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ニュース

なでしこジャパン、連日の雨にも熱量高くトレーニング

2022年07月16日

なでしこジャパン、連日の雨にも熱量高くトレーニング

7月15日(金)、EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会に向けた活動2日目を迎えたなでしこジャパンは、午前に1回のトレーニングを行いました。

チームは当初、午前と午後で2回のトレーニングを予定していましたが、一日中強い雨が降るという天気予報により午前1回に変更。メニューも組み替えながら、臨機応変に密度の高い練習に取り組みました。

雨が音を立ててピッチに打ちつける中で始まったトレーニングは、ウォーミングアップのあと1対1の対人トレーニングに長い時間を割きました。指定の時間いっぱいまで攻守を交代することなく、攻撃側はマーカーで作られたゲートの突破を試み、守備側はそれを阻止。シンプルなトレーニングながらタフさが求められる内容に、攻守ともに息が上がりながらも必死にボールに食らいつく姿からは、ハードワークを信条とするチームコンセプトが伺えます。また自分の順番をコートの外で待つ選手からは味方に叱咤激励が飛び、初参加となる選手が多くいながらも声を掛け合う空気感が2日目にして早くも漂いました。

その後はサイドからのクロスボールに対する守備のトレーニングを実施。チームとしてのプレー原則を確認しながら、はっきりとクリアする判断やクリアした後のラインの押し上げまで、池田太監督は試合のリアリティを選手たちに求めました。練習の最後は守備側が数的優位な設定でワンウェイゲームを行い、一つ前のトレーニングをより実戦に近い形に落とし込み、チームとしての約束事を身体と頭にすり込みました。守備における選手どうしの距離感やボールへ寄せるスピード、アラートさなど、「奪う」をコンセプトとするチームの生命線になる要素を強調しながら、様々な選手の組み合わせも試し、約90分のトレーニングは終了しました。

フリーとなった午後はジムでのトレーニングや交代浴、トリートメントなどそれぞれが自身の身体に合わせたケアを行い過ごしました。食事の場では黙食など感染対策に留意しながらも、食後に選手どうしでそれぞれの近況を話すなどコミュニケーションを深め、ピッチ内外で実りある時間を共有しています。

チームは16日も午前に1回のトレーニングを予定し、7月19日(火)に迎える大会初戦の韓国女子代表戦に向け、準備を続けていきます。

選手コメント

DF #25 清家貴子 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
6月の欧州遠征には招集されませんでしたが、その間に個人として攻守においてレベルアップしていかなければいけないと思っていました。特にクロスの精度と守備の仕方を意識して所属チームではプレーしていました。なでしこジャパンの一員として公式戦に臨むことは個人的に久々なので、しっかり結果を残せるように良い準備をしていきたいです。自分の良さや魅力は攻撃参加の部分だと思っています。わかりやすく得点やアシストなど、目に見える結果がほしいです。一方で守備の選手なので、ベースとなるチームとしてやるべきことを表現した上で、個人としてのそういった結果を残していきたいです。
大会では1点の重みが増してくると思います。追加点を奪うこともそうですが、無失点にすること、相手に何もさせないことを大会を通じてやっていきたいです。守備としても味方をコントロールしつつ、個々で負けない強さを見せていくことで、チームの勝利につなげていきたいです。
来年に控えたFIFA女子ワールドカップのメンバーに入るために、1試合1試合、1日1日、自分ができる最大限のことをやって、目に見える形で結果を残していきたいです。

FW #15 千葉玲海菜 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
4月のトレーニングキャンプで初めて代表に選ばれて、そこからの積み上げで6月の欧州遠征にも行くことができたので、そこで得た経験を今回の大会で出していければと思っています。
なでしこジャパンの活動に参加するようになり、ここはFIFA女子ワールドカップで優勝することを目指しているチームなのだと実感しています。そのうえで取り組む所属チームでのトレーニングや自分のトレーニングがすごく大切になってくると思っていますし、自分の課題や足りないものを日々のトレーニングで、自分を見つめてやろうという意識が高くなってきました。スピードが速い中で、次にどのようなプレーをするか、チームとしてやりたいことが何なのかという判断をより早く求められています。そのなかで技術をいかに発揮するかも含めて自分の課題だと思っています。
少ないチャンスや短い出場時間でも結果を残せる選手はチームとして今後も必要になると思いますし、いつチャンスが来ても良いように準備をして、もらったチャンスで少ない機会でも結果を残せるようにしたいです。心の準備はもちろんですが、常にコンディションを整えて良いパフォーマンスを出せる準備はしています。練習中も味方の動きや長所を見て、この選手はこういう場面でこういうプレーをするんだなと観察しています。

FW #19 植木理子 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
今回の大会ではチームとして優勝することは当たり前の目標として、自分自身がチームを勝たせるゴールを決められるようにしたいです。
1月のAFC女子アジアカップではベスト4という結果に終わりましたが、負けた試合や勝てなかった試合は力の差があったというより勝ちきれなかったと感じています。拮抗した試合で勝ちきれる力が無かったのが現実なので、チームとして積み上げなければいけないことは多いと思っています。試合では自分のところでゴール以外にもチャンスはもっとありましたし、自分がゴールを決められればというシーンはあったので、決定力はもっと高めなければいけません。
自分の連続得点試合が続いていることは気にしていないですし、それを目指しているわけではないですが、どの試合でも自分のゴールで勝ちたいと思ってプレーしていますし、その結果こうしてゴールが続いていることは嬉しいですし、続けていきたいです。どの試合も目の前の1試合1試合が大事で、大会中でも先を見すぎずに目の前の1試合を大事にしようと考えています。

EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会

大会期間:2022年7月19日(火)~26日(火)
会場:茨城/茨城県立カシマサッカースタジアム
女子出場国:日本、中国、韓国、チャイニーズ・タイペイ

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