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職業講話を実施 ~JFAアカデミー堺ダイアリー~
2021年09月07日
夏休みが明けた9月6日の夕方、アカデミー堺での新しい試みとして、職業講話を実施しました。アカデミー堺では、日頃から栄養士さんや婦人科の先生など、外部の講師を招き、アスリートとしての身体づくりについて定期的に学んでいます。自分の目標に近づくために、トレーニングやその土台作りに日々励むアカデミー生ですが、今回はサッカー選手としての時間よりも長く続くそれぞれの「人生」「仕事」について、考えるきっかけを作ってもらおうと、職業講話を企画しました。アカデミー堺を卒校したら、進む道はそれぞれ異なります。
大好きなサッカーを進路選択にどう生かすのか?
サッカー選手を退いたあと、自分はどんな社会人になるのか?
好きなことを仕事に繋げるために、どんな準備が必要か?
この日は、近畿日本ツーリスト関西 京都支店で、営業として勤務されている吉田麗子さんを招き、お話をしていただきました。感染症蔓延の影響で様々なことが制限されていますが、こうして外部の方から来寮してくださるのは、とてもありがたいことです。
三学年が揃ったところで、加藤チーフコーチからの紹介があり、用意してくださったパワーポイントに沿って、これまでのサッカー経歴や現在の職業について話してもらいました。吉田さんはアメリカへの大学サッカー留学経験、スペインでの選手経験と、マレーシアでのお仕事経験をお持ちです。
どんなきっかけで海外を目指すことになったのか、実際の海外生活で苦労したこと、中学の時にやっていておけばよかったことなど、アカデミー生にとって新鮮でもあり、考え方によってはとても身近な部分について、丁寧にお話してくださいました。
コーチやトレーナーなど、現場に関わる仕事は馴染みがありますが、現場以外でサッカーに関わる仕事はなかなか想像しにくいものです。でも、実は沢山の仕事があります。今回の東京オリンピックでは、語学力を生かして、オーストラリア女子サッカー代表の事前キャンプの手配、アテンドを担当されたとのこと。
アカデミー生と同じように、中学年代のころはプロサッカー選手になることを目指していた吉田さんも、セミプロまで経験する中で、様々な壁にぶつかり、悩み、そして、それぞれのステージで色々な人との出会いを経て、今の仕事にたどり着きました。
吉田さんからの一番のメッセージは、”自分が好きなこと、やりたい事を大切にしよう。そして、それを実現できるように、必要な準備をしよう。”ということ。
親が、先生が、周りがどうこうではなく、自分の人生を切り開くのは自分です。
「英語を扱えることで世界と繋がれる、勉強を頑張ることで人との出会いやチャンスが増える!」という言葉は、選手の心に響いたのではないでしょうか。
興味を持って話に耳を傾け、最後の質問コーナーでは、予想に反して多くの選手が手を上げて質問していました。
最後に加藤チーフから、「ここにいる34人は、目標も違えば現在地も一人ひとり違う。自分の未来に必要な準備をそれぞれが考え、先を見据えた取り組みをしていこう。」とお話がありました。
今日の話を聞いてどう生かせるか、これから自分は何をしていきたいか、トレーニングそのものからは少し離れた部分ですが、考えていけるとよいですね。
終わってからも、海外や英語について聞き出そうとする三年生と二年生。
三年生の数名は、「明日から、わたし英語しか使いません!」と気合い入っていました。
今月末からは、英会話もようやく再開します。モチベーションの上がったみんなの取り組みに期待ですね。
アメリカ遠征が中止になるなど、アカデミーの活動への制限がいつ解除されるのかなかなか目途が立ちません。しかし、こういった機会を通じて、自分の将来を思い描き、サッカーをきっかけにどんな生き方ができるのか考えていけるようにしたいです。
約1時間の短い時間でしたが、選手は大きな刺激を受けたようです。吉田さんからいただいたアドバイスを今後のアカデミー生活で活かして欲しいものです。
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