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【JFA STATEMENT】第6回 アジア最終予選、グループ1位で突破。 本番までの1年、「夢を力に」さらなる進化を目指す

2013年06月13日

【JFA STATEMENT】第6回 アジア最終予選、グループ1位で突破。 本番までの1年、「夢を力に」さらなる進化を目指す

公益財団法人 日本サッカー協会 会長 大仁邦彌

 6月4日のオーストラリア戦で劇的な引き分けを演じ、世界最速でFIFAワールドカップ本大会行きの切符を手にしたSAMURAI BLUE(日本代表)。11日、イラクとの最終戦を1-0で勝利し、グループ1位で、2年にわたるアジアの戦いを終えました。
 本大会行きを確定させたオーストラリア戦ですが、1993年の"ドーハの悲劇"同様、ショートコーナーからのキックが起点になりました。何か因縁めいたものを感じますが、今回は日本が同点弾を決めての出場権獲得ですから、あの時とは正反対。もちろん、本来なら勝利で本大会行きを決めるべきところですが、ある意味、印象深い結果になったと思っています。
 応援してくださった多くのファン・サポーターの皆さん、サッカーファミリーの皆さん、そしてご支援いただいている企業・自治体・団体の皆さんにはあらためまして心からの御礼を申し上げます。 

 前回に続いて今回も世界最速で本大会行きを決めたわけですが、アジアサッカーのレベルが上がり、勢力が拮抗した中での出場決定です。しかも、アジア王者としてマークされる立場でしたから、5勝2分1敗、勝点17という成績は、高く評価できると思っております。
 これは、ザッケローニ監督の手腕と、成長を遂げる現在の日本サッカーが上手く融合した結果であり、日本代表に新風を吹き込んでくれたザッケローニ監督、スタッフ一同、そして、強い精神力とチャレンジ精神を持って戦ってくれた選手にあらためて感謝と敬意を表したいと思います。

 一昨日、イラクと対戦したSAMURAI BLUEは、その日のうちにカタールを飛び立ち、日本時間の昨夜、ブラジルの首都・ブラジリアに到着しました。

 FIFAコンフェデレーションズカップは、ブラジル、イタリア、メキシコといった世界トップクラスと対戦できる、願ってもない機会です。本田圭佑選手はオーストラリア戦の後、コンフェデレーションズカップに「優勝するつもりで行く」と公言していましたが、どの選手も力の限りを尽くし、日本らしい戦いで勝負してほしいと思っています。
 勝たなければならないワールドカップ予選とは異なり、コンフェデレーションズカップは日本のサッカーが世界の中でどの位置にいるか、そして、どこが世界に通用して、どこが足りないのかを見極め、チャレンジする戦いになるでしょう。選手にとっては世界のビッグクラブにアピールする機会にもなりますから、よいパフォーマンスを見せて第二の香川真司、長友佑都といった選手が出てきてほしいと思っています。海外のトップリーグでレギュラーをはれる選手が出てくることで、日本サッカーはさらにレベルを上げ、国際的評価も高まります。なにより、子どもたちの夢が大きく膨らむことが大きい。全ての選手の目標がより高いところにあることで日本サッカーはさらなる成長を遂げられると思っています。

 SAMURAI BLUEはコンフェデレーションズカップを終えたあと、8月(14日)に、FIFAランキング19位のウルグアイと宮城スタジアムで対戦します。そして、9月にはグアテマラ(6日)、ガーナ(10日)と、10月にはアウェイでセルビア(11日)、ベラルーシ(15日)と相見えます。これからの一戦一戦は、SAMURAI BLUEの本大会での飛躍を問う試金石。先日の合同記者会見でも、選手が口々に"個"の強化を課題に掲げていましたが、これら強豪との試合を通じて、選手、そしてチーム全体が進化していく様が見られるのではないかと期待しています。

 5大会連続5度目のワールドカップですから選手も、ベスト4、いや、優勝を目指して切磋琢磨していくでしょう。とにかく、練習でやっていないことを本番で発揮することはできませんから、トレーニングも自ずと変わっていくはず。そういう代表選手の姿勢がJリーグなどにも波及し、日本サッカー全体がさらに活性化していくことにも期待したいと思います。
 三浦知良選手も言っていた通り、全ての選手にチャンスがありますからね。新戦力の台頭も楽しみです。しかも、世界の猛者が集まるワールドカップの本舞台ではチームのバランスというのも考慮され、ベテラン選手の存在も必要とされます。ですから、どの選手も「俺が」という意識を持ってレベルアップに励んでほしいと思っています。

 本大会まであと1年、限られた時間を有効に使い、完成されたチームでワールドカップの舞台に乗り込みます。

 皆さんの「夢を力に」、進化していくSAMURAI BLUE――。フェアでリスペクト精神あふれる試合をすることは、スポーツマンとして当然のこと。今、 "DJポリス"の愛称で話題になっている交通機動隊員の方も言っていた通り、ファン・サポーターの皆さんにも「リスペクト」の精神を持って、SAMURAI BLUEを見守ってください。我々としても万全の準備をしてチームをサポートしていきますので、引き続き、熱い応援をお願いしたいと思います。

そして、これからの一年間、みんなで力を合わせて、最高のSAMURAI BLUEをつくっていきましょう。

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