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U-15日本女子選抜、ゲームで最終日を締めくくる

2016年10月05日

U-15日本女子選抜、ゲームで最終日を締めくくる

10月1日(土)に始まったキャンプも早いもので4日(火)、最終日を迎えました。全国から集った46名が3グループに分かれてトレーニングを行ってきましたが、この日は3グループがそれぞれ2回ずつ対戦する試合形式のトレーニングを実施。各グループで3日間トレーニングしてきた成果を発揮する場となりました。今回のキャンプはレクチャーやトレーニング、ミーティングとハードなスケジュールでしたが、最後まで1人も欠けることなく締めくくることができました。U-15日本女子選抜の次の活動は12月、更に人数を絞ってトレーニングを行う予定です。

コーチ・選手コメント

西村陽介 コーチ(JFAナショナルトレセンコーチ/医療法人雨宮病院)
今回のキャンプ初日に、大部チーフより「このキャンプは46人で作り上げていくもの。特別な場所、そして特別なものにするために精一杯過ごしてほしい」という提示が選手にあり、1日1日選手たちが自ら考え・積極的に行動をしていく変化を感じながら、全日程で1人も欠けることなく無事終了できた事は非常に大きな成果だったといえます。世界で闘える選手になる・なでしこの一員になる為にオンザピッチでは「守備」、「ポゼッション」、「ゴール前の攻防」、「クロスの攻防」の4つのテーマを用い、サッカー理解を高めながら、世界で闘う為の「質」の追求・獲得、そして明確な提示をし続ける事を我々指導者側も意識して行っていきました。

最終日の紅白戦はトレーニングで積み上げてきたものを選手1人1人がチャレンジし成長した姿・場面なども多く見る事が出来ました。しかし「動きながらのテクニック」「攻守において効果的に関わる」「予測・判断スピード」といった部分でのミスや習慣化がなく「世界基準」を考えた時に現段階ではまだまだ足りないと感じるとともに、日本のストロングポイントだからこそ、妥協せずに身に付けていかなければいけないと改めて再認識することができました。

今回のキャンプのオフザピッチでは、フィジカル・栄養レクチャーにおいて自分の身体と向き合いそれらを強く・逞しくするためにはどうしたらよいかという事を学び、高倉監督・大部チーフからは「世界基準」「なでしこの一員になる為には」といった明確な提示をして頂き、選手たちも目標に向かい「何を・いつまでに・どのくらいやらなければいけないのか」といったことが明確になったと思います。今回参加した選手が自チームに戻り、チームの仲間と日々を特別な場所、そして特別なものにするために精一杯過ごし、成長した姿を12月開催のキャンプで見られることを楽しみにしています。

寺田妃花 選手(旭スポーツFCジュニアユース)
私はこの4日間を通してピッチ内外でとてもたくさんのことを学びました。ピッチ内では自分が今、何ができて何ができないのかということが理解でき、これから自分のチームに戻ってから何をすべきなのかを知ることができました。高倉さん、大部さんのレクチャーでもあったように、なでしこジャパンのポストは自分で掴み取るものなので、毎日の努力を継続して絶対に掴み取ろうと思います。ピッチ外では、栄養のレクチャーを受けましたが、私はなかなか栄養管理がうまくいっておらず、普段アスリートの食事をとっていないことに改めて気づき、改善していかなければと思いました。今日のゲームの成果は、守備の時「人とスペース」を意識してプレーすることができ、意図的にボールを奪うことができました。課題はキックとコントロールの質です。この課題を改善していけば、もっと冷静にプレーすることができると思うので、しっかりと練習を積み重ねて世界基準の選手になりたいです。このようにピッチ内外でたくさんのことを学ぶことができたのは、いろいろな方が支えてくださったおかげなので、感謝の気持ちを忘れずに、これからも努力を積み重ねていこうと思います。

松本歩音 選手(セレッソ大阪堺ガールズ)
今回のキャンプを通じて私は多くのことを感じ、学びました。オンのところでは、全国レベルのキャンプのため普段の地域トレセンなどでは味わえないスピード感やプレーの質の高さを感じることができました。全国大会で対戦した選手など、いつもは相手となる選手と今回は同じグループでチームとして一緒にプレーすることができてとても楽しかったですし、お互いを高め合うことができたと思います。オフのところでは、改めて食事や睡眠の大切さを感じ、サッカー選手として過ごさなければいけないという自覚を持つことができました。今日のゲームはチーム一丸となって臨むことができました。結果として勝利することはできませんでしたが、諦めずに1点でも得点を目指しに行けたのは良かったと思います。今回学んだことをチームに伝え、さらに自分自分の成長へとつなげたいです。

平井杏幸 選手(INAC神戸レオンチーナ/JFAアカデミー堺)
私はこのようなプログラムに参加したのは初めてでした。最初は不安もありましたが、新しいことにチャレンジできるという意味で本当に楽しみでした。全国から集まってくる仲間とともにサッカーができることで、自分も得ることがあると思っていました。だから自分にできないことがあっても、全力でやりきろうと決めていました。私がいちばん大切だと思ったことは、普段何気なくやっていたパスやトラップがどれだけ大切かということです。「メッセージを込めてパスを送る」という言葉を意識してプレーをすることができず、コーチに指摘されました。そこでもう一度どうしたら良いのかを自分で考えることができました。サッカーと生活はリンクするという言葉を聞き、私生活も見直しました。今日の試合を振り返ってみると、全体的に奪ったあとのボールを大切にできていなかったと思います。3、4本目からみんなで話し合い、1人1人が意識してパスを出すようになったと思います。この4日間のトレーニングで積み上げてきたことを試合で発揮でき、また、うまく行かなかったときは助けてくれる仲間がいたことで、同じチームの全員が協力しながらプレーできていたと思います。このキャンプで学んだことを、これからのサッカーに活かして自分のチームに戻っても継続してやっていきたいです。目標の世界一を目指すなでしこジャパンの一員になれるように努力することを忘れません。

スケジュール

10月1日(土) PM トレーニング、レクチャー、ミーティング
10月2日(日) AM
PM
トレーニング
トレーニング、レクチャー、ミーティング
10月3日(月) AM
PM
トレーニング
トレーニング、レクチャー
10月4日(火) AM トレーニング

※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

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