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寮内の食事環境を守る食事委員会の働き ~JFAアカデミー福島男子 スタッフ通信Vol.24
2019年12月12日
JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。今回JFAアカデミー福島男子のレポートを担当するのは安藤貴之アスレチックトレーナーです。
寮内の委員会活動
JFAアカデミー福島ユースアスレチックトレーナーの安藤貴之と申します。今回は、寮内における食事委員会の活動について取り上げたいと思います。
現在、アカデミー生が寄宿している寮には、5つの委員会(保健、食事、分化、エコ・美化、用具)があります。学年ごとに委員会メンバーが振り分けられ、選手たち主動で委員会活動を行うことにより寮生活の秩序が保たれています。スタッフはその活動を見守る訳ですが、私は食事委員会の担当としてその活動をサポートしています。
食事委員会の活動
食事委員会の主な仕事は寮内での食事管理になりますが、メンバー(中1~高3:17名)は月に1回集合し、子ども達が食事の面で日頃感じている素朴な疑問や問題点、要望などについて協議します。例えば、油ものの献立を控えめにしてほしい、スモークサラダの回数を増やしてほしいとか、先月の喫食量(牛乳、ご飯など)の中で摂取量が減少傾向にあるものに対して改善策を考えたり、貧血の選手に対して食育に関するコラムを作成したり、その内容は様々です。中には、食堂のエアコンの設定温度が低い、食事前の手洗いが敢行されていないなど食事の内容だけでなく、マナーや食事環境に関する意見が出てくることもあります。この食事委員会で協議した内容は月に1回食堂の調理師、管理栄養士の方々と行われるミーティングで私の方から報告し、双方からの意見の伝達役としてよりよい環境づくりに励んでいます。
現在、アカデミー福島では中学1年生から高校3年生まで全寮制で朝食、夕食は寮で食事をとります。中学生の昼食は学校の給食となりますが、高校生は火曜から金曜は午前の授業が終わるとそのまま帰寮し寮で食事をとります。中学生は“身体的な成長・発達”が盛んな時期であり摂取エネルギー量や貧血への配慮、高校生は“フィジカル要素(筋力、パワー、スピード)の発達・向上”に対する配慮が必要となります。中学、高校、それぞれ成長・発達の特性を踏まえた食生活が送れるよう食事委員会でも掲示物を作成し子供たちの意識付けを促しています。特に私が担当しているユースの子供たちには、年に2回行われる栄養レクチャー(講師は国立スポーツ科学センターより派遣依頼)の内容を還元するツールとして、パソコンを使った栄養摂取状況の管理も行わせています。
このように食事委員会は、寮内のよりよい食生活、食事環境を維持するために活動しています。こうした日々の働きかけが食事に対する意識変化を引き出し、卒校後の様々な環境の中でも適切な食事管理が自主的に行えるようサポートしていきたいと考えています。
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