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2019シーズン U-18 1年間を振り返って ~JFAアカデミー福島男子 スタッフ通信Vol.25
2020年01月15日
JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。今回JFAアカデミー福島男子のレポートを担当するのは船越優蔵監督です。
チームビルディング
アカデミー福島U18監督の船越優蔵です。今回は2019年度のJFAアカデミーU18の取り組みを紹介します。
まず1月に全員でグループワークを行い、リオデジャネイロオリンピック男子4×100mリレーの映像を参考にしながら、どのようなチーム、どのような選手になりたいかをディスカッションしました。そして、【プリンスリーグ東海優勝/プレミアリーグ昇格】【日本クラブユース選手権出場/優勝】【Bリーグ優勝/Aリーグ昇格】という3つの目標を設定しました。その後、U18のベースとして【走る・闘う・規律】を、行動指針として【自信・主体性・献身性】を定め、選手たちがどのような振る舞いをするべきか、フィロソフィーを基により明確なものにしました。
オンザピッチ
チームとしてのコンセプトを共有し、7つのゲームシチュエーションを作り、チームで共有しました。各ポジションにおいては、映像やパワーポイントを使って多くのミーティングを実施し、明確な評価基準を示すことでどのようなプレーを求められているのかを選手たちが理解できるようにしました。その目的は、目の前の勝ち負けに一喜一憂することなく自分たちが立ち帰る場所を設定することです。
また今年度はトップチームとチャレンジチームの垣根をなくし、頻繁に選手の入れ替えを行いました。その結果、競争力が高まりユース全員にコンセプトが共有でき、どの選手が出てもチーム力が下がることなく戦うことができました。今年は数多くのミーティングを実施しましたが、我々スタッフが伝えるだけにならないよう各大会後や遠征後にグーグルフォームを使ってのアンケートを実施しました。また試合後には、スプレッドシートを使ってのフィードバックを取り入れることで選手からの意見やアイディアも共有しトレーニングや試合に反映させました。
オフザピッチ
「オフザピッチでの成長がオンザピッチに必ず繋がる」という考えのもと、最低限のルールとして時間厳守、身だしなみ、用具管理、セルフコンディショニングチェックを設けましたが、我々が目指したのはこれらのルールからより高いモラルを持って行動する、自立した人間を育成することです。そのために目指すべき方向を明確に示し、余計な縛りを省いて選手たちが自分の頭で考え、自主的に動き、話し合いを重ねて選手たちが自発性を発揮できる環境を整えました。またお寺での瞑想や中田康人チーフコーチ、吉武博文U15監督による練習、日本代表の森保一監督をはじめとする内外からのレクチャーなど多くの刺激を与え、様々な人の日常や価値観に触れることで人としての成長も促していきました。
これらの取り組みを一貫して行った結果、ある一定の成果は出ました。2020シーズンはこの取り組みを検証し、積み上げられたことを生かして、チームとしても個人としてももう一回り大きくなれるように選手・スタッフが協力して取り組んでいこうと思います。
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