今月12日に開幕する2014年FIFAワールドカップに出場する日本代表チームは、ブラジル入りから一夜明けた現地時間6月8日午後、サンパウロ市北西部のソロカバ市の競技場で大会へ向けた最終調整を開始しました。

前日まで滞在して強化合宿を行ってきたアメリカ・フロリダ州クリアウォーター市の日差しが強く高い湿度の暑さから一転、当地では午後の気温が25～28℃ほどで湿度が低く、カラッと爽やかな気候。そのなかで、選手たちはストレッチや軽いランニングで体をほぐした後、11対11のフォーメーションで攻撃の連係を確認し、ミニゲームやシュート練習などを行いました。

MF遠藤保仁選手は「残り数日で、最高の準備をして初戦を迎えたい」と話していました。

約1時間半の練習は報道陣のみならず一般にも公開され、サンパウロの日本人学校や日系学校、ソロカバ市の日本語学校の生徒や日本企業の現地駐在員など約5400人が駆けつけて、スタンドから選手の動きに歓声を上げ、大きな声援を送りました。

練習開始前には、サンパウロから駆けつけた日本人学校や日系学校の生徒たちがピッチ上で選手と記念撮影に臨み、選手にサインをもらうなど、珍しい機会を楽しんでいました。

日本サッカー協会の大仁邦彌会長は「良い調整ができているようですし、雰囲気もいい。あと5日あるので、もっと良くなると思います」と期待を寄せました。

9日からチームのベースキャンプ地であるイトゥ市で練習します。日本はコートジボワール（14日、レシフェ）、ギリシャ（19日、ナタル）、コロンビア（24日、クイアバ）と戦います。

コメント

MF 遠藤保仁 選手（ガンバ大阪）
ここは高校生の時に留学して練習も練習試合もした思い出の地です。これだけ広いブラジルで、初日を同じところで迎えられたのは、うれしいですね。当時は、初めてプロの練習に参加して、プロの厳しさやサッカーに対する想いは勉強になりました。その時の経験は大きかったです。徐々にワールドカップに近づいてきましたが、アメリカで良いトレーニングが出来たので、さらにいい緊張とモチベーションをもってやれば、良い準備ができます。

FW 岡崎慎司 選手（1.FSVマインツ05/ドイツ）
（ザンビア戦で負ったケガは）痛みはありません。ヘディングも負傷箇所に当てないようにしているので大丈夫です。宿舎はすごく良い施設です。ここで3試合戦えるのは楽しみですし、ここで終わりたくないと感じます。コンディションも徐々に上がり調子です。ここはあまり暑くないですね。アメリカで暑い気候を体験してきてよかったと思います。

GK 西川周作 選手（浦和レッズ ）
ワールドカップを目指してやってきたので、みんなで一つになってやっていけば良い結果を出せると思います。ホテルはきれいですし、（チーム帯同シェフの）西さんの料理も出てくるので、いいですね。明日からは目の前のピッチで練習できますし、とても良い準備ができると思います。 

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