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「日本に行くことが待ちきれない」ハビエル・マスチェラーノU-22アルゼンチン代表監督インタビュー 国際親善試合 U-22日本代表 対 U-22アルゼンチン代表
2023年11月07日
U-22日本代表は11月18日(土)、静岡県・IAIスタジアム日本平でU-22アルゼンチン代表と国際親善試合を行います。ここではU-22アルゼンチン代表を率いるハビエル・マスチェラーノ監督へのインタビューを実施し、日本の印象やアルゼンチンのプレースタイルについて聞きました。
○オンライン取材日:2023年10月26日
――日本とアルゼンチンは昨年6月にモーリスレベロトーナメントで、今年5月にはU-20ワールドカップの直前キャンプで、年代別代表同士が対戦しています。日本チームの印象を教えてください。
マスチェラーノ 今回はU-22のカテゴリーが対戦しますが、過去2回の対戦はU-20の年代でした。日本は常に継続的な成長をしている国の一つではないかと思いますし、実際に試合をして、非常にダイナミックで個々のテクニックがあり、素晴らしい相手だと感じました。日本国内でプレーする選手だけでなく、すでに海外でプレーしている選手、トップのカテゴリーでプレーしている選手もいます。日本で行う彼らとの試合は私たちにとっても素晴らしいものになると思いますし、非常に魅力的な経験になることを期待しています。
――アルゼンチンは常に若いタレントが出てくる国という印象がありますが、その理由はどこにあると考えていますか。
マスチェラーノ アルゼンチンはとても幸運な国です。私たちにとって、サッカーは人生におけるパッション(情熱)です。国民の多くが日々サッカーに接する機会がありますし、広場や公園、ストリートなどで、多くの人たちがサッカーに関わっています。少年時代にストリートでサッカーをしながら育った選手も大勢います。ボールに触れる機会、サッカーに触れる機会の多さがタレントを生み出す要因となり、子どもたちが成長する機会になっているのではないかと考えています。
――今回、来日するU-22アルゼンチン代表はどのようなスタイルを志向されているのでしょうか。
マスチェラーノ チームを立ち上げてから、11月の日本遠征が3回目の活動になります。9月に活動がスタートし、10月に2回目の活動がありました。そのなかでさまざまな選手をテストし、来年1月にスタートするパリオリンピックの南米予選に向けて準備を進めています。このチームはアルゼンチンフル代表のコンセプトに沿った形でプレーし、フル代表へと選手を送り込んでいくことが大きな目的となっています。そのスタイルとは、チーム全体で組織的に戦うこと、多くの資質を備えた選手たちがクリエイティブなサッカーをしながらチャンスを創造していくことだと考えています。攻撃においては、相手陣内でボールを保持しながら主導権を握ることを重視しており、ボールを失ったときにも相手陣内でアグレッシブにボールを奪いにいくことが重要だと考えています。アルゼンチンでは4つから5つのキーコンセプトを下のカテゴリーから積み上げていますが、このチームはその最終段階にあります。
各年代で代表監督は違いますが、そういったコンセプトを通じてフル代表につなげていくという立ち位置で考えています。
――今回の親善試合は、どのような試合にしたいですか?
マスチェラーノ 対戦に向けて、日本の9月の試合(AFC U23アジアカップ カタール 2024予選)や10月のアメリカ遠征におけるU-22メキシコ代表、U-22アメリカ代表との試合映像の分析などを始めています。ただ、相手がどこであっても、まずは自分たちがボールを持つことで主導権を握り、ゲームをコントロールするわれわれのスタイルを貫く。そしてボールを失ったときには素早くボールを奪い返し、高い位置から再度、攻撃に移る。そうした習慣をチームに植えつけていくための試合にしたいと考えています。キーコンセプトをチームに落とし込み、分析した内容も踏まえながら、状況に応じたプレーを見せていきたいです。
――過去にバルセロナやアルゼンチン代表の選手として何度か来日されていると思いますが、日本の印象はいかがでしょうか。
マスチェラーノ 何度も日本に行った経験がありますが、そのたびに感じるのは、本当に整備が行き届いていて規律があるということであり、毎回、日本の皆さんからの敬意を感じています。今回、U-22アルゼンチン代表を招待していただいたことに関しても非常にうれしく思っていますし、与えていただいた機会を十分に楽しみながら、そして日本の文化にも触れながら、試合をすることで自分たちも強くなっていきたいと考えています。
――日本のサッカーファンへメッセージをお願いします。
マスチェラーノ 私自身もチームも、日本に行くことを非常に楽しみにしています。11月18日が本当に待ちきれません。今の日本代表や日本の国内リーグは非常に競争力が高まっていると感じています。自分たちもそのような競争ができるよう準備をしていく必要があると考えています。日本のファンの方にお会いすることを楽しみにしていますし、この機会をいただいたJFAには非常に感謝しています。
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