公益財団法人日本サッカー協会　女子委員長　佐々木則夫
2023年はFIFA女子ワールドカップイヤーです。これまでも多くの方々の熱量と共に女性を含む誰しもがサッカーを楽しめ、輝ける場所を創出することに取り組んでまいりましたが、今年はよりその環境づくりを促進できる年だと位置づけています。なでしこジャパン（日本女子代表）がワールドカップの舞台で一人でも多くの方の心を揺さぶる戦いをお見せすることで、WEリーグやなでしこリーグなど、あらゆるカテゴリーの試合会場に足を運ぶ方が増え、そしてより多くの子どもたちが夢を持ってボールを追いかけてくれることと思います。そんな景色を創り出すべく、代表チームからグラスルーツまで、私たちは支援してまいります。
なでしこジャパンが今年のワールドカップを戦う上で、「ひたむきに、笑顔のゴールへ」というメッセージを掲げています。この「ひたむき」は「なでしこvision」の中で示しているなでしこらしさに含まれる要素のひとつです。一見ひたむきであることと、笑顔であることは背反することのように思えますが、ひたむきに前へ前へと進んで行こうとするからこそ、その姿が周囲の人々の心を動かし、そして自分たち自身も笑顔へとたどり着けるものと私たちは考えています。JFA女子サッカーデーとしての取り組みは3月が中心となりますが、年間を通してあらゆるステークホルダーの方々と連携し、笑顔の輪を広げてまいります。

WEリーグ　チェア　髙田春奈
2021年に生まれたWEリーグは、日本初の女子プロサッカーリーグです。WEリーグの開幕により「WEリーガー」という職業がうまれました。そして選手だけではなく、審判、コーチ、監督、解説者、経営者など、様々な形でサッカーに関わる仕事が女性にも開かれたものになっていこうとしています。
3月8日という日が、普段女子サッカーを見る機会のない人たちも含め、多くの人にとって女子サッカーの魅力を確認したり、サッカーに関わる女性の活躍を称え、可能性を感じることができる日になることを願います。
世界中に愛されるサッカーというスポーツを、世界の半数を占める女性にも開かれたものになれば、きっと世界は今以上に喜びに溢れたものになるはずです。女性だけではなく、全ての人が多様性を認め、互いをリスペクトし合える世界になる。女子サッカーがその一躍を担えるよう、みんなで手を取り合っていきたいと思います。

一般社団法人日本女子サッカーリーグ　理事長　岩上和道
なでしこリーグは、今年も「JFA 女子サッカーデー」に賛同いたします。
昨年、なでしこリーグは、「なでしこリーグビジョン」を策定いたしました。「サッカーと幸せになる」というステイトメントとともに、アマチュア最高峰のリーグとして追求するものは、選手たちをはじめサッカーに関わる全ての人々が、地域、パートナー、子ども、友人、職場の同僚らと共に、自らのライフスタイルを充実させながら大好きなサッカーと生きることができる環境です。
未だその実現までには多くの課題がありますが、なでしこリーガーたちの笑顔とひたむきなプレーに応え、サッカーを心から愛する誰もが、フェアな環境の中で「サッカーと幸せになる」を実現できるよう、サッカー界全体と連帯し、地域社会やクラブと力を合わせながら、よりよい環境づくりに取り組んでまいります。

一般財団法人日本ビーチサッカー連盟　理事　河原塚毅
3月11日～12日の2日間、沖縄県西原町で「第5回Beach Soccer地域女子チャンピオンズカップ」が開催されます。2019年3月に同会場でスタートしたこの大会、第2回・第3回大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催できませんでした。こうした状況にあっても全国のビーチサッカー女子は、情熱を失うことなく各地域で地道にプレーを続けてきました。
女子選手たちがプレーする姿でいつも感動を覚えるのはその「笑顔」です。笑顔がサッカーを輝かせ、そしてその輝きがピッチの外にも広がっていくのを感じています。
3月8日を笑顔で輝くためのキック・オフの日として、今年も祝いしたいと思います。
そして皆さん、ハダシのなでしこ達へのご声援、よろしくお願いいたします。

一般社団法人日本障がい者サッカー連盟　会長　北澤豪
日本障がい者サッカー連盟（JIFF）は、3月8日の「国際女性デー」に合わせJFAにより定められた「女子サッカーデー」の取り組みに賛同します。
JIFFおよび7つの障がい者サッカーでは、ジェンダーや障がいの有無に関わらず誰もがサッカーを楽しめる環境づくりを進めており、グラスルーツでのプレー機会の充実のほか、誰もが世界へ挑戦できるよう新たなカテゴリーの創設や、指導者や審判の育成などにも取り組んでいます。
2023年1月には障がい者サッカーとしては14カテゴリー目となる「知的障がい者サッカー女子日本代表」が新設され、選手の挑戦機会のみならず子ども達の夢や可能性が広がりました。
サッカー界が連携し一丸となって取り組むことで、サッカー環境だけでなく、当事者を取り巻く日常においても、違いを超えて誰もが活躍できる共生社会の実現を目指していきます。

一般社団法人日本フットボールリーグ　理事長　加藤桂三
日本フットボールリーグ（JFL）には昨年からヴィアティン三重レディースがなでしこリーグ2部に参加し、それ以外にもヴェルスパ大分、高知ユナイテッドSCには女子チームがあり、将来はWEリーグ、なでしこリーグを目指しております。彼女たちはトップチームのホームゲームの試合運営でも重要なポジションで活躍して頂いており、リーグ戦の主催者としては大変感謝しております。
新型コロナウイルス感染症の影響で3年間制限のあったリーグ戦開催でしたが今年からはミニゲームやサッカー教室等の前座イベント、エスコートキッズ等の試合前セレモニーも再開いたします。そしてそのようなイベントに多くの少女達にぜひ参加していただければ幸いです。リーグとしてはこのような場を多く提供し、そこに参加頂き、試合前の緊張感ある雰囲気を体験していただくことで女子サッカー普及のお役に立てればと考えており、今回の「女子サッカーデー」啓蒙活動に賛同いたします。

一般財団法人全日本大学女子サッカー連盟　会長　小林美由紀
全日本大学女子サッカー連盟は、2月に3年ぶりにC級コーチ養成講習会を開催しました。2005年から始めた女子学生選手のためのC級講習会の受講者は、400人を超え、全国各地の学校やクラブなどで、多くの指導者が活躍しています。2月に時之栖で開催された地域対抗戦では、学連出身のレフェリーインストラクターや国際審判員、女子1級審判が、学生審判員への研修を行いました。カタールワールドカップでも活躍した山下良美さんは、大学でサッカーをしていました。3月8日の国際女性デー「女子サッカーデー」は、女子サッカーを支える方々に感謝する日でもあります。私たちは、選手、審判、指導者、運営者など、女子サッカーの屋台骨を支える人材を、これからも多く輩出し、子供たちに様々なロールモデルを示していきたいと思います。