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ニッパツが前回4強のC大阪堺を破り4回戦に進出 皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会

2022年12月12日

ニッパツが前回4強のC大阪堺を破り4回戦に進出 皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会

皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会は11日(日)に3回戦の1試合を開催しました。兵庫県立三木総合防災公園 陸上競技場では、なでしこリーグ1部の2チームがベスト16最後のイスを懸けて戦いました。

ピックアップマッチ

セレッソ大阪堺レディース 2-3(前半1-1、後半1-2)ニッパツ横浜FCシーガルズ

なでしこ1部で4位のセレッソ大阪堺レディース(なでしこ1部/大阪)と同8位のニッパツ横浜FCシーガルズ(なでしこ1部/神奈川)は、今シーズンの対戦成績で2勝と上回るC大阪堺が主導権を握り、白垣うの選手、松本奈己選手が次々にシュートを放ちます。すると39分、ペナルティーエリア右から田畑晴菜選手がゴールを決め、C大阪堺に先制点をもたらしました。

しかし、ニッパツは失点の4分後、右CKを蹴った櫻井まどか選手のボールから、平川杏奈選手のシュートがクロスバーに当たり、そのはね返りを内田美鈴選手が3試合連続となるゴール。1-1で前半を終えます。

前回大会ベスト4のC大阪堺は後半も攻撃の手を緩めず、54分に小山史乃観選手のドリブルから再び田畑選手がゴールを決め、2-1と勝ち越しました。ニッパツはそこから、最前線の平川選手だけでなく両サイドの選手も果敢に飛び出して攻勢に出ると、66分に2度目の同点弾。今大会後の現役引退を発表した宮下七海選手が、ミドルシュートを決めてベンチメンバーと一緒に同点弾を喜びました。

今シーズン限りでの退任が決まっている竹花友也監督から指導を受けてきたC大阪堺の選手たちは、再び勝ち越そうと小山選手、百濃実結香選手がシュートを放ちます。しかし、次にスコアを動かしたのはニッパツでした。81分、ペナルティーアーク付近でのこぼれ球を小林ひなた選手が左足でシュートを放つと、鮮やかにゴールネットを揺らしてニッパツが2-3の逆転に成功します。

白熱のゴールの奪い合いは逆転でニッパツが制し、18日(日)の4回戦でサンフレッチェ広島レジーナ(WE/広島)との対戦が決定しました。

監督・選手コメント

竹花友也 監督(セレッソ大阪堺レディース)
C大阪堺が掲げる前線からのハードワークやハイインテンシティで戦うことを10年近く続け、私だけでなくいろいろな人が携わり、多くの選手が違うリーグに挑戦するために抜けても、今の選手たちでC大阪堺らしいサッカーを存分にやってくれました。(決勝会場の)「ヨドコウに帰ろう」が合言葉でしたが自分の力不足もあり、そこに連れて行けなかったのが悔やまれます。ハイプレッシャーでも発揮できる技術と強いメンタルで、来シーズン入会するWEリーグでトップに行ってほしいと思います。

MF #3 田畑晴菜 選手(セレッソ大阪堺レディース)
技術的にも相手を上回れると思いましたが、勝ち切れない甘さが出たと思います。ゴール前のバリエーションを増やしていかないといけないですし、いい形もつくれましたが、回数を増やさないと相手以上の点は取れないのかなと思います。5年近く指導していただいた竹花監督は、優しく声を掛けてくれるお父さん的な存在です。一緒に優勝したかったですが、監督に教わったハードワークをWEリーグで体現して、それが正しかったことを証明したいです。

DF #8 宮下七海 選手(ニッパツ横浜FCシーガルズ)
相手によってやるべきことを変えず、先週からの勢いで絶対勝つというメンタルで試合を迎えました。1点取られても取り返す展開が2回も続いたのは、誰も下を向かず戦っていたからだと思います。(自分は)DFですがゴールは狙っていて、小林選手が丁寧なボールを落としてくれたので、あとはパワーを持って絶対に浮かさないようにシュートを決めることができました。今大会で引退というのはあまり意識せず戦っていますし、次のS広島Rとは対戦したことがないのですごく楽しみです。

MF #13 内田美鈴 選手(ニッパツ横浜FCシーガルズ)
C大阪堺に今シーズン2回負けているので、3連敗はできないという意気込みで臨みました。今日のゴールはラッキーですが、ボールが転がる場所にいることは大事だと思うので、1-1の振り出しに戻すゴールを決められて良かったです。失点後すぐに追い付いて最後は逆転までいけましたし、今大会で引退する選手や大けがをしてしまった選手もいるので、次のS広島R戦でもチャレンジャーとして自分たちのサッカーでWEリーグチームに勝ちたいです。

開催期間:2022年11月26日(土)~2023年1月28日(土)
【1回戦】11月26日(土)、27日(日)
【2回戦】12月3日(土)、4日(日)
【3回戦】12月10日(土)、11日(日)
【4回戦】12月17日(土)、18日(日)
【準々決勝】2023年1月15日(日)
【準決勝】2023年1月22日(日)
【決勝】2023年1月28日(土)

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