ニュース
なでしこジャパン 形にこだわりすぎず、型にはまらないサッカーを
2021年03月29日
なでしこジャパンは28日(日)、前日までの好天から一転した雨模様の中トレーニングに励みました。
トレーニング開始までには雨も止み、雨後の澄んだ空気の中で約2時間しっかりと体を動かしました。高倉麻子監督は「自分たちのサッカーはパスサッカー。でも、それに固執することなく、ゲームの状況に応じて最良の選択をしてほしい。」と話し、ゲームの本質、プレーの優先順位を間違えないように確認します。「ポジショニングやパススピードは徐々に良くなってきている」と高倉監督が評するように、目指すサッカーの狙いを実践できる段階にあるものの、形にこだわりすぎて優先順位を見誤るシーンもあり、そういった場面での対処に働きかけました。
トレーニングでは低い位置からのビルドアップでタイミングやパスの質、動き出しやボールの置き所にこだわりながら感覚を研ぎ澄ませていきます。両サイドにフリーの選手を配置した3対3では狭いスペースの攻略のために、精密な技術と一瞬のスピード、連係と連動、そして型にはまらないアイデアが求められます。
最後は少し狭めたサイズのピッチで10対10のゲームを行い、パスサッカーを追求しながらも、タイトな守備の裏に空いてくるスペースへの動き出しやロングボールも組み合わせながら、ゴールを目指す優先順位をチーム全体で共有しました。
この日は夕食後に、WEリーグによる「WEミーティング」がオンラインで行われ、全選手が参加しました。WEミーティングでは、岡島喜久子チェアによるWEリーグの理念や目指す姿について説明があり、その後は3つのグループに分かれて岡島チェアらと直接意見交換する時間が設定されました。岡島チェアはミーティングの締めに、「いいリーグを作るために、要望があればぜひ直接私に教えてほしい」と選手たちと一緒に作っていきたいという気持ちを表現していました。
選手コメント
DF 高橋はな 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
今日のトレーニングでは最後に紅白戦を行いました。チームとして攻撃の部分で意識してやろうという中で、センターバックの自分からのビルドアップで近くに出すだけではなく、遠くも見ながら、というのはやれた部分だと思いました。アンダー世代のワールドカップが中止になったことは仕方のないことで、気持ちの切り替えは早くできたと思っています。いずれはなでしこでプレーしたい、トップでより強い相手と戦いたいという思いもあって、ここで生き残ることもそうですが、日々レベルの高い選手と一緒にプレーできることや、アンダー世代にはない強さを持った海外の選手と戦えることを楽しみに毎日過ごしています。自分の持っているものも練習で出さないといけませんが、評価は監督やコーチがしてくれるので、目の前の練習や試合に集中して全力を注いでいきたいと思っています。パススピードに関しては自分の中で意識しています。この代表合宿でも出せている部分があるとすれば、それは日頃の取り組みの成果かなと思いますが、まだまだ質が良くない部分もたくさんありますし、このチームでも強く求められるところなので、他の選手よりも群を抜いていける存在になりたいです。チームでは色々なポジションをやらせてもらっていて、どのポジションならいいというよりは、「どこでもやってやろう」という気持ちの方が強いです。世界のトップレベルの映像はミーティングでもたくさん見るので、今のままではだめと常々感じていますが、そこに挑戦できるように日々トレーニングを積んでいるので、そういったトップレベルの選手にどう対応できるか、常に意識して取り組んでいます。育成年代の中でも素晴らしい選手がたくさんいて、そうした選手たちとワールドカップやアジアカップで対戦する機会があったことが今の自分の成長につながっていると感じています。
FW 浜野まいか 選手(セレッソ大阪堺レディース)
キャンプをここまで終えて、全体的に、一人ひとりが一つのプレーにすごくこだわりを持っていて、学ぶことが多いです。フォワードの選手は全員そうなのですが、ゴールから外れてしまう自分に対して、ゴールに向かうアクションがすごいと思いました。監督からは、日本のサッカーとしてつなぐことも大切だけど、ゲームの流れに応じて裏に抜ける動きも大事だと言われました。(紅白戦でループシュートを決めましたが)結果を残したいと思っていたので、GKが出ているのは見えていたので狙ってみました。キーパーの位置は意識して見るようにしています。昔、点が欲しいとなった状況でゴールを目指す中で、そこから試合中は常にゴールは見るように自然とやっていました。小さい頃から常にボールを触っている生活をしてきて、公園にゴールもあったのでシュートを打つことが多かったです。今日の試合でも、攻守の切り替えやスピードは自分の良さとして出せたかなと思いました。今までどのプレーも雑にやってきたつもりはないのですが、もっとこだわるようになりましたし、少しだけですが試合の中でも生かせていると実感する部分はあります。代表キャンプも長くなってきましたが、みんな優しいので楽しく過ごしています。今回、所属チームがリーグ戦開幕を迎える中で代表のキャンプに参加しました。試合は0-0の引き分けだったので、自分がチームに合流したときには、もっとレベルアップした姿でしっかり戻りたいと思います。
関連ニュース
最新ニュース
- 大会・試合 2024/11/23 第104回 天皇杯 「SCO GROUP Award」 受賞選手発表
- 大会・試合 2024/11/22 配信決定 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024 プレーオフ2回戦
- 日本代表 2024/11/22 【JFA STORE】最大50%OFF!南野拓実、伊東純也、中村敬斗選手を含む人気アイテムが特別セール!
- 指導者 2024/11/22 2025年度 JFA ゴールキーパーレベル1コーチ養成講習会 女性コース 開催要項
- 選手育成 2024/11/22 JFAとアディダスによるU-12年代の選手を対象とした特別イベント「JFA アディダス U-12 DREAM ROAD キャンプ 2024」を初開催~2024年12月14日(土)JFA夢フィールド~