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JFA ガールズ・エイト U-12(関東)トレセンプログラムを開催
2023年02月28日
2月25日(土)、26日(日)の2日間、茨城県のひたちなか市総合運動公園において、「JFA ガールズ・エイト U-12(関東)トレセンプログラム」を開催しました。この事業は、昨年まで「JFA地域ガールズ・エイト(U-12)サッカー大会」として実施していましたが、なでしこジャパン(日本女子代表)を目指す女子選手の育成の機会とすべく、2022年度より育成(トレセン)事業に移行して実施しています。今回の関東会場は、北信越、北海道、九州、東北に続き、移行後5回目の開催となりました。
今回は、関東各都県からU-12の女子選手288名、指導者30名、帯同審判員16名が参加。初日は各都県3試合の交流戦とレクチャーを実施し、2日目はより拮抗したゲームになるように、初日の結果を考慮した組み合わせで各都県3試合の交流戦を行いました。今回の交流戦では、試合時間内で試合が決した場合も、毎試合3名ずつのPK戦を行い、全選手が必ず一度は蹴る機会を作りました。
JFAコーチコメント
仲野浩 JFAコーチ
3年ぶりにガールズ・エイト U-12(関東)を2日間ともに天候に恵まれた中で実施することができました。コロナ禍で実施できないことを思い返すと今回の実施できたことは感慨深いものがありました。
関東においては、対抗戦形式でのゲーム中心のプログラムになりましたが、各FAで日常のトレセン活動で取り組んできたことを発揮し、攻守ともに多くの素晴らしいプレーが生まれていました。また、全ての試合においてPK戦も実施し、フィールドプレイヤーもGKもPKでの駆け引きを楽しんでいるように感じました。
試合後には指導者と審判員とともに試合の振り返りの場を設け、試合でポジティブだったことや、今後より良くするために必要なことなどのディスカッションも行いました。他にも、レクチャーではU-12年代に必要な個人技術・個人戦術や、「大切に思うこと」を考えてもらい、ピッチ外でも選手にとっての成長へアプローチをすることができました。
今回のガールズ・エイトを開催するにあたり、ご協力いただいた茨城県サッカー協会の方々、運営に関わっていただいた各FAのU-12スタッフの方々がいたからこそ素晴らしい環境を提供できました。心より感謝申し上げます。今回参加した選手の中から1人でも多く「世界で闘うフットボーラー」が出てきてほしいですし、そのために皆さんと協力して、選手・指導者にとって成長していける環境を提供し続けることが出来るようにしていきたいと思います。
参加チーム指導者コメント
林智海さん(山梨県)
山梨は県内同学年の女子選手がとても少なく、選手同士の刺激も不足していたと思います。地域トレセンでは、ゲーム形式を積極的にするものの、個人の実力差が大きく刺激が少ないと感じている選手もいました。しかし、今回のガールズ・エイトU-12トレセンプログラムで同学年のレベルが高いチームと対戦し、失敗を恐れずチャレンジすることで様々な発見や気づきがありました。特に1日目終了後のレクチャーを通して選手が成長したように感じました。サッカーを色々な視点から話して頂き、それをもとにチームでミーティングをしました。「サッカーの出来る環境や設備、関わってくれている全ての人にリスペクトと感謝をしよう」「守備ではボールを奪うだけではなく、自由を奪うことも大切」という2つが選手の印象に残ったらしく、この2つを意識して2日目を迎えました。1日目よりも守備が粘り強くなり、自由もボールも奪えることが増えました。良い守備が続くと良い攻撃ができる様になり、選手自身が自信を持ってプレーできているのが指導者にも伝わってきました。また、ピッチの外でもゴミを積極的に拾う姿や、食事の後片付けを協力して行う姿も見られ、選手としてだけでなく人としても成長した2日間になりました。この2日間で学んだことを、選手だけでなく指導者も忘れずに今後の地域トレセン活動に生かしていきたいと思います。このような環境を整えていただき、本当にありがとうございました。
参加選手コメント
加登脇心羽 選手(東京都/東京ヴェルディジュニア)
ガールズ・エイトでは、普段はばらばらのチームにいる人達が集まってチームを作るので、短い時間の中でコミュニケーションを取ることや、団結してゲームを作っていくことがとても大切だと感じました。2日間、チームで勝ちにこだわったプレーができたことがとても良かったです。また、PK戦は1日目の結果に反映され、私はゴールキーパーなのでとても緊張感がありました。相手チームとの1対1のゴール前でのかけ引きは1本1本が真剣勝負でとてもいい経験をすることができました。
岩井翠星 選手(茨城県/カシマアカデミーJr)
ガールズ・エイトが県トレセンの最後の活動なので、レベルの高い関東地域の中で戦うことができてとてもうれしかったです。コロナの影響で3年間開催されていなかったですが、今年は開催され、楽しく成長する機会となりました。JFAのコーチから指導を受け、攻守で求められていることや、オフザピッチでの行動などを詳しく教えてもらい、将来の夢のために実践していきたいと思いました。試合では、積極的にゴールに向かうことを意識して、背後への抜け出しやワンツーなどのくずしをしました。得点に結びつけることはできなかったけれど、ゴールの前までは行くことができたので、今後はシュートを決めきる技術を身につけていきたいです。中学生になったらコートやボールが大きくなり、人数も増えるので、この2日間で学んだことを生かして、新しい環境で夢に向かってがんばります。
帯同審判コメント
谷内田菜緒 さん(神奈川県)
今回、帯同審判員として参加させていただき多くを学ぶことができました。普段、小学生年代の審判を担当することは少ないため、8人制審判に不安はありましたが、多くの方々にサポートをいただき、無事に試合を終わらせることができました。他地域で活躍されている指導者・審判員の方と話す機会もあり、私自身のスキルアップにもつながりました。このような事業に関われたことに感謝しています。前向きにボールを追いかける選手たちのように、これからも成長できるよう頑張りたいと思います。
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