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日本サッカーミュージアム 2018GW特別イベント「ブラインドサッカー選手と一緒に体験してみよう!」を実施
2018年05月08日
日本サッカーミュージアムは5月6日(日)、2018ゴールデンウィーク特別イベントとして「ブラインドサッカー選手と一緒に体験してみよう!」を実施しました。
特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会、一般社団法人日本障がい者サッカー連盟協力により開催された同イベントは、実際の体験者68人、見学者37人の総勢105人の方々が参加しました。
ブラインドサッカー埼玉T.Wingsの駒崎広幸選手によるデモンストレーションののち、参加者同士でチームを組みアドバイスを送る人とアイマスクを装着した人でコンタクトを取り、目標に向かうゲームを体験しました。アドバイスを送る人は言葉でうまく伝えることができず、アイマスクをした人は伝えられたことがわからず立ち止まってしまうなど、初めての経験に戸惑いながらも真剣にブラインドサッカーの初歩に取り組みました。最後に駒崎選手は「どんなことにでも声をかけアドバイスを送ることが重要です」と伝え、参加者からは大きな拍手が寄せられました。
出演者コメント
駒崎広幸 選手(埼玉T.Wings)
いろいろなイベントに行くと皆さん割と最初はテンションが低い方が多く、緊張もあり、目隠しして体を動かすのは怖いと不安から入ると思います。終わるころには参加者の皆さんの声が出てたりすると、「ブラインドサッカーは楽しいなって思ってくれているんだ」と実感して嬉しいです。ブラインドサッカー体験は、見えてない人に何ができるかを考えてもらえる時間だと思います。障がい者に対してだけではなくて、相手の気持ちを考えることは、人とのお付き合いの上で、すごく大事です。それを生かしてほしいなと思います。自分でもよく言うバリアがあるとするならば、向こうから人に来てもらうよりは自分が飛び超えようとする。自分はそれを心掛けています。自然とそのバリアは消えてなくなります。ブラインドサッカーの様々なイベントに足を運んで、もっともっとブラインドサッカーを知ってもらえると嬉しいです。
特定非営利活動法人ブラインドサッカー協会コメント
大坪英太さん
ブラインドサッカー協会は、視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を実現するということをビジョンに掲げています。このイベントでそれがすぐできるということではないですが、これがきっかけになって、ブラインドサッカーの試合を見に来てもらうとか、もう少し長い時間の体験イベントに参加するとか、もっと興味がわいてきてチームを尋ねるなど、実際に視覚障がいの方と触れ合う機会が増えていけばと思います。視覚障がい者だから「何かしなくては」ではなく、普通の知り合い、友人として接することができるような世の中になる、その一つのきっかけになればいいなと思っています。
ブラインドサッカー参加者コメント
石田陽子さん・藤田万里子さん
仕事でサッカーに縁があったこと、障がいを持つ方のスポーツに興味があったことなどから今回参加しました。ボールを蹴るのも初めての中、アイマスクをして見えない世界を体験しましたが、体験中よりもアイマスクを取った時の方が、今まで見えていた世界に戻ってきたにも関わらず、不思議な気がしました。ブラインドサッカーの体験では、実際に声で正確に伝えることの難しさを実感しました。言葉の工夫や、声がけの方角など、その人に合った様々な工夫が必要なことが分かりました。体験会を通して人と人の絆を感じる良い機会となりました。次回があればまた参加してみたいです。
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