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クラマーさん感謝の会、盛大に行われる
2015年11月20日
東京オリンピックを4年後に控えた1960年に日本代表のコーチとして招へいされ、その後、日本サッカーリーグ(JSL)の創設や指導者養成、ユース育成等、日本サッカーの近代化の礎を築いたデッドマール・クラマーさん(9月17日逝去)に対する「感謝の会」が19日、日本サッカー協会(JFA)の名誉総裁であられる高円宮妃殿下ご臨席のもとJFAハウスで開催されました。クラマーさんと親交のあった関係者ら約90人が参会し、故人を偲びました。
式典では、出席者全員で黙祷を捧げた後、当時、日本代表のコーチ兼通訳としてクラマーさんと歩みをともにした岡野俊一郎最高顧問が挨拶に立ち、当時を懐かしく振り返りました。岡野最高顧問は、コーチ術しかなかった当時の日本に、クラマーさんが100年経っても変わらぬ“コーチ学”を伝授してくれたこと、また、サッカーだけでなく日本のスポーツの発展に多大なる功績を残したことについて感謝の意を表しました。続いて東京オリンピックに選手として出場した川淵三郎キャプテンが登壇。クラマーさんの薫陶を受けた仲間が久しぶりに再会できたことを喜ぶとともに、「人生哲学も教えてくれた恩人」と懐かしみました。
式典の後、日本サッカーミュージアムで開催されている「デッドマール・クラマーと日独サッカー交流展」を見て回り、クラマーさんの足跡や関係者から寄せられた回顧録などに目を通しました。
その後、JFAハウス内にあるラウンジに場所を移し、歓談。10月9日にドイツのミュンヘン市内で行われたクラマーさんの葬儀に参列した大仁邦彌会長は、元ドイツ代表のベッケンバウアーさんやバイエルン・ミュンヘンのルンメニゲ社長ら、300人にも及ぶ各国サッカー界の要人が弔問に訪れていたことに触れ、「4人の方が追悼の言葉を述べたが、皆さんが口々に、クラマーさんが日本のサッカーを大きく発展させたこと、そして、日本をこよなく愛していたということを話されていた」と語り、クラマーさんの教えを後世に伝えていくことを約束しました。
短い時間ではありましたが、それぞれクラマーさんの思い出話に花を咲かせ、旧交を温めました。
「デットマール・クラマーと日独サッカー交流展」は、来年の2月末まで日本サッカーミュージアムで開催。クラマーさんの功績と日本とドイツサッカーとの交流の歴史をクラマーさんゆかりの所蔵品と共に知ることができます。是非、お立ち寄りください。
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