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SAMURAI BLUE大迫選手、南野選手のゴールでパラグアイ代表に快勝 ~キリンチャレンジカップ2019~
2019年09月06日
SAMURAI BLUE(日本代表)は9月5日(木)、茨城県立カシマサッカースタジアムで行われたキリンチャレンジカップ2019でパラグアイ代表と対戦し、FW大迫勇也選手(ヴェルダー・ブレーメン)、MF南野拓実選手(ザルツブルク)のゴールで2-0と快勝し、10日(火)からアウェイで始まるFIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選へ向けて弾みを付けました。
日本は1トップに大迫選手、その後ろに南野選手、両翼にMF堂安律選手(PSVアイントホーフェン)とMF中島翔哉選手(FCポルト)を並べ、昨年11月のベネズエラ代表戦以来の組み合わせとなる4人が躍動感ある攻撃でペースを作りました。
立ち上がり早々にMF柴崎岳選手(デポルティボ・ラ・コルーニャ)が右サイドを持ち上がってクロスを入れ、10分には中島選手が相手DFを交わして南野選手にパスを送るなど、日本は仕掛けながら互いの距離感を図り、呼吸を合わせていきます。
試合が動いたのは23分でした。MF橋本兼人(FC東京)のパスから中島選手、堂安選手とテンポよくつないでDF長友佑都選手(ガラタサライSK)に展開。左サイドからクロスを送ると、ゴール前へ入った大迫選手が左足で「いいボールが来て、当てることだけを考えた」というゴールで先制します。
直後にはカウンター攻撃でパスをつないで堂安選手がゴールを狙い、これは相手GKに止められたものの、30分には再び橋本選手からパスを受けた中島選手が、酒井選手の右サイドの攻め上がりを逃さずに鋭いパスを通すと、酒井選手がダイレクトでゴール前に折り返し、逆サイドに顔を出した南野選手が右足を合わせて2点目を奪いました。
パラグアイはベスト8入りした6月のCONMEBOLコパアメリカブラジル2019に臨んだチームから守備陣を中心に半数弱の選手を揃えて来日。長旅を経て全選手揃っての練習ができたのは試合前日のみというコンディションでしたが、球際へプレッシャーをかけ、パスをつないで反撃を試みます。
36分にはFWデルリス・ゴンザレス選手のパスを受けたDFブライアン・サムディオ選手がペナルティエリア右に切り込んで鋭いシュートを放ち、そのプレーで得たCKの流れから、MFリチャルド・サンチェス選手がペナルティエリア手前から強烈なボレーシュートで日本ゴールを脅かしますが、どちらもGK権田修一選手(ポルティモネンセSC)が好守を見せてゴール守ります。
日本は前半を2-0で折り返すと、後半は立ち上がりから堂安選手に代えてMF久保建英選手(RCDマジョルカ)、中島選手に代えてMF原口元気選手(ハノーファー96)、酒井選手に代えてDF植田直通選手(セルクル・ブルージュRSV)を投入して、DF冨安健洋選手(ボローニャFC)を右サイドにシフトします。
3点目を狙う日本は、久保選手と冨安選手を中心に右サイドで仕掛け、久保選手は自ら得た50分と63分のFKでは直接ゴールを狙い、58分には原口選手の折り返しに合わせて相手ゴールを脅かします。
FW永井謙祐選手、DF安西幸輝選手が投入された直後の69分には、久保選手は柴崎選手のパスを受けてペナルティエリア右から切り込んで、角度のないところからシュートを狙うとクロスバーを叩きました。
パラグアイも最後まで得点機会を探り、試合終了直線には大きなサイドチェンジからサムディオ選手が前線へクロスを送り、交代出場のFWオスカル・ロメロ選手がフリーで直接ゴールを狙いますが、権田選手が死守します。
日本は、追加点はならなかったものの、相手の5本に対してシュート19本の攻撃で、無失点で試合を終えて、6月のエルサルバドル代表戦以来4試合ぶりの白星を手にしました。
チームは6日(金)に日本を発って、アジア2次予選初戦のミャンマー代表との対戦のためにヤンゴンへ入り、10日(火)の試合へ向けて現地で調整します。
なお、キックオフ前にはリスペクトキャンペーンの一環として、日本のDF吉田麻也選手(サウサンプトン)、パラグアイのDFファビアン・バルブエナ選手の両キャプテンがリスペクト宣言を行い、日本代表はキャンペーンの新ロゴ「リスペクト大切に思うこと」を袖に付けたユニフォームで試合を戦いました。
監督・選手コメント
SAMURAI BLUE(日本代表)森保一 監督
パラグアイという強豪に勝って、サポーターのみなさんに勝利を届けられて良かったです。試合までの調整が難しかったですが、選手たちが限られた時間の中で各自のコンディションを上げて、試合の進め方、チームの戦い方のイメージの共有をしてくれたことは良かったと思います。前線の4人は互いに意思疎通を図り、連係連動と個で突破する部分で良さを発揮してくれました。自分たちの良さを出して相手を攻略することを考えてプレーしたことが良いプレーにつながりましたし、彼らを活かそうとGKからビルドアップをトライすることもチームとしてできました。また、攻撃の選手に守備の意識もありました。選手たちが準備してくれたことが結果につながったと思います。ただ、試合を決める3点目を奪うチャンスはありましたし、選手が交代して入る中で、もっと安定したゲームもできたと思います。勝ったことに浮かれずに、さらに上を目指してやっていきたい。ワールドカップ予選ではいろいろなことが起こり得ますし、どんな大会も初戦は難しい。全選手とスタッフが前回大会の予選初戦でシンガポールに引き分けたことを認識しています。我々はミャンマー戦で勝点3を獲れるように最善の準備をして、覚悟を持って臨みたいと思います。
DF #2 植田直通 選手(セルクル・ブルージュKSV)
鹿島で少しでも成長した姿を見せられて良かったです。後半から出てゼロに抑える点はクリアできましたが、3点目を獲って確実に試合を終わらせることも僕たちに任せられていたのに、後半はペースダウンしてしまったところがありました。そこは後ろから声をかけてどうやるのか、話していかなければいけなかったと思います。
DF #16 冨安健洋 選手(ボローニャFC)
サイドバックでも違和感なくやれたと思います。アジアで僕たちが押し込む展開が予想される中では、DF陣はカウンター対策が常に必要になります、その点ではパーフェクトではありませんでした。集中力や声掛けなど、全体で改善できると思います。
DF #22 吉田麻也 選手(サウサンプトン)
攻守の切り換えは、前半非常に良かったですが、後半は自分たちのミスが増えて、特に奪ったボールを奪われてボールを失っていたので、その辺の質をもう少し高めなければいけないと思います。
MF #7 柴崎岳 選手(デポルティーボ・ラ・コルーニャ)
得点シーンは非常にいいコンビネーションでできましたし、全体的にアイデアに富んだ連係プレーもあって、チームとしてはそれが収穫です。リスクマネジメントもある程度できました。守備の部分でも集中してカウンターを防ぐことができて、これから継続していくべきものが多く出た試合だったと思います。
MF #10 中島翔哉 選手(FCポルト)
自分たちにとっていいゲームができたと思います。お互いの特長をわかってきていて、お互いの良さを出しながら、というチームプレーは出てきていると思います。
MF #17 久保建英 選手(RCDマジョルカ)
シーソーゲームになりかけていて、回ってきたチャンスは逃すわけにはいかないので、どんどん積極的に(狙って)いこうと思っていました。今日しっかり勝っているので、(次の試合へ)明日から気持ちを切り替えてやっていければと思います。
FW #15 大迫勇也 選手(ヴェルダー・ブレーメン)
このスタジアムで点を獲れて、気分的にも良い状態で次に臨めます。カウンターも良いチャンスもたくさんできましたし、距離感も良かった。3点目を獲れるチャンスがあったので、そこはしっかり獲り切れるように意識したいと思います。
エドゥアルド・ベリッソ パラグアイ代表監督
フィジカル面で互角の戦いができず、日本の1対1のスピード、FW2人とサイドハーフのプレーに苦戦させられました。後半は秩序を持って守れましたが、全ての面で日本の方が上回っていて勝利にふさわしかったと思います。2-0以上になっていてもおかしくなかったですし、日本は守備も強かった。長距離の移動や短い準備期間が影響したかと思います。
スケジュール
SAMURAI BLUE(日本代表)対 パラグアイ代表
開催日時:2019年9月5日(木) 19:20キックオフ(予定)
会場:茨城/茨城県立カシマサッカースタジアム
2022FIFAワールドカップカタールアジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選
ミャンマー代表 対 SAMURAI BLUE(日本代表)
開催日時:2019年9月10日(火) 18:50キックオフ(予定)
会場:ヤンゴン(ミャンマー)/ Thuwunna Stadium
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