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なでしこジャパン、デンマークでの初練習を実施

2023年04月10日

なでしこジャパン、デンマークでの初練習を実施

欧州遠征中のなでしこジャパン(日本女子代表)は4月9日(日)、今活動2試合目となるデンマーク女子代表との国際親善試合に向け、デンマークで初練習を行いました。

ポルトガル女子代表との試合を2対1で勝利した翌日にデンマークへと向かったチームは、8日(土)は移動日としてトレーニングは行わず、現地到着後は休息に時間を充てました。初練習は9日(日)午前、真夏日に迫る天候だったポルトガルから一転し、気温10℃少しの環境で行われたトレーニングでは、3人1組でのボールワークなどからスタート。コートの中央とサイドにフリーマンを設けたポゼッションに取り組み、ボールの動かし方を再確認した後は、ポルトガル戦で長く試合に出場した選手はランニングやストレッチでコンディションを調整し、トレーニング組はスモールサイドゲームで、短時間ながら素早い攻守の切り替えのあるプレーを見せました。全体練習終了後は恒例となりつつあるアタッカー陣のシュート練習が行われ、その後はピッチの周りをジョギングする選手、バー当てなどでリラックスする選手など、それぞれの様子が見られました。

迎えるデンマーク女子代表との試合は、FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023に向け、6月に予定されているメンバー発表前最後の対外試合となります。チームとしての成長を求め、質も最大限高めながらも、選手はそれぞれに23人で臨むこととなる大会への思いを胸に、日々を過ごしています。活動としては前日練習、そして試合当日と残り2日ですが、チームとしても個としても、少しでも多くの積み重ねを志します。

選手コメント

GK #18 田中桃子 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
ワールドカップに関しては、個人的にはアンダーカテゴリーで悔しい経験をしてきたので、結果を残したいとずっと思ってやっています。その中でもちろん、自分が出場して活躍できればベストですが、そうでなくても日本チームとして結果を残して、そこにどんな形であれ貢献したいと素直に思っています。一番はポジティブな雰囲気をチームに与えたいと思っています。それは代表だけでなく、所属チームでも声掛けなどは意識しています。厳しいことを言わなければいけないこともありますが、ネガティブな言葉を出すと自分自身もそっちに引っ張られてしまう人間なので、自分がポジティブな空気でいるほうがみんなもプレーしやすいのかなと。褒める声や、ミスしても次というような雰囲気を出していければと思っています。
所属チームでしっかり活躍するからこそ代表に呼んでもらえるので、もちろんワールドカップはすごく意識はしていますが、育ててもらった所属クラブでまずは結果を出さなければという思いがあります。1試合ごとベレーザのために戦うことがワールドカップにつながると思います。

GK #21 平尾知佳 選手(アルビレックス新潟レディース)
ワールドカップのメンバー発表に向けた最後の海外遠征のメンバーに入れたことは嬉しかったです。チームとしてはいい雰囲気で前向きにやれているなと思っていて、そのなかで自分もみんなとコミュニケーションを取って、いい方向に進んでいくための手助けはできているかなと思います。
4年前は、私は22歳で若手の部類に入っていて、周りに付いていくのが精一杯で何もできませんでした。そこから歳を重ねて、27歳の代になっていろいろなことが見えるようになってきました。一度経験しているからこそワールドカップがどういうものかも分かっていますし、とても勝つことが難しい大会だと肌で感じているので、それをうまく伝え、行動で示せる立場になっています。それができる余裕が今はできていると思います。
ワールドカップはサッカー選手として目指すべき場所ですし、そこで世界を獲りたいという気持ちで毎日過ごしています。そこに選ばれるように日頃もプレーしていますし、選ばれたいという気持ちは強いので、日々を大切にしてきたいです。

MF #13 遠藤純 選手(エンジェル・シティFC/アメリカ)
ポルトガル戦は出場しませんでしたが、試合を見ながら自分が出たら何ができるかということはいつも分析していました。まだまだ反省、課題も多いですが、勝ちにこだわるところでは先制されても勝ちきれたことは良かったかなと思います。自分は途中から出場することが多いですが、自分としてはスタートじゃなくてもピッチに出たときには常に自分の100以上の力を出すというのを決めていて、それにプラスして試合の流れをベンチで見て把握し、そこで自分の何が生きるかを常に探しながらプレーしています。前回の遠征に比べてまた違う相手、プレースタイルの国ですが、分析の中で自分のプレーをマッチさせられればと思います。
ワールドカップイヤーということでより力は入っていますが、個人的にはあまり先を見すぎずに、自分自身は目の前の試合や練習、所属クラブでのリーグの目の前の試合に向けてどれだけできるか、それがワールドカップにどうつながっていくかだと思っています。

MF #16 林穂之香 選手(ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)
女子ワールドカップ前にこうして欧州で対外試合ができる機会は今回が最後なので、この2試合はすごく大事だと思います。ワールドカップまでもうすぐなので、チームとして細かい部分をもう一段、二段と積み上げるために大事な期間だと思っています。
ポルトガル戦はベンチスタートでしたが、途中出場だとその時の点差や展開で自分の役割も変わってきます。試合に早く馴染めず入っていけないというのが一番だめだと思うので、試合に入った瞬間からピッチ内の強度、集中力、モードについていってパワーを与えるのが交代の役割だと思います。最初からだと立ち上がりの部分はピリッとしているので、そこで自分の力を最初から発揮できるようにと思っています。ワールドカップのメンバーに入りたいですし、そこへの意識はいままでより上がっています。みんなの会話の中でもワールドカップの話がより出てきています。自分の強みとして1試合を通してコンスタントに、90分の中で隙無くプレーできて、守備のところで強く行けると思っているので、そこは発揮していきたいです。

国際親善試合

2023年4月11日(火) 18:00 キックオフ予定(日本時間 4月12日(水) 1:00) vs デンマーク女子代表
会場:オーデンセ(デンマーク)/Odense Stadium
大会情報はこちら

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