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なでしこジャパン MS&ADカップ2021メキシコ戦前日 公式練習を実施
2021年06月13日
MS&ADカップ2021・メキシコ女子代表戦を翌日に控えた6月12日(土)、なでしこジャパンは試合会場のカンセキスタジアムとちぎで公式練習を行いました。
チームは15:30から公式練習を開始し、短いダッシュなどを繰り返した後は、フィールドプレーヤー全員でボールキープの練習へ。2タッチ以下など制限を設けながらの練習は、選手同士が激しくボールを追い掛けあって、翌日のメキシコ戦さながらの速いボールスピードと激しいプレー強度になっていきました。好天の下、選手たちは互いに指示を出し合いながら、高倉麻子監督も熱のこもった指導を続けました。
GKは様々な距離のシュートストップやクロス対応などで精力的に動き、選手変更によって新たに招集されたGK平尾知佳選手も、練習合流初日ながらのびのびとプレーしました。
前日の移動時に高倉麻子監督は「移動を伴う中2日というスケジュールは東京オリンピックと同じ」と話し、「終わった試合の分析と、次の試合の対策を同じ日にやることになると思う」と話したとおり、この日の昼食前にまず前日終えたばかりのウクライナ戦の分析ミーティングを行いました。
そして公式練習を終えてホテルに戻り、夕食を食べ終えると、今度は翌日に控えたメキシコ戦の対策ミーティングを行いました。チームの戦術や主力選手の特徴などについてテクニカルスタッフより説明がなされました。
このミーティングの最後に高倉監督は、「点が取れていることはチームの成長の証」と話し、「相手の戦力について色々な意見はあるかもしれないけど、どんな相手からでも学ぶものは沢山ある」と続けました。一方で、「目の前の相手のことだけを考えて、“これくらいやれば勝てる”“自分はここまででOK”なんて思っていたら自国開催で負けられないオリンピック本番で戦えるわけがない」と、大勝が続いて緩みかけてもおかしくないチームに活を入れます。「最後の1分1秒まで全力を出せるか。緊張したり、苦しむ仲間がいたら励まして背中を押してあげられるか。国を背負う立場にいることを忘れずに続けて欲しい」と話してミーティングを締めました。
その後は選手だけでミーティングを継続。映像を見ながら、特に守備時の意識統一のために熊谷紗希選手や岩渕真奈選手を中心に意見交換するチームの姿が見られました。
東京オリンピックメンバー決定前最後の試合となる、MS&ADカップ2021・メキシコ女子代表戦(栃木/カンセキスタジアムとちぎ)は、6月13日(日)14:00キックオフ予定です。
監督・選手コメント
高倉麻子 監督
ウクライナとはタイプの違うメキシコと対戦できることは、私たちにとって非常にいい経験になります。チームとしての狙いを共有しながら、守備の組織や攻撃の組み立ては間違いなく上がってきています。どんな相手でもブレずに自分たちの精度を上げていくことに集中し、明日もいいトライができたらと思います。選手全員がオリンピックへの思いを持ち、出場時間が長くても短くても自分のパフォーマンスを出そうという思いでグラウンドに立ってくれています。明日もそれぞれの良さを出せば、(選手選考する)私がさらに頭を悩ませることになりますが、それに期待しています。
DF #3 土光真代 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
コンディションは上がってきているので、試合に向けていい準備ができています。久々に(試合のある)代表活動に参加できていますし、所属するチームの仲間とこういった場で一緒にプレーできる喜びもあります。もちろん最後のアピールの場なのでそれも大切ですが、サッカーを楽しむことでいいプレーもたくさん出てくると思うので、楽しむ気持ちを忘れないようにしつつ見ている人たちにも楽しんでもらえるプレーをしたいです。ビルドアップやフィードは自分の持ち味としているので、そこは継続しながら1対1で粘り強く戦い、球際で負けないところを発揮したいです。
MF #13 木下桃香 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
4月のパナマ戦で途中出場した時間は相手陣内でボールを動かすことが多かったのですが、もっとゴールに迫るプレーをしなければいけなかったので、そこが課題だと感じました。初めてなでしこジャパンに参加した時よりは、(フル代表の)スピードに慣れてきたかなと思いますが、明日のメキシコ戦などはもっと強くてスピードがもっと速くなると思います。メキシコはフィジカルの強さもあるので、日本の良さであるコンビネーションや短いパス交換で崩し、時にはロングパスやDFライン裏へのパスなどで展開を変えていけたらと思います。
FW #12 遠藤純 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
ウクライナ戦は8-0で勝ててよかったと思いますし、個人としても約15分の短い時間でアシストができて、自分自身のプレーも出せました。でも、もっとたくさん試合に出場して、勝利に絡めたらいいなとも思います。そのアシストシーンは、モミさん(籾木結花)が呼んでいる声が聞こえたので、自分が得意な突破からクロスを出したら、モミさんがゴールにつなげてくれました。自分が結果を残すのも大事ですが、仲間にゴールを決めさせるようなクロスやゴールに直結するプレーを出し、18人の中に食い込めるよう明日は頑張りたいと思います。
モニカ・ベルガラ 監督(メキシコ女子代表)
まずは皆さんのホスピタリティに感謝申し上げたいと思います。日本の素晴らしい文化や、温かい人々のおかげで自分たちのホームで過ごしているように滞在しています。私は若い時から日本と接点があり、選手としてFIFA女子ワールドカップ中国2007予選の大陸間プレーオフで、日本とメキシコの両国で戦った経験もあります。日本はダイナミックでコンパクトなプレーが特徴で、攻守両面で非常にアグレッシブです。メキシコもそんなプレーを取り入れていき、明日はぜひ日本にとって難しい試合展開となるよう戦いたいです。
なでしこジャパン(日本女子代表)対 メキシコ女子代表
開催日:2021年6月13日(日) 14:00キックオフ(予定)
会場:栃木/カンセキスタジアムとちぎ
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