔しない特別な時間にできるように頑張りたいです。そして、今回学んだことをチームに持ち帰り、チームメイトにも伝えて、生かしていきたいです。
土方麻椰 選手(日テレメニーナ)
トレーニングのなかで、守備の面では「最後まで粘り強く」、「1対1で負けない」、「チームで意図的に奪う」などということを学びました。攻撃の面では「優先順位」、「ボールを失わない」、「動きながらのコントロール」などというテクニックも学びました。これらのことをチームに持ち帰って今後も意識していきたいです。夜のミーティングでは、U-17女子、U-20女子のワールドカップについてたくさん話を聞くことができ、世界の厳しさを改めて感じました。自分の目標として、まずU-16、U-17日本女子代表に選ばれて、世界に通用する選手になることがあります。その目標に向かって「いつでも、どこでも、だれとでも」やっていきたいと思います。
吉田玲音 選手(NGUラブリッジ名古屋Jrユース)
守備で意図的にボールを奪うことを意識してトレーニングに取り組みましたが、自分が考えていたよりも難しく、特にボール状況によるポジショニングを考えて判断することに時間がかかってしまい、プレーが遅れてしまうことがありました。今の私の課題は判断を早くすることだと感じました。改善するためには、プレーをしている時も、見ている時も素早い判断をして、実際にプレーを行うときに、正確で確実な判断を早くできるように、明日のトレー二ングからチャレンジしていきたいと思います。
川村優奈 選手(マイナビベガルタ仙台レディースジュニアユース)
GKのトレーニングメニューは攻撃参加、シュートストップ、ブレイクアウェイでした。私が攻撃参加で意識したことは、ライン上げやサポートでの声がけです。声がけが苦手なので、今回少しでも学べたらと思いこのナショナルトレセンに臨みました。攻撃参加の練習をするなかで、たくさん声を出すことはできましたが、パスの質やコントロールの方向などはまだまだなので、明日からもっと意識し、所属チームに戻っても続けていきたいと思います。シュートストップやブレイクアウェイでは、構えるタイミングや手を出すタイミング、判断など意識することが多いなかでゲームでは味方とコミュニケーションをとりながら積極的に行動することができました。ポジショニングの修正や構えるタイミング、手を出すタイミング、判断など意識することが多いなかで、ゲームでは味方とコミュニケーションを取りながら積極的に行動することができました。ただ、ポジショニングの修正や構えるタイミングが遅く、失点してしまう場面もありました。明日から今日以上に意識してもっと自分のプレーに自信を持てるようになりたいと感じました。オフザピッチでは、初めて会う選手ばかりで少し緊張していましたが、積極的に声をかけて多くの選手と仲良くなることができました。残り二日間、このあとも大切な特別な時間にしていきたいです。